【お願い!冷凍したひき肉、常温解凍しないで!】栄養士が喝「食中毒が...」"ムラなし・スピード重視"おすすめ3選

  • 2024年10月25日公開

こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

ハンバーグや麻婆豆腐、ロールキャベツなど、いろいろな料理に大活躍のひき肉。安売りのときに大容量のパックを買って、冷凍している方も多いのでは。

いざ使おうと電子レンジで解凍すると、水分がたくさん出たり、端っこだけ火が通って中はまだ凍ったままだったり……なんて経験はありませんか?

今回は、失敗しないひき肉の解凍方法についてご紹介します。

冷凍方法が解凍の仕上がりを左右する!

スーパーで買ってきたひき肉を、パックのまま冷凍庫に突っ込んでいる方はいませんか?

細かく刻まれているひき肉は空気に触れる面が多く、ほかのお肉よりも傷みやすいんです。上手に解凍しておいしく食べるために、まずは正しい冷凍方法を押さえておくことが大切。

パックから取り出したら、使いやすい量に小分けしてピッタリとラップで包みましょう。このとき、なるべく平べったくすると冷凍庫の中でかさばらずムラなく解凍できます。

あとはチャック付き保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫に入れるだけ。

約2週間保存できます。

ムラなく簡単「冷蔵庫でじっくり解凍」

一番手間なくできるのが、冷蔵庫で解凍する方法。低い温度でゆっくり溶かすことで、ドリップを抑えられます。

ドリップとは、解凍時に出る赤い液体のこと。この中には、うま味成分や栄養素がたくさん含まれているんです。

ひき肉をおいしく調理するためには、できるだけドリップを出さないようにするのがポイント。

料理を始める2時間前に冷蔵庫に移すだけで、ムラなく簡単に解凍できます。もし夕食でひき肉を使う予定なら、朝出かける前に冷蔵庫に入れましょう。

多少ドリップが出るので、バットやお皿にのせておくのがおすすめです。

出典:春夏秋凍「食品のドリップとは?ドリップを出さないための工夫を解説!」

よりスピーディーにしたいなら「流水解凍」

「ひき肉を冷蔵庫に移すの忘れてた!」「2時間も待っていられません」というときは約5分でできる流水解凍がおすすめです。

冷蔵庫で解凍するよりもドリップの量は増えますが、電子レンジのように一部だけ火が通ってしまう失敗はありません。

やり方は簡単で、水をはったボウルに凍ったひき肉を保存袋ごと入れ、流水に当てるだけ。

浮いてしまう場合はお皿や水を入れたペットボトルなどで重しをしましょう。

流水解凍の際は水温にも注意が必要。水道水の温度は季節によって大きく変化し、夏と冬では最大20℃近くも差があるんです。

水温が高いと食中毒菌が増えたり、お肉のタンパク質が変性してドリップが出やすくなったりするので、夏場はボウルに氷を入れておくと安心です。

出典:東京都水道局「水道水の水温」

そのまま焼いちゃえ!「フライパン解凍」

炒め物やそぼろ丼、麻婆豆腐など、パラパラの状態で火が通っても問題ない場合は、凍ったままフライパンで焼いて溶かすのもおすすめです。

フライパンにひき肉と水を入れ、フタをして弱火で3分加熱。火を止めて1分ほど余熱で火を通せば完成です。

水の量はひき肉100gに対して70ml。解凍後はそのまま野菜や調味料を加えて料理ができるので、洗い物が減らせて便利ですよ。

出典:冷凍ラボ「ひき肉の解凍方法/フライパン解凍」

「常温解凍」は絶対やめて!

絶対にやってはいけないのが「常温解凍」。常温で放置してしまうと、部屋とお肉の温度差によってドリップが出やすくなります。

また、長時間常温にさらすことで食中毒菌が急増。

とくに気温が高い梅雨から夏にかけては、暖かい場所が好きな菌たちが大喜びで繁殖してしまうので注意しましょう。

出典:冷凍ラボ「ひき肉の解凍方法/常温解凍はNG?」

ひき肉を上手に解凍しよう

傷みやすいひき肉だからこそ、おいしく安全に食べるためには正しい冷凍、解凍方法を知っておくことが大切です。

特に失敗が少ないのは、冷蔵庫でのじっくり解凍。

時間がないときは、流水やフライパンを使った方法も便利です。

ひき肉をまとめ買いしたときは、ぜひ試してみてくださいね。

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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