そのまま茹でないで!「水で洗う!?」「バターはダメ」プロが教える【パスタ弁当“10の新常識”】固まらない、冷めても美味しい

  • 2025年05月20日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

お米の価格高騰が続いている中で、毎日のお弁当作りにもお米を消費していると、家計への影響は大きいですよね。

少しでも食費を抑えるために、またバリエーションを増やすためにも「パスタ弁当」を取り入れてみませんか?

ただ、冷めてもくっつかず、美味しさをキープするためには、パスタのゆで方や詰め方にひと工夫が必要!

今回は、料理研究家・吉田瑞子先生に、プロの「上手なパスタ弁当のテクニック」を教えていただきました。前日に仕込む場合のコツや冷凍作り置きのアイデアも取り上げます。

【パスタ弁当のテクニック】ゆで方・味付け編

テクニック①ロングパスタは半分に折って短くする

パスタが長いと麺同士がからまりやすく、時間がたつとくっついてしまいがち。

あらかじめ長さを半分にしておくと、からまりにくく食べるときにフォークで少量ずつ取りやすいですよ。

テクニック②ゆであがったら流水でぬめりをとり、ザルにあげる

袋の表示時間どおりにゆでたらザルにあげ、流水で洗って表面のぬめりをとりましょう。

そばやうどんのゆで上がりと同じように、表面のでんぷん質をしっかり取り除いておくと、冷めてもパスタがくっつきにくくなります。

テクニック③オイルをまぶして表面をコーティングする

仕上げに、オリーブオイル(パスタ乾麺80gにつきオリーブオイル小さじ1が目安)をまぶして、流水で洗ったパスタの表面をオイルコーティングし、麺同士がくっつくのを防ぎます。

オイルは好みのものでいいですが、冷めると固まりやすいバターは避けたほうがいいです。

テクニック④パスタは冷たい状態でソースとからめる

パスタは冷めた状態でお弁当箱に詰めたいので、なるべく再加熱せず、ソースとからめましょう。

市販のソースを使うときは、ソースだけ耐熱ボウルなどに入れて軽くレンジで温めてから、冷たい状態のパスタと和えると、作ってすぐにお弁当に詰められるので効率的です。

熱々の料理だと冷めたときに固まるなど、状態が変化する場合がありますが、最初から冷たいものは状態が変わりにくいというメリットもあります。

テクニック⑤冷めても美味しい味付けをチョイス!

クリーム系のソースやミートソースなどの味付けは冷めると状態が変わりやすく、ボソボソとしてしまいがち。

お弁当に詰めるなら、ペペロンチーノや和風パスタなど、オイルベースのものか、さらっとした状態のソースがおすすめです。

POINT

クリーム系のソースなどこってりした味付けのものを持って行く場合は、食べる直前に電子レンジで温め直すといいですよ。

※クリームソースやミートソースの持って行き方はテクニック⑦で紹介します。

【パスタ弁当のテクニック】詰め方・容器・仕込み編

テクニック⑥ひと口分ずつ丸めて詰めて食べやすく

パスタをあらかじめ、ひと口サイズにまとめてからお弁当に詰めておくと、パスタがかたまりにならず食べやすいですよ。

フォークやトングでくるくると巻いてから並べるように入れてみてください。きれいにひとかたまりになっていなくても、ざっくり区分けができていれば大丈夫です。

テクニック⑦ミートソースなどはスープジャーで別に持っていく

クリームソースやミートソースなど、冷めると状態が変わりやすいソースは、スープジャーに入れて麺と別に持っていくのもおすすめ。

食べるときに温かいソースを麺にかければ、家でできたてを食べるのに近い状態で、パスタを味わうことができます。

POINT

麺を入れる容器は大きめのものを選ぶと、ソースを入れやすく食べやすいですよ。

テクニック⑧ナポリタンは前日仕込みでもOK

ナポリタンやペペロンチーノ、たらこパスタなど、すべて加熱調理する具材を使ったパスタなら前日に仕込んでもOK。その際、作ったらすぐにバットに広げるなどして、素早く冷ますと傷みにくいですよ。

前日に仕込んだ場合、当日の朝、もしくは食べる直前に電子レンジで再加熱しましょう。

バジルやねぎ、パセリなど仕上げの生野菜は当日の朝、パスタが冷めてからトッピングしてください。

ナポリタンはコーヒーフレッシュを入れると復活する!?

コーヒーフレッシュはナポリタンのコク出しとして使われることが多いもの。

ナポリタンをお弁当として持っていく際は、コーヒーフレッシュを調理時にくわえず、別添えするのがおすすめ。食べる直前にパスタにかけて、軽く混ぜてから食べると、なめらかになり、コクも加わって美味しいですよ。

テクニック⑨パスタをおかずとして持っていく場合は、小分け冷凍も

加熱調理済みのパスタは冷凍作り置きが可能です。小分けにして冷凍しておけば、電子レンジで加熱するだけでお弁当に詰められるので、忙しい朝に活躍します。

冷凍方法は次のとおり。味を付けたパスタはしっかり冷ましてから、冷凍&電子レンジ加熱可能のシリコンカップに入れます。冷凍用保存容器に並べて入れ、全体にラップをしてふたをして冷凍しましょう。

冷凍庫で3〜4週間保存可能です。当日の朝、凍ったままシリコンカップ1個(約35g)につき、電子レンジ(500W)で1分加熱し、熱い場合は冷ましてからお弁当箱に入れてください。

テクニック⑩ショートパスタはくっつきにくいのでお弁当向き

ペンネやマカロニなどのショートパスタなら、麺同士がからまず、お弁当に持って行っても固まることがなく安心です。ロングパスタ同様、ゆでたら流水でぬめりをとって、オイルでコーティングしておきましょう。

アラビアータやミートソースなど、温かいパスタでも問題ありませんが、サラダパスタや冷製パスタなど、冷たい状態で食べる前提の味付けの方がお弁当向きです。

取材協力:ニチレイフーズ ほほえみごはん「【パスタ弁当】固まらない、冷めても美味しいプロの10のテクニック」

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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