【調理師監修】焼きそばをおいしくする"にんじんの切り方"「こんなに変わるんだ!」

  • 2026年10月01日公開

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こんにちは、おうちごはんを作るのが好きな、調理師でヨムーノライターの津々樹 唯です。

焼きそばを作ったとき、にんじんだけかたく残ってしまったことはありませんか?
逆に、くたっとして存在感が消えていることもありますよね。
実はその原因、にんじんの「切り方」にあるかもしれません。
焼きそばは強火で短時間に仕上げる料理なので、切り方ひとつで仕上がりが大きく変わります。

いつもなんとなく乱切りにしたり、ピーラーで削ったりしている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

焼きそばのにんじんは、切り方で食感が変わる?

焼きそばのにんじんは、「ほかの具材と火の通りがそろい、麺に絡む形」に切るのが正解です。

焼きそばは強火で一気に仕上げる料理。キャベツや豚肉はすぐに火が通りますが、にんじんはかたいまま残りやすい食材なんです。
かといって薄くしすぎると、炒めているうちにやわらかくなりすぎ、にんじんらしい食感を感じにくくなります。
火の通りやすさと存在感を両立できるかどうかは、切り方で決まります。

その切り方、あかーーーん!やりがちなNG3つ

焼きそばのにんじん、つい次のような切り方をしていませんか?
ここでは、無意識にやってしまいがちなNGの切り方を3つ紹介します。

NG1:ピーラーで薄く削る

ピーラーでひらひらと削る方法は、時短になるのでついやりがちです。
ただ、薄すぎるため炒めているうちにくたっと崩れてしまいます。

食べてみると、にんじんがどこにあるのか分からないほど存在感がありません。
今回作り比べたところ、麺も少しべちゃっとした仕上がりになりました。

NG2:いちょう切り・輪切りにする

いちょう切りや輪切りは、形が丸いので麺と絡みにくい切り方です。
箸で麺を持ち上げても、にんじんだけがお皿に残ってしまいます。

さらに、厚く切ってしまうと短時間の加熱では中心まで火が通りにくくなります。
かじるとにんじんだけがかたく、ほかの具材から浮いた食感になりがちです。

NG3:厚めの短冊切り・乱切りにする

煮物やカレーと同じ感覚で、大きめに切ってしまうパターンです。
じっくり煮込む料理には向いていますが、厚めの短冊切りや大きめの乱切りでは、焼きそばのような短時間の加熱では中まで火が通りにくくなります。

見た目は彩りよく仕上がっても、食べるとガリッとしたかたさが残ります。
にんじんの甘みも感じにくく、青臭さが気になることもあるでしょう。

こう切るのが正解!【焼きそばのにんじんの切り方】

焼きそば用のにんじんは、「繊維に沿った細切り」にしましょう。
ここからは、その理由と具体的な切り方を順番に紹介します。

正解は「長さ4〜5cm・幅と厚さ各2mm」の細切り

にんじんは長さ4〜5cm、幅と厚さ2mmほどの細切りにしましょう。
麺と同じくらいの細さにそろえることで、麺によく絡みます。

箸で持ち上げたときも、麺とにんじんが一緒についてきます。
この太さなら、キャベツや豚肉と火の通りもそろいやすいのがうれしいところ。

ポイントは、せん切りよりも少し太めにすることです。
細すぎないので、炒めたあとも食感と甘みがしっかり残ります。

繊維に沿って切ると、炒めても崩れない

にんじんは、繊維の向きに沿って切ると食感を残しやすくなります。
反対に、繊維を断つように切るとやわらかく仕上がりやすくなります。

焼きそばでは繊維に沿って細切りにすることで、にんじんらしい食感を楽しめます。

先に長さを切りそろえてから、縦に細切りにする

次の順で切るのがおすすめです!

  • 手順1:にんじんを4〜5cmの長さに切り分ける
  • 手順2:側面を薄く切り落とし、平らな面を作る
  • 手順3:平らな面を下にして、縦に2mm幅の薄切りにする
  • 手順4:板状になったにんじんを少しずつずらして重ね、端から2mm幅に切る

最初に長さを決めておくと、繊維に沿ったまま長さと太さの両方がそろいます。

丸いままだとにんじんが転がり、包丁が安定しません。
先に平らな面を作っておけば、力を入れなくてもスッと切れますよ。

皮はむかなくていい

焼きそばに使うにんじんは、皮をむかなくても大丈夫です。

スーパーなどで売られているにんじんは、収穫後にブラシをかけて洗浄され、薄皮がむけているものもあります。
汚れをきれいに洗い流せば、そのまま調理に使えます。

にんじんの切り方を変えると、焼きそばはここまで変わる

にんじんの切り方で焼きそばがどう変わるのか、実際に作り比べてみました。

材料と手順はすべて同じにして、にんじんの切り方だけを「いちょう切り」と「細切り」に変えています。

麺への絡み方が違う

真上から比べると、違いがひと目で分かりますね。
いちょう切りのにんじんは、麺の上にのっているだけでバラバラです。

一方の細切りは、麺の間に入り込んで一体になっています。
全体ににんじんの色が行き渡り、見た目にも彩りよく仕上がりました。

取り分けたときの見え方が違う

小皿に取り分けた状態では、フライパンで炒めていたときよりも差がはっきりします。
細切りのにんじんは麺と一緒にまとまり、ひと箸で麺とにんじんを取り分けられました。

いちょう切りのほうは、麺を持ち上げてもにんじんだけがフライパンに残ってしまいます。
最後ににんじんだけを集めることになり、少し手間に感じました。

食感と甘みが違う

食べ比べてみると、食感と甘みにも差が……!

いちょう切りは、見た目にはしっかり火が通っていそうです。
ところがかじってみると……中心がかたく、ガリッとした歯ごたえが残っています。
麺のやわらかさとなじまず、にんじんだけが浮いてしまう印象でした。

細切りは、ひと口目からシャキッとした歯ごたえが心地よく感じられます。
噛むほどににんじんのやさしい甘みが広がり、ソースの味ともよくなじんでいました。

にんじんの切り方ひとつで、いつもの焼きそばが変わる!

焼きそばのにんじんがかたい、味がしないと感じたら、切り方を見直してみましょう。
ポイントは次の3つです。

  • 繊維に沿って切る
  • 長さ4〜5cm、幅と厚さ各2mmの細切りにする
  • 市販のにんじんは、よく洗えば皮をむかずに使える

特別な道具も余分な手間もいりません。
切り方を少し変えるだけで、いつもの焼きそばがぐっとおいしくなるはず!
次に作るときには、ぜひ試してみてくださいね。

この記事を書いた人
文鳥に囲まれるフリーWEBライター
津々樹 唯

文鳥に囲まれるフリーWEBライターです。実家が農家という環境で育ち、今も休みの日は畑仕事を手伝うことも。食べることが大好きで、旬の食材やご当地グルメ、話題のお店の情報にはついつい目がありません。日々の暮らしがちょっと楽しくなるグルメ情報をお届けします。

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