【そのアボカド、食べちゃダメです!!】青果のプロが教える「黒い斑点あったら」どこまで食べてOK?
- 2024年09月02日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
アボカドを切ったら中が黒くなっていたとき、食べても問題ないのかどうか迷ってしまいますよね。
今回は「黒い斑点のあるアボカドは、どこまで食べていいか」を小林青果株式会社さんに教えてもらいました!
教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」
福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。
九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報などを発信。
安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。
昨年ECサイト「うまうまもぐもぐ」が誕生し、新鮮で美味しい野菜やフルーツをオンラインで買えるようになりました!
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アボカド「黒い斑点ができる」のはなぜ!?
アボカドの果肉にできる黒い筋や斑点は、酸化して黒く変色したアボカドの組織です。この組織は、種に栄養素を運ぶはたらきを持ち、維管束と呼ばれています。
ほかの果肉部分よりも酸素に触れやすく、酸化しやすい部分となっています。熟しすぎた場合や追熟が上手くいかなかった場合、低温障害が発生した場合にも、アボカドの変色は起こります。
黒くなる原因は『ポリフェノール』
アボカドの黒い筋や斑点は、追熟の過程で組織が空気に触れることで起こった『褐変』です。褐変とは、食品が調理や保存の過程で黒色や茶色に変化することで、アボカドの褐変の原因は、ポリフェノールという色素成分です。
アボカド以外にも、ポリフェノール含有食品であるりんごやバナナ、ごぼうなどにも同様の現象がよく見られます。
腐っているかどうか迷ったら、ココを見て!
変色して黒くなってしまったアボカドは、腐っているように見えてしまうこともありますよね。
ここでは、変色したアボカドを食べるときのチェックポイントや、おいしく食べるための方法をご紹介します。
果肉自体の色に注目
変色したアボカドを食べる際は、果肉自体の色を確認するようにしてください。
黒い筋や斑点があっても、果肉自体の色がきれいなクリーム色や黄緑色をしていれば、問題ありません。
果肉が全体に黒ずんでいる場合は傷んでいる可能性が高いので、食べるのは控えるようにしましょう。
実は黒い部分も食べられる?
組織の「酸化」が原因で黒く変色してしまった部分でも、体に害はなく、安心して食べることができると言われています。
変色したりんごやバナナでも問題なく食べられるのと同じ原理です。変色部分を食べるのは気が進まないという人は、その部分だけ切り落として食べるのもいいでしょう。
調理して食べることでも、アボカドの変色はあまり気にならないようになりますよ。
こんなアボカドは食べちゃNG!
アボカドの黒い変色が、組織の酸化によるものではなく、腐っていることが原因の場合もあります。
アボカドは品質管理の難しい、デリケートで傷みやすい果物なので、しっかりと状態をチェックしてから食べるようにしましょう。
NG①異臭がする
購入してから自宅で追熟させる必要があることも多いアボカド。知らない間に傷んだり、腐っていたりすることもあります。
アボカドから鼻をつくような強いニオイがする場合は、食べることを諦めましょう。
傷んでいる可能性が非常に高く、食中毒になるなど、体に悪影響を及ぼします。また、食べたときにすっぱい味のするアボカドも腐っているので、食べるのは控えましょう。
NG②やわらかくなりすぎている
触ったときにぶよぶよと柔らかすぎるアボカドは、熟しすぎています。傷んでいる可能性もあるので、食べないようにしてください。
汁が出ているものは、アボカドが腐ったり、傷んだりしている証拠ですので、潔く処分しましょう。
NG③全体が黒くなっている
カットしたときに、果実全体が茶色~黒に変色してしまっているアボカドも要注意です。低温障害や高温障害を起こし、傷みが進んでいる恐れがあります。
アボカドはヘタ部分から熟成が始まる果物です。ヘタ部分に白いカビがついていないかも、食べる前にチェックするようにしてくださいね。
NG④種が簡単に取れる
半分に割った際に、ポロリと種が簡単に取れてしまうようなものには注意が必要です。
アボカドは、種周りからも熟成が進みます。種が取れてしまうほど実がやわらかいということは、腐敗が進んでいる可能性も否定できません。
種の周りが茶色く変色している程度のものであれば心配ありませんが、果実に弾力性のないアボカドを食べるのはやめましょう。
まとめ
アボカドに黒い変色があったとしても、腐っているとは限らないようです。黒いからといって捨ててしまう前に、問題なく食べられるかどうかをチェックしたいですね。
中には腐っている場合もあるので、小林青果株式会社さんが教えてくれたポイントを参考に、しっかりと状態を見極めましょう。
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