経験ゼロ!コネなし!2年で「サラリーマン超えの年収」を稼ぐ5つのコツ【新時代の稼ぎ方連載:Webライター佐々木舞さん実例②】

  • 2023年08月21日公開

こんにちは、くふうLive!編集部です。

今、会社員やパートといった従来の働き方におさまらず、ネットを使って自由な稼ぎ方をしている女性たちが増えています。
彼女たちに通しているのは、“好きなこと”がお金を生んでいるという点。ここに注目して、くふうLive!ではそのような稼ぎ方を実践している方々にお話を伺いました。

今回ご紹介する佐々木舞さんは、くふうLive!でもおなじみのWebライターであり、くふうLive!リーダーズとしても活躍。
主婦の間でも人気が高まっている職業につく彼女にインタビューし、「どれくらい収入があるの?」「どうやったらなれるの?」「どんな働き方なの?」など10の質問を直撃。佐々木さんのお話をもとに、Webライターの働き方を2回にわたって探っていきます。

2回目に当たる今回は、ライターになったきっかけから稼げるようになるまでの軌跡をお届けます。

佐々木さんがWebライターになるまでの年表を大公開!

起業家FILE:02 Webライター・佐々木舞さん(38歳)
パートナーと2人暮らし。
グルメレポーターやラジオのパーソナリティー、MC業など、しゃべりのプロからライターへ転身という異色な経歴の持ち主。趣味は100均でのお宝探し、グルメ、海外旅行。

お仕事内容&年収の推移年表
2004〜2013年
福岡でTV局に所属。レポーター、ラジオパーソナリティー、MCなどで休みなく働く。
2013〜2015年
それまでの仕事をすっぱり辞め、世界一周旅行へ。

2015年〜
帰国後、東京へ。フリーランスでMCを始める。
世界一周ブログがきっかけで、旅行記執筆もスタート。
2020年2月
新型コロナの影響でMC業がゼロに
2020年5月〜
民間の通信教育でライターの資格を取り、在宅Webライター業をスタート。月収2~5万円程度。
2020年10月〜
ライター業が起動に乗り始める。月収は20万円程度。
2021年春〜
ライターとして初のTV出演を果たし、「100均ライター」「プチプラ雑貨ライター」として立ち位置が固まる。
2021年夏〜
Webサイトでのレギュラーが増え、記事単価がどんどん上がる。
2021年秋
スリコマニアとして自身初の雑誌取材を受ける。
2022年1月〜
とある雑誌の100均特集の執筆&監修依頼を受ける。報酬単価は過去最高額に。
同年代のサラリーマン超えの年収を達成!
2022年12月
KP3合同会社設立
2023年3月
やさしいライターコミュニティ「ライティングアイランド」発足

ライター以前は"トーク”を仕事にがむしゃらに走り抜けた20代

高校卒業後は地元テレビのリポーターに!

「高校を卒業してすぐに、母の地元である福岡県でレポーターになりました。“テレビもラジオもイベントも”という感じで、土日関係なく、20代は働いた記憶しかないんです。
そんな状況だったので、お金を使う暇もなくて、貯金だけはどんどん貯まって(笑)。
仕事は楽しかったけれど、まとまった休みも自由もない毎日……。20代も後半を過ぎると、”本当にこのままでよいのだろうか”と考えることが増えたんです」(佐々木さん)

29歳を目前に一念発起!仕事を辞めて世界一周旅行へ

「当時はレギュラー番組も持っていたので、休みを取るというのは難しく、思い切って辞める決意をしました。そうなったら後は早かったです!どうせ辞めるなら夢だった世界一周旅行に行っちゃえって、29歳の誕生日に出発しました」(佐々木さん)

「もう貯金全部使っちゃえという気持ちで行きました!帰国した時は本当に所持金が2,800円だったんですよ(笑)」と、いい意味で潔いマインドの持ち主の佐々木さん。

佐々木さんは、この旅行中にiPadで旅ブログをスタート。日記感覚、家族や知人への生存確認用と書いていたところ、後にこれが月に40万PVあると知ってびっくりしたのだそう。

そして、帰国後は東京に拠点を移動。イベントの司会などをするフリーランスMCとして活動していた佐々木さんのところへ、この世界一周の旅ブログを通して執筆依頼が来ます。「タダで旅行に行って記事を書いて。単純に“ラッキー”という感じで楽しんでいました」と佐々木さん。この経験が、後にライターとしての礎を作ることとなります。

新型コロナの影響でフリーランスMCの仕事がゼロに

オリンピック関連イベントでのアルゼンチン大使とのお写真。コロナ禍でこのようなお仕事もめっきり減ってしまったそう。

「どの業界も打撃を受けたと思いますが、イベント業界はコロナ禍で大打撃を受けました。本当に仕事がゼロになってしまって。家に引きこもるしかない状況だったし、イベントがいつ戻ってくるかも不明でしたよね……。
ここで頭をよぎったのが、旅行ブログを書いていたときの楽しさだったんです。旅ブログを読んでくれていた知人からライターをすすめられたこともあって、本格的に始める決意をしました!」(佐々木さん)

ライターになろうと決心した佐々木さんが次にしたのは、民間のライター養成講座の受講と資格取得でした。

「実は私、パソコンを買ったのも30歳過ぎてからだし、とにかくネットに疎かったんです(笑)。『どうせやるならきちんと勉強しよう』『どうせなら試験がある方がやる気になる!』と、通信講座で基礎から学び、資格を取りました。講座料は1〜2万円程度でした」(佐々木さん)

実際は、現在活躍しているWebライターの皆さんでも、資格や講座受講の経験がない人がほとんど。ですが、佐々木さんは通信講座を受講することによって、SEOの仕組みやサイトの作り方、記事構成の組み立て方、キャッチコピーのつけ方など、多くのことが学べたと言います。

それまでの仕事との収入のギャップに、心が折れそうになったことも

「ライターを始めると言っても、当時、コネなどもありませんでした。待っていても仕事は来ないから、クラウドソーシングサービスで仕事を受けることからスタート。でもこれがなかなかの修行でした……(笑)」(佐々木さん)

クラウドソーシングとは、個人・法人問わず、業務委託のお仕事をインターネット上で発注・受注することができる仕事マッチングサービスのこと。果たしてどんな修行が待っていたのでしょうか。

「MC業は単価が高く、1週間働けば1ヶ月生活できるほどだったんです。でもライターの始めたては、1文字1円以下の案件ばかりでした。また、慣れていないので記事を書くのが遅く、朝から夜遅くまでパソコンに向かっても、1日3,000円にも満たないことがザラ。初心者なので当然といえば当然ですが、心が折れそうになったこともしばしばでした。担当の人に怒られることもあり、凹みまくる日々でした」(佐々木さん)

それでも辞めなかったのは、“負けず嫌い”で”楽観的”だったからと、佐々木さんは当時を振り返ります。「続ければなんとなる」と固く信じたからこそ、今の活躍があります。

Webライターとしての分岐点ーー最初の3ヶ月で諦める人が多く、ライバルが勝手に減っていく!

「ライターは名乗れば誰でもなれるし、一見華やかに見えるけれど、とても地味な作業の連続。お試しみたいな仕事も多いし、案件を受けても“払ってもらえるかな”とドキドキしたことも。そのギャップにやられて3カ月〜半年でほとんどの人が辞めちゃうから、ライバルが勝手に減っていくんです」(佐々木さん)

抜きん出るには“マメさ”が大事!

「ライターになって特に気をつけたことは“マメさ”です。単価が低くて腐りそうになっても、マメな行動で担当さんと信頼関係を築き、働きやすい環境を作ることで、ストレスを減らす努力をしていました」(佐々木さん)

このマメさが功を奏して、リピート案件が増えたのがターニングポイントとなりました。

「いろいろなクライアントとお仕事するうちに、リピートが入るようになったんです。3ヶ月を過ぎた頃には、新規+リピートでクライアントが増え、仕事が回るように。2020年9月頃には、直で入ってくるお仕事に専念。手取りで大卒の初任給くらいを稼げるようになりました」(佐々木さん)

ここから佐々木さんの快進撃がスタート。紹介から紹介で芋づる式に仕事が増え、どんどん単価が上がりました。
さらに、2021年春頃、ライターとして初のテレビ出演(『日曜日の初耳学』)を機に、定期的にさまざまな出演依頼が来るようになり、「100均ライター」「プチプラ雑貨ライター」として立ち位置を確立。
2022年1月には、22Pもの雑誌特集の監修&執筆を任され、自身最高の報酬単価を得ました。

目標達成と同時に、自分にとって快適な働き方を確立した佐々木さん。現在の彼女の働き方については、前回の記事をぜひ読んでみてください!

前の話を読む

「これからライターになりたい人へ」佐々木さんが意識した"やるべき5箇条”

①名刺代わりにブログorホームページを作る

「まずはプロフィールを作成し、自分の得意なこと、好きなことに関する記事をブログに書いてください。
クラウドソーシングサービスで仕事を受けるにしても、ライター募集に直接応募するにしても、名刺代わりになるものが必要だからです。具体的にこういう記事が書けます!”というアピールのためにも、渾身の力を込めて書いてください」(佐々木さん)

②最初の半年は腐らずに続ける!

「ライターは思っているよりも地味で孤独。
でも、最初の3カ月〜半年を越えればその後は徐々にラクになるので、自分を信じて書き続けてください!」

③クライアントの担当者に対して誠実に接する!

「『メールはなる早で返信』『締め切りを守る』『指摘されたら素直に修正する』などを守ること。文字って意外に気持ちが出てしまうので、早い返信+誠意ある言葉遣いを心がけてください。相手に対して誠実であれば、必ず相手からも大事にしてもらえます!」(佐々木さん)

④自分とかぶる分野のライターの文章を読みまくる!

「例えば自分で書いた記事のキーワードを検索にかけ、上位に出てきた記事をチェック。自分の記事と比べて、掘り下げ方、表現の仕方、ワードセンスなどを学び、自分なりの表現を身につけていきましょう。
私も自分より上位の記事は必ず読んで比較検討し、次に生かすよう心がけています」(佐々木さん)

⑤ネット情報だけに頼らず、本を読む!

「ネットでは誰もが自由に発言できるので、ネットに落ちている情報は必ずしも正しいとは限りません。
その点書籍は、厳しい目で作られ、プロが集まって完成したものだから、信頼度が違います。また、活字を読むことで違和感のない文章を書けるようにもなります。
おすすめは『新しい文章力の教室』(著/唐木 元、出版社/インプレス)。
大袈裟ではなくライターに必要なことがほどんど書いてあり、この一冊をしっかりアウトプットできるようになれば、それだけで売れっ子ライターになれるような内容です。初心者にも分かりやすく書かれていて読みやすいですよ。ライターを目指す人には必ずおすすめしている私のバイブルです。」(佐々木さん)

佐々木さんの働き方に、女性向けの月刊誌「Oggi」も大注目!

働く女性向けの人気月刊誌「Oggi(オッジ)2023年10月号」に、これまでのキャリアや働き方について取り上げられた佐々木さん。ますますご活躍が期待されますね。

コンスタントにサラリーマン超えの年収を稼ぐ佐々木さんの言葉の数々は、これからにWebライターになりたい人へのエールといえます。
ぜひ参考にしてみてください!

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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