コロナ禍で進んだキャッシュレス化!子どもたちのおこづかいにも影響ある?
- 2023年06月23日更新

みなさん、こんにちは。
キッズ・マネー・ステーション代表、ファイナンシャル・プランナーの八木陽子です。
新型コロナウイルスの影響で、外出して買い物することを控えているご家庭も多いことでしょう。
そのため、2020年はネットでの買い物の増加、およびキャッシュレス決済が浸透する1年になるでしょう。
そういったライフスタイルの変化が、子どもたちのおこづかいにも影響を与えているかご紹介したいと思います!
キャッシュレス化が子どもたちにも!
先日驚いたのは、「お金=カード」で、現金を知らない子どもたちが出てきていることです。
5歳児を育ているママが、「うちの子は、おままごとでお買い物するというと、おもちゃのカードを持つの。おもちゃのお金は持たない。私もほとんど現金は使わないから、うちの子は10円玉や100円玉は知らないと思う」と言っていました。
子どもといえば、100円玉を握りしめておつかい……という風景は、昭和な風景になるのかもしれません。
最近、幼児向けお金のドリルも売れていると聞きます。
「10円玉はこれだよ、100円玉はこれだね……」「10円玉が10枚で100円だよ、大切にしなきゃね」と、以前は日常生活の中で、自然と、お金の概念やお金への感謝の気持ちが育まれたと思います。ところが、今は、あえてお金を学ぶ時代になったといえます。
そんな時代に、家庭でできることは何でしょうか?
ドリルや書籍もいいですが、やはり、「おこづかい」の実践に尽きます。
今小学生なら、まだ、現金のおこづかいで、お金の重みを実体験しながら、お金を大切にする気持ちを育むことができます。
おこづかいの渡し方3つの方法
では、おこづかいはどうやってあげるのがいいの?と思われるかもしれません。キッズ・マネー・ステーションでは下記の3つの方法があると伝えています。
定額制
一週間や一か月など一定の期間に一定の金額を渡すものです。メリットは管理能力が身につく点です。デメリットは高学年になり塾や習い事で忙しくなるとお手伝いをせず、「お金は働いて手に入る」という概念が希薄になります。
報酬制
お手伝いなどの働きに応じて、おこづかいを渡すスタイルです。メリットは“働くことで、お金はもらえるのだ”と言うことを子どもにも感じてもらうことができます。デメリットは「おこづかいもらえないとお手伝いしない」とお金ありきのお手伝いと子供が捉えてしまうことがある点です。
ミックスした方法
会社員でいう基本給と歩合給みたいなものです。報酬制のところをポイントカード制やカレンダーに〇をつける方法にして、貯まったらボーナスが入るなどにしてみるのもボーナスの意味を教える点で良いかもしれません。
様々なおこづかい現場を見てみよう!
おこづかいを渡す方法は分かっても、実際導入するにあたっては、質問や知りたいことがたくさん出てくる保護者の方もいるでしょう。
他のご家庭では、「おこづかい帳はどんなもの使っている?」「貯金箱はどうする?」「おこづかいでどんなものを買っている?」「お年玉は?」など。
ちなみに、我が家は、おこづかい帳はなかなか継続せず、写真のようなケースを買ってきて、仕分けする方法をとっています。「じぶんのために使うお金」「人のため使うお金」「ためるお金」に仕分けることで、予算管理ができるので、おすすめです。使うときにお財布に入れています。
東京の小学生は小学生の高学年から現金とキャッシュレスを併用しているケースも…
また、全国の子どもたちのおこづかい事情でいうと、東京は、やはり小学生の高学年から現金とキャッシュレスを併用しているケースが多いです。財布を持たない中学生もいます。
一方、同じ日本でも、地方はまだまだ現金派。車社会なので、関東圏では当たり前の小児用SuicaやPASMOなど交通系電子マネーも持つ必要もありません。キッズ・マネー・ステーションによる調査によると、おこづかいのあげかたは、東北方面は定額制、九州・沖縄の南方面は、報酬制が多いようです。
このように地域差もありますが、それに加えて、おこづかいには、各家庭の方針もあります。
各家庭がどんなふうにおこづかいを導入しているか、活きた事例を見てみたい!という方におすすめなイベントもありますので、参考までご紹介します。
夏のオンラインマネー講座「マネトレピック2020」です。
第1弾(8月1日~30日)では、30分程度の「日本縦断キッズマネーリレー」。各地の子どもたちのおこづかい事情やクイズなどを通してお金の大切さを学ぶ。どの地域の講座でも全国から参加可能で無料です。
第2弾(9月6日)は、2時間程度の「世界のお金を学ぼう」を午前と午後の2回開催。ハンバーガーを通して日本と世界のお金の違いを学び、外国人から海外のおこづかい事情、教育事情などについて質問するなどして交流できます(参加費は1家族2500円)。
執筆者:八木 陽子
キッズ・マネー・ステーション代表/ファイナンシャル・プランナー
日本では数少ない金融商品を販売しないFP事務所を運営。平成29年に文部科学省検定の高等学校の家庭科の教科書に日本のファイナンシャル・プランナーとして掲載される。NHK「ウワサの保護者会」などメディア出演多数。

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。
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