スーパーの帰りに◯◯する人は「要注意!」【絶対やってはいけないNG行為】「冷凍しても食中毒に」正しいハック

  • 2024年11月24日公開

こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

お財布に優しく、から揚げや照り焼きなどいろんな料理に大活躍の鶏肉。

使わないからとパックのまま冷凍庫に放り込み、いざ食べようとしたらパサパサになっていた経験はありませんか?

今回は、鶏肉をおいしく冷凍するための簡単な方法を2つご紹介します。解凍方法やNG行為も一緒にお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

空気に触れさせないでおいしさキープ“そのまま冷凍”

冷蔵庫では2〜3日しか持たない鶏肉も、冷凍すれば3〜4週間保存できます。

おいしく冷凍するコツは「空気に触れさせないこと」。パックのままだと空気に触れて乾燥してしまうため、必ずパックから取り出しましょう。

まずは、キッチンペーパーで表面についた余分な水分を拭き取ります。

「ドリップ」と呼ばれる赤い液体がついたまま冷凍すると、霜や臭みの原因になってしまうんです。

1枚丸ごと冷凍する場合は、ラップの上に綺麗に広げて、空気が入らないようにぴったり包みます。

食べやすい大きさに切り、1回に使う分ずつラップで小分けしてから保存すると、すぐに使えて便利ですよ。

次にチャック付き保存袋に入れたら、空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫で保管します。

このとき、熱伝導率の高い金属製のバットにのせるのがおすすめ。

凍るスピードが早くなり、より品質の劣化を防げます。

しっとり&味が染み込む“下味冷凍”

あらかじめ下味をつけてから冷凍すると、中までしっかり味が染み込み、やわらかくなります。

なにより忙しい平日に、解凍して加熱するだけで1品できあがるので時短になって便利です。

まず、一口大に切った鶏肉をチャック付き保存袋に入れます。あとは、マヨネーズや焼肉のたれ、しょうゆとお酒など、お好みの調味料を入れてもみ込むだけ。

万能に使いたい場合は、オリーブオイルと塩こしょうをもみ込んで冷凍するのがおすすめ。油で表面を覆うことで乾燥が防げて、そのまま焼くだけでしっとりと仕上がります。

味の主張が強すぎないので、きのこと炒めたり、トマト缶と煮込んだりとほかの料理にも応用できますよ。

鶏肉の上手な解凍方法

失敗なく解凍したいなら、急激な温度変化を少なくすることが大切。一番簡単なのが冷蔵庫に移す方法です。

冷凍した鶏肉を袋のままバットやお皿にのせ、冷蔵庫に入れて半日以上置くだけ。夕食に使う場合はその日の朝に移しておきましょう。

急いで解凍したい場合は流水解凍がおすすめです。ボウルに袋ごと入れ、流水に当てれば15〜20分で解凍できますよ。

電子レンジでの解凍は早いですが、その分ムラができやすいので、どうしても時間がないときの最終手段だと思っておきましょう。

せっかくのお肉が台無しに!NG行為2選

鶏肉の保存で、つい気を抜いてやってしまいがちなNG行為をピックアップ。

食中毒予防の観点からも、しっかり確認しておきましょう。

常温で放置は超危険!

大急ぎでスーパーから帰ってきて、エコバッグをキッチンにポイ!

「とりあえずあとでまとめて冷凍しよう」と洗濯物を取り込んだり、子どもの相手をしたり、ほかの家事をしていませんか?

鶏肉についている食中毒菌は少ない数で発熱や下痢、嘔吐などの症状を引き起こすので、常温で放置するのはとっても危険。

冷凍するから大丈夫でしょ!と思われがちですが、残念ながらこの菌は凍らせても長期間生き残るしぶといヤツなんです。

とにかく新鮮なうちに冷凍するのが一番。帰宅したらとりあえずお肉だけは冷蔵庫に入れておきましょう。

今日明日で使わない分は、早めに冷凍保存してくださいね。

再冷凍はパサパサ&食中毒の原因に

一度解凍した鶏肉を冷凍庫に戻すのはやめておきましょう。

鶏肉は解凍するときに水分が外に出てしまうので、冷凍、解凍を繰り返すとパサパサになります。また、その水分と鶏肉の栄養分で細菌が繁殖し、食中毒の原因に。

必ず当日中に食べ切ってくださいね。

これでまとめ買いも怖くない!

今回ご紹介した冷凍方法を使えば、まとめ買いした鶏肉を長持ちさせられます。

特に下味冷凍なら、解凍するだけで調理できるので、忙しい平日の強い味方になること間違いなし。

ぜひ試してみてくださいね。

参考:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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