【りんごはとりあえずリビング←ちょっと待って!】果物のプロ直伝「賢い保存法・食べ方」"へえ〜ボタン"連発

  • 2024年11月16日公開

こんにちは、農学部出身、大学・大学院ともに果物の研究をしていた、ヨムーノライターのなべたけいこです。

冬を代表する果物の一つといえば、リンゴ。旬は9月〜翌年1月頃ですが、近年の日本では保存技術の進化などにより、1年中食べられるようになりました。

今回は、美味しいリンゴの見分け方と長持ちさせるための保管方法、おすすめの調理法をご紹介します。

品種によって変わるリンゴの特徴

現在、北海道から九州までの全国各地で栽培されており、秋から冬にかけてたくさんのリンゴが市場に出回ります。

リンゴの主な品種として、

  • 蜜入りが多い「ふじ」や果汁たっぷりで甘い「シナノスイート」
  • 爽やかな香りの黄色品種の「王林」
  • 酸味が強くお菓子に使われることの多い「紅玉」
  • 酸味と味わいを楽しめる「ジョナゴールド」

などがあげられます。

リンゴに含まれる栄養素は、ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールなどがあり、これらは美肌や整腸作用、抗酸化作用などがあると言われています。

美容に嬉しい成分も多いので、積極的に食べたい食材の一つといえますね。

参考:農林水産省「aff」

美味しいリンゴの選び方

選ぶときは、皮に張りがあり、全体の形が均一でいびつではないものを選びましょう。

リンゴをひっくり返して、おしりまで色がついている果実は、甘くて味が良いものが多いです。

適切な保管方法

収穫後のリンゴは、エチレンという物質を出すことが知られています。

このエチレンは、他の野菜の老化を速めてしまう性質があるため、保管の際はリンゴだけを袋などに入れて保管するとよいでしょう。

保管は冷暗所が最適で、冷蔵庫または一定の低温で保存できる場所に置くと長持ちします。

また、蜜入りのリンゴは、収穫後だんだん蜜が果肉に吸収されて消えていきます。蜜入りリンゴを食べたい場合は、早めに食べましょう。

リンゴの意外な活用法

リンゴから出るエチレンガスは、野菜の老化を早めてしまう一方、上手な活用法もあります。今回は、ジャガイモと渋柿との組み合わせをそれぞれご紹介します。

ジャガイモ×リンゴ

ジャガイモを置いておくと芽が出てしまうことがありますよね。ジャガイモの入った袋にリンゴを入れておくと、エチレンの作用で芽が出にくくなります。

ジャガイモが大量にある場合にご活用ください。

出典:関東化学株式会社「バーチャル実験室」

渋柿×リンゴ

そのままでは渋くて食べられない渋柿をリンゴと一緒に袋に入れ、1週間ほどおくと、エチレンの作用で渋抜きができます。

手軽に渋抜きをしたい時に、試してみてくださいね!

出典:JAフルーツ山梨「渋柿ってなに?甘柿との見分け方と簡単に甘くする方法を覚えよう!」

おすすめ調理法

リンゴは長期保存がしやすい果物の一つではありますが、加熱調理や加工をしても美味しく食べられます。

特に、大量にリンゴがあるときはコンポートやジャムなどに加工すると、長い期間楽しめます。

リンゴと砂糖、お好みで少量のスパイスを入れて煮るだけの簡単調理でできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

また、焼きリンゴやアップルパイなどにしたり、サラダなどの料理に加えても美味しいですよ。

温かい焼きリンゴやアップルパイには、シナモンを少し加えてみてください。スパイシーな味わいを楽しめるだけでなく体を温める効果もあると言われているので、特に冬のスイーツに向いています。

スライスしたり刻んだり、加熱したりすることで、異なる食感を楽しめるのもリンゴの魅力の一つ。赤いリンゴを皮ごと使うと、ホリデーシーズンの食卓にピッタリです。

冬の食卓で美味しいリンゴを味わおう!

リンゴは、品種や産地によってさまざまな味や香りがあります。甘くてジューシーなものや、酸味が強いもの、蜜が入っているものなど、好みに合わせて選んでみてくださいね!

この冬は、リンゴをアレンジして食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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