【時短&節約】油抜きは不要!?そのまま使える油揚げや厚揚げの意外な真実とは【管理栄養士が解説】

  • 2025年04月09日公開

こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

お味噌汁や煮物に欠かせない油揚げや厚揚げ。「油抜きしないとダメかな?」と気になりつつも、つい面倒でそのまま使ったことはありませんか?

実は、昔と違って最近の油揚げや厚揚げは、必ずしも油抜きが必要ではないんです!

では、どんなときに油抜きを省略してもいいのか、反対に必要な場合はどんなときなのか、メリットややり方とあわせてご紹介します。

実は必須じゃなかった!油抜きの新常識

昔の油揚げは古い油が使われていることが多かったためニオイやクセが強く、しっかり下処理をしないと美味しく食べられませんでした。

しかし、最近は良質な油で作られている商品が増えてきているので、忙しいときや料理の種類によっては省略しても大丈夫。

実際、スーパーでも「油抜き不要ですぐに調理できます」と表示された商品をたくさん見かけるようになりましたよね。

例えば、お味噌汁や炊き込みご飯は、油揚げに含まれる油がお出汁の代わりになり、風味がアップします。

また、厚揚げをそのまま焼いて食べる場合も、調理中に余分な油が自然に落ちるので、わざわざ油抜きをする必要はありません。

このように、料理によってはむしろそのまま使った方が、風味豊かに仕上がることもあるんです。

ひと手間で美味しさアップ!油抜きのメリットとは

油抜きは必須ではないけれど、ちょっと手間をかけるだけで味のクオリティがグンと上がります。油抜きのメリットも知っておきましょう!

味がシミシミに!

油揚げや厚揚げの表面には油の膜があるので、そのまま煮込み料理に使うと味がぼやけてしまいがち。

油抜きをすると油が抜けた部分にお出汁や醤油が入り込み、味がしっかりしみて美味しく仕上がります。

ちょっとの手間でカロリーカット

油抜きはカロリーを抑えたいときにも効果的!例えば、油揚げ1枚(約30g)は113kcalですが、油抜きをすることで約10〜15kcal減らせるんです。

たったの10kcalだったとしても、使う頻度が多ければ意外と大きな差になります。少しでもヘルシーにしたいときは、ひと手間加えるのもアリですね。

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「油揚げ/生」

油臭さを撃退!

油揚げは時間が経つと油が酸化して、嫌なニオイやクドさが出る場合があります。特にお手頃な商品は、油の風味がイマイチなことも。

余分な油を落とせば、雑味が抜けて素材本来の風味が楽しめますよ。

【シーン別】簡単な油抜き方法3選

一言で「油抜き」といっても、方法によって仕上がりが変わります。味重視なときや時短したいときなど、シーンに合わせて選べる3つの方法をご紹介します。

熱湯で3分茹でる

しっかりと油を抜きつつ、ふっくらした食感を楽しみたいなら熱湯で茹でるのが一番。味をしみ込ませたいおでんやいなり寿司を作るときにおすすめです。

鍋にお湯を沸かして油揚げや厚揚げを入れ、3分経ったら取り出してザルにあげましょう。粗熱が取れたら、ペーパータオルで水気を拭き取ってくださいね。

熱湯をかける

わざわざお鍋を用意するのが面倒なときは、熱湯をかけるだけでもOK!ふんわりと仕上がり、適度に油が抜けます。

やり方は、油揚げや厚揚げをザルにのせて熱湯を回しかけるだけ。裏返してもう片面にも熱湯をかけ、粗熱が取れたら水気を拭き取ります。

電子レンジを使う

手っ取り早く下ごしらえをしたいときは、電子レンジを使いましょう。ほかの方法と比べると油が残るので、油のコクを生かした和え物やお浸しにぴったりです。

油揚げや厚揚げをペーパータオルに包んで上から水をかけ、耐熱皿にのせます。

電子レンジ(500W)で約1分加熱しましょう。取り出したらペーパータオルで押さえ、余分な油を吸い取ります。

覚えておきたい油抜きのコツ

厚揚げや油揚げをそのまま焼くときや油のコクを活かしたいときには、そのまま使うのがおすすめ。

一方、味をしっかりしみ込ませたい煮物などは油抜きをすると良いですよ。ぜひ、用途に合わせて使い分けてくださいね。

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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