【お肉パック、絶対やってはいけないこと】マジか...「ついやってるかも」栄養士さんが教える『うっかり食中毒』
- 2024年10月23日更新

こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。
梅雨や夏の暑い時期だけでなく、年中起きているお肉の食中毒。なんと市販されている鶏肉の81%に菌がついていたというデータもあるんです。
「とりあえずしっかり火を通せば大丈夫なんでしょ?」という油断は禁物!
普段何気なくやっている行動に危険が潜んでいるかもしれません。
今回は、お肉の下準備や調理法の注意点についてご紹介します。
お肉のパックを直接まな板に置いてない?
下ごしらえをするときに、うっかりお肉のパックを直接まな板に置いてしまう方も多いはず。でも実はこれ、注意が必要なんです。
夕方の混雑したスーパーを想像してみてください。たくさんの人がパックに手を伸ばしていますよね。
中には、風邪やインフルエンザに罹っている人、手を洗い忘れてしまった人もいるかもしれません。
いろんな菌やウイルス、汚れがついている場合があるので、パックを直接まな板の上にのせるのはやめておきましょう。
パックは水洗いだけで済ませてない?
皆さんは、空になったパックをどうやって洗っていますか?
「どうせ捨てるだけだし水だけで良いか!」と、チャチャッと流すだけで済ませている方もいるかもしれませんが、思わぬ食中毒を引き起こしてしまうことも……。
というのも、水洗いだけでは汚れや菌を綺麗に落とすことはできません。
パックを乾かすときに清潔な食器や調理器具と一緒に並べると、菌が移ってしまう可能性があるんです。そのため、空のパックは洗剤で洗ってくださいね。
ちなみに、水しぶきと共に菌がシンク周りに飛び散ることもあるので、洗うときはほかの食材や調理器具などは離しておきましょう。
食材を切る順番は「野菜→お肉」が鉄則
メインのお肉を切った後、ふと「もう一品足りないかも」と野菜を取り出し、そのまま切ってしまったことはありませんか?
生肉にはカンピロバクターやサルモネラ菌などの食中毒菌が付いているので、お肉を切った後のまな板に野菜をのせるのはNG。
これらの菌は少量でも感染しやすく、発熱や下痢などの症状を引き起こしてしまいます。
もし先にお肉を切ってしまった場合は、洗剤でしっかり洗いましょう。このとき、熱湯やアルコールで消毒するとより効果的です。
基本的には「野菜→お肉」の順番で使うか、お肉用のまな板・包丁を用意しておくのがおすすめ。
最近では裏表使えるまな板や、汚れや臭い移りを防止するまな板シートなどが売られているので、そういったものを使うのも良いですね。
また、お肉を切るときに菌が混ざった水分が飛んでしまうことがあるので、野菜や加熱せずに食べる食材は離しておくと安心です。
出典:東京都保健医療局「クイズで知ろうカンピロバクター食中毒」
切ったお肉は放置しないで!
食中毒菌の多くは、約20℃で増殖しはじめます。
切ったお肉を放置している間に温度が上がって菌が増えてしまうので、できるだけすぐに加熱調理に移りましょう。
お肉を調味料に漬け込む場合や、料理を中断するときは冷蔵庫に入れておくと安心です。
ところが、ステーキやローストビーフのレシピには「お肉を常温に戻す」というテクニックがよく出てきます。
「冷やした方が良いのか、常温の方が良いのか、どっちなんだい!」と迷いますよね。
冷蔵庫から少し出しておくことでお肉の外側と内側の温度が均一になり、焼きムラを減らせるんです。
あまり長く置きすぎると食中毒のリスクが高まるので、常温に戻す時間は30分以内にとどめておきましょう。
出典:政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」
ちょっとのコツで食中毒は防げる
「食中毒予防=加熱」だけだと思ったら大間違い!
パックを置くとき、パックを洗うとき、食材を切るときに、目に見えない菌がいろんなところに飛び散ることもあるんです。
家族や自分の健康を守るためにも、意識しておきましょう。

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!
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