今こそ【食中毒対策】「お願い!卵は割ったらすぐ◯◯して」「ドアポケットに入れないで」"やらかしがち"要注意
- 2024年04月13日公開

こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。
目玉焼きや卵焼き、オムライスなど、いろいろな料理に使えて栄養満点な卵。
いつもストックしている方は多いですよね。
だんだん暖かくなってくるこれからの季節は、保存法や調理法に注意しないと、食中毒を引き起こしてしまうことも……!
今回は、卵の食中毒対策についてご紹介します。
子どもやお年寄りは要注意!菌の数が少なくても食中毒に
「生卵を安全に食べられるのは日本だけ」という話を聞いたことはありませんか?
日本では安全基準が細かく定められており、卵に食中毒菌が付いている割合はわずか0.02~0.03%だといわれています。
そのため、適切に取り扱えば食中毒を起こすことはほとんどありません。
しかし、リスクが少ないからといって、油断するのは超危険!
一般的に食中毒は10万個から100万個以上の菌を取り込まないと発症しませんが、卵についている食中毒菌「サルモネラ菌」は、100個~1000個という少ない数で発症してしまうんです。
とくに菌に対する抵抗力が弱い子どもや妊婦さん、お年寄りは、数個から十数個で下痢や腹痛、嘔吐などの症状が表れることもあります。
家族の安全を守るためにも、正しい取り扱いを覚えておきましょう。
卵の食中毒対策①ひび割れに注意
スーパーで卵を買うときは、すみずみまで見てひび割れがないものを選びましょう。
ひびが入っていると、殻に付着したサルモネラ菌が卵の中に侵入してしまうことがあります。
万が一、家に帰ってからひび割れに気づいたときは、十分加熱してから食べるようにしてくださいね。
出典:食品衛生調査会「卵によるサルモネラ食中毒の発生防止について」
卵の食中毒対策②生食・半熟は賞味期限内のものを
卵に書かれている賞味期限は、「生で安心して食べられる期限」を示しています。
卵かけごはんや半熟の目玉焼き、とろとろのオムレツを作りたい場合は、必ず賞味期限内のものを使いましょう。
期限を過ぎた場合、70度で1分以上、その他の食材と混ざる場合は75度で1分以上加熱調理してから食べましょう。
ただし、常温保存など状態によっては腐敗していないか確認し、廃棄した方が安心です。
とくに、お弁当に入れる卵焼きやゆで卵はしっかりと火を通してくださいね。
出典:日本卵業協会「卵Q&A」
卵の食中毒対策③殻を割るのは食べる直前に
卵は調理する直前に冷蔵庫から出して割るようにしましょう。
卵黄には菌の増殖に必要な栄養がたっぷり含まれているので、混ぜた状態で置いておくと菌が繁殖しやすいんです。
実際に、卵が原因とされる食中毒事件の中には、割ってから長時間置いていたという報告が少なくありません。
また、割っていない状態でも、冷蔵庫から出して長時間放置するのはNG。
冷蔵庫と室内の温度差によって卵の表面に水がつき、殻に空いた無数の穴から菌が入り込んでしまいます。
卵の食中毒対策④調理器具はしっかり洗おう
卵を溶くときに使った菜箸で、そのまま他のおかずを混ぜたりしていませんか?
食中毒菌がついた調理器具で他の食材を扱うとその食材にも菌が移り、食中毒のリスクが高まります。
過去には、生卵を混ぜるときに使用したボウルを洗わずそのままポテトサラダを作り、食中毒になってしまった例もあります。
そのため、調理に使ったボウルやお箸は、洗剤を使ってしっかりと洗いましょう。
洗ったあとさらに熱湯をかけるとより安全です。
卵を触った後は手洗いも忘れずに行ってくださいね。
出典:東京都福祉保健局「ポテトサラダによるサルモネラ食中毒の事例」
ドアポケットはNG!卵の正しい保存方法
卵を保存する場所といえば、冷蔵庫のドアポケットが定番ですよね。
しかし、実はドアポケットは卵の保存に向いていないんです。
卵は振動と温度変化に弱いデリケートな食品。
ドアポケットは開閉のときに温度が変化しやすく、振動の影響も受けてしまいます。
そのため、パックのまま冷蔵庫内の安定した場所に置くようにしましょう。
このとき、丸い方を上、尖った方を下にするのがおすすめ。
尖った方は殻が厚くて丈夫なので、衝撃によるひび割れを防止できますよ。
卵の正しい取り扱いで食中毒を防ごう
卵は栄養満点で、どんな料理にも使える万能食材。
おいしく安全に食べるためには、菌が繁殖しないよう保存方法や調理法に注意が必要です。
今回紹介した方法を取り入れて、食中毒を予防しましょう。
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趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!
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