「キャッシュレス決済」のメリット・デメリットをFPが解説

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャル・プランナーの岡本舞です。

最近多数のキャッシュレス決済が乱立していまが、便利な一方で、どの決済方法よいのか分からなくなる人も。

「QRコード決済」、「電子マネー決済」、「カード決済」の3つのジャンルに分けて、それぞれの特徴・メリットデメリットを解説します。

出展:クラウドキャスト 国内キャッシュレス決済カオスマップ (2019年1月版)より

「QRコード決済」のメリット&デメリット

QRコード決済とは、お店で掲示されているQRコードを自分のスマホで読み取るか、自分のスマホ内のアプリに入っているQRコードを店員さんに掲示することで決済ができるという方法です。

「QRコード決済」のメリット

メリットとしては、重たい財布を持ち歩かなくていいこと!財布を忘れてもスマホを持っていればお会計ができるのでラクです。そしてQRコード決済だと独自にポイントがたまるものが多いので、おトクにお買い物ができます。

「QRコード決済」のデメリット

デメリットはというと、まだ使えないお店が多いという事です。色々なQRコード決済の会社があるので、お店によってどこの決済を導入しているかが違っているので、よく行くお店が何のQRコード決済ができるのかを見ておきましょう。また通信環境が悪いとなかなかQRコードが表示されなかったり、店員さんが端末の操作に慣れていなかったりすると現金で払うより時間がかかってしまう事も……。

私はアプリのポイントカードも入れているので、ポイントカード画面とQRコード画面をレジの前で切り替えるのに手間取るので、事前にレジに並ぶ前にそれぞれの画面を立ちあげておきます。ヘタに店内の無料Wifiを拾ってしまうと通信できなくて慌てるハメになるのを防いでいます!

また、中国では日本の何倍もQRコード決済が進んでいますが、トラブルも起きています。お店が店頭に掲示したQRコードの上から、犯人がシールなどで自分のQRコードを貼り、そのコードを読み取った客の代金を騙し取るというものです。日本ではまだこの手の被害はありませんが、QRコード決済をするなら自分のQRコードを読み取ってもらうほうが安全だと言えるでしょう。

「電子マネー決済」のメリット&デメリット

電子マネーはカード型もしくはスマホですが、クレジットカードと違い、通常はチャージされている金額の分しかお買い物ができません。(オートチャージ・ポストペイ型を除く)

「電子マネー決済」のメリット

メリットは、店頭の端末にタッチするだけでお会計ができるという、キャッシュレス決済の中では最もお会計がスムーズに行えるところです。特に交通系の電子マネーは持っている方も多いですよね。
電子マネーの種類にもよりますが、全国の主要コンビニやスーパー、飲食店に電車やバスなどで利用できるので、日本全国どこでも利用可能です。

「電子マネー決済」のデメリット

デメリットは、一度チャージしてしまうと基本的に払い戻しができません。交通系の電子マネーは払い戻しできますが、手数料がかかってしまいます。そして紛失した場合保障されるかどうかは会社によって異なります。補償される場合は記名式、つまり名前が入っている電子マネーのみが補償の対象なので、電子マネーを使用する際は記名式のものにしましょう。

ちなみに私は家計と自分のおこづかい用の現金財布を分けるとかさばって重いので、自分のおこづかい用の電子マネーを作って分けて管理しています!

「クレジットカード決済」のメリット&デメリット

一番メジャーでなじみのあるクレジットカード。クレジットカードは使った分が後から銀行口座より引き落とされる後払いのタイプです。

「クレジットカード決済」のメリット

メリットは、クレジットカードを導入しているお店ならどこでもカードの種類を問わずに使えること。(AMEXなど一部例外あり)電子マネーやQRコードは少額の決済に向いているのに対して、クレジットカードは割と高額の支払いに向いています。また毎月の光熱費や家賃の支払いに使えるものもあるので、ポイントがとても貯まりやすいです。
私は普段使うクレジットカードを絞っているので、年間3~5万円分位ポイントがたまっています。そしてクレジットカードは旅行傷害保険やショッピング保険などが付帯しているものが多いので、万一の時も安心です。

「クレジットカード決済」のデメリット

デメリットはやはり、使いすぎてしまいやすいこと。払う金額が高額な割に、現金が減る感覚が薄いので、利用金額の設定をして使いすぎた際に通知が来るよう設定したいですね。そしてクレジットカードならではなのがリボ払い。毎月固定の金額を返済していくもので返済計画が立てやすそうに思えますが、かなりの手数料がかかってしまいます。どうしても、という事情がある方以外極力リボ払いは使わないほうがいいでしょう。

まとめ

キャッシュレス決済は上手に利用すれば家計簿などに自動で反映できたり、ポイントがたまったり現金でお買い物をするより得することも多いです。
2020年の消費税増税後もキャッシュレス決済分には最大5%のポイント還元を国が検討しているので、今のうちにキャッシュレス決済に慣れておきましょう!

岡本 舞
キッズ・マネー・ステーション認定講師
株式会社イー・カンパニー ファイナンシャル・プランナー
個人事業主の夫と娘の3人暮らし。家計管理を任されている妻として、そして育児に追われる母として、働きながら『できるだけ労力をかけない節約術』を日々展開。

この記事を書いた人
キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。

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