【レタスが長持ちする保存方法】話題の「爪楊枝・小麦粉」テクで10日間新鮮
- 2023年03月24日更新
こんにちは、管理栄養士でくふうLive!ライターのmonchiです!
レタスはサラダ、ハンバーグなどの付け合せ、炒め物など、365日食卓に欠かせない野菜のひとつですよね。
夏のイメージが強いレタスですが、じつは、冬レタスと呼ばれるものなど、11月ごろから旬を迎える種類もスーパーによく並んでいるのです。
毎日、白菜や大根ばかりだと飽きるので、手ごろな価格で旬な冬レタスを買うのも楽しみの1つ。ただ、冬は鍋で野菜をとることも多く、レタスをつい放置して、しなびさせてしまった…という経験があるのでは?
じつは、レタスはしなびると、苦味が増すってご存じですか?鮮度よく「シャキシャキ」であるほど、美味しく食べられるのです。
そこで今回、冬もおすすめのレタスを「シャキッと長持ちさせる方法」を2つ検証してみました!
レタスが傷む原因は「水分の蒸発」と「芯の成長」
レタスがしなびてしまう理由は、根っこから吸い上げた水が吐き出される「蒸散」や「乾燥」によって葉から水分が抜けてしまうことが原因です。
「蒸散」は収穫後も継続されるため、収穫した日から徐々に葉の水分が抜けてしまうことに...。スーパーで見かけるレタスが、ビニールに包まれた状態で販売されているのは、蒸散や乾燥を防いでいるためです。
さらに驚くべきことに、レタスの芯は収穫後も成長を続けようとします。収穫後、土から水を吸い上げられなくなったレタスは、レタス自身の水分を使って成長しようとするため、しなびてしまうことに。
レタスを長持ちさせる保存方法
レタスを長持ちさせるためには「水分を蒸発させないこと」と「水分を使った成長を止めること」が重要です。レタスは水分が抜けてしまうと苦味が増すので、おいしく食べるためにも水分が抜けないようにしたいところ。
ここでは、水分の蒸発と芯の成長を止める、解決策をそれぞれ紹介します。
【レタス保存方法①】小麦粉を塗る
レタスの芯に小麦粉を塗ることで、レタスの水分の蒸発を防いでくれます。
ただし、買ってきてそのままのレタスの芯に小麦粉を塗るのではなく、芯の表面を薄く切り、新しい切り口の表面に小麦粉を塗ることがポイントです。
新しい切り口からは白い液体が出てきて少しべたべたしますが、この白い液体のおかげでレタスの芯の表面に小麦粉が定着します。
【レタス保存方法②】爪楊枝を刺す
レタスの芯に爪楊枝を刺すことで、レタスの芯の成長を止めることができます。
具体的な方法は、レタスの芯に3本の爪楊枝を奥まで刺すだけです。刺し方は3本を横並びにするのではなく、三角形の形になるよう刺します。
レタスの芯が思いのほか固く、手で奥まで刺すのは難しかったので、途中から包丁の腹で押してしっかりと差し込みました。
レタスに「爪楊枝・小麦粉を使った保存」10日後も新鮮!
今回は、「何もしないレタス」と「小麦粉を塗ったレタス」「爪楊枝を刺したレタス」の3種類を野菜室に10日間保存し、新鮮さをどれだけ保てるか比較検証してみました。
その際に解決策の効果だけを検証するために、何もしないレタスも含めすべてビニール袋に入れて芯を下に向けた状態で野菜室に入れて保存しました。
レタスは傷み始めると葉がしなびるだけでなく、中身や芯が変色してくるので、断面も比較しました。
【何もしないで置いたレタス】芯が黒く傷み始めた
ビニール袋に入れておいたのが効果的だったのか、表面は思ったよりもしなびていませんでした。
しかし芯を見ると、黒ずんで傷み始めているのが分かります。
断面を見るとみずみずしさはありますが、外側の葉がしなびてきているのか隙間がほとんど無くなってきています。また、左側の一部が黒く傷み始めています。
【小麦粉を塗ったレタス】みずみずしく、断面の傷みはなし
小麦粉をつけたレタスは、表面の葉にハリがありました。画像からみずみずしさも伝わると思います。
芯はピンク色に変色しているものの、黒ずみが少なく、きれいな状態でした。
続いて断面です。みずみずしく、傷みはありませんでした。特に芯の部分にみずみずしさが残っています。新鮮さを保つには有効といえますね。
【爪楊枝を刺したレタス】みずみずしくふっくら
レタスの表面は何もしていないレタスよりもつやがあり、葉に少しハリがあるように見えます。
芯は表面がピンク色に変色しているものの、黒ずみは少なかったです。
続いて断面です。全体的にみずみずしく、外側の葉もハリがあり、ふっくらとしています。葉同士の隙間もしっかりとありますね。
何もしていないレタスと比べると芯が短く見えました。爪楊枝の効果で芯の成長が止まったのかもしれません。小麦粉と同じく、爪楊枝を刺すのは新鮮さを保つために有効でしょう。
小麦粉と爪楊枝を使い分けて、レタスを美味しく食べよう
レタスはビニール袋に入れるだけでもある程度新鮮さを保つことができました。しかし、断面まで比較してみると、解決策を行ったレタスのほうが傷みにくいことが今回の検証で分かりました。
今回行った解決策(小麦粉を塗る・爪楊枝を刺す)なら、冬であれば、野菜室で3週間程度の保存が可能でした。
個人的には、レタスの芯に爪楊枝を刺すのは思ったよりも力がいるため、手軽に保存したい方は、小麦粉がおすすめです。
検証後に食べ進めていくと爪楊枝を刺したレタスのほうが若干シャキシャキ感が保たれている印象だったので、
- 手軽に新鮮さを保ちたい場合は、小麦粉
- しっかり成長を止めたい場合は、爪楊枝
と使い分けてもよいでしょう。
今回紹介した方法を参考にシャキシャキのレタスを楽しんでくださいね。
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