【なめこは洗う?洗わない?】栄養士が明かす"衝撃の真実"に「知らなかった...」「やば、食中毒の恐怖も」
- 2024年11月16日公開
こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。
ツルンとした喉ごしが魅力のなめこは、お味噌汁に入れたり、大根おろしと合わせたり、和食には欠かせない食材ですよね。
料理に使うときに「洗った方がいいのかな……」と迷ったことはありませんか?
今回はなめこの下ごしらえや保存方法、意外と知られていない注意点などをご紹介します。
なめこは洗う?洗わない?

きのこといえば、旨みが落ちないように水で洗わないのが一般的。汚れがついている場合はぬらしたキッチンペーパーで拭くのがいいとされています。
しかし、なめこは例外。ぬめりがあって汚れをふき取るのが難しいので、おがくずやゴミを取り除くためにサッと水洗いしてから使うのがおすすめです。
とくに鮮度が落ちたなめこは、乳酸菌が増えて酸っぱくなってしまいます。酸味を抑えるためにも軽く洗い流しましょう。
なめこの洗い方①ザルに入れる

なめこを袋から取り出し、ザルに入れます。株付きのなめこの場合は、石づきを切り落としてバラバラにしましょう。
なめこの洗い方②流水で洗う

流水にさらしてサッと洗います。ここでゴシゴシ洗うとなめこの風味やネバネバの成分が流れ落ちてしまうので、優しく扱ってくださいね。
鮮度をキープ!なめこの保存方法
ほかのきのこと比べて傷みやすいなめこ。せっかく買ってきたのに、野菜室に入れっぱなしにしていたら、あっという間に酸っぱくなったり黒ずんだりした経験はありませんか?
無駄なく使い切るためにも、正しい保存方法を覚えておきましょう。
すぐ食べるなら”冷蔵保存”

なめこは保存に最適な温度が低いので、チルド室で保存するのがおすすめ。
石づきがついたものは約3日、真空パックのものは未開封で約1週間を目安に使い切りましょう。
開封後や使いかけのものは、軽く茹でて冷水にさらしてから保存するとより長持ちします。
水気をしっかり切ってからフタ付き容器かチャック付き保存袋に入れ、チルド室に入れてくださいね。保存期間の目安は約3日です。
長持ちさせたいなら”冷凍保存”

「すぐに使わないな」と思ったら、冷凍保存がベスト。なめこは冷凍すると1か月ほど持ちます。
【真空パックに入っているなめこ】
- 未開封・・・「袋のまま」密閉式保存袋に入れて、冷凍庫へ
- 開封済み・・・「袋から取り出して」密閉式保存袋に入れて、冷凍庫へ
【株付きなめこ】
石づきを取り除いてバラしてから密閉式保存袋に入れます。先に洗うと傷みやすくなったり、なめこ同士がくっついたりしてしまうのでそのままでOKです。
冷凍する際は、なめこを薄く広げておくのがポイント!使いたい分だけポキッと折って取り出せるので、忙しい時の味噌汁やおかず作りにも便利です。
使うときは凍ったまま流水でサッと洗い、加熱して食べてくださいね。
意外と多い!?なめこの食中毒

食中毒というと、なんとなくお肉やお魚のイメージが強いですが、実はなめこが原因で下痢や腹痛、吐き気などの症状が出ることがあるんです。
というのも、きのこは湿度が高い場所で育てるので、カビや雑菌などが繁殖しやすいといわれています。
スーパーで売られている真空パックのなめこは、調理済みのように見えますが火は通っていません。

袋には「加熱調理してご使用ください」と注意書きがされているので、必ず火を通してから食べてくださいね。
このとき、軽く温める程度ではNG。
日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』が行った実験では、食中毒菌を加えたなめこ100gを500Wの電子レンジで30秒加熱したところ、すべての菌を死滅させることはできなかったそうです。
多くの食中毒菌は75℃以上、1分以上の加熱で死滅すると考えられているので、熱湯で1分ほど茹でるのが確実。
電子レンジを使う場合は、加熱ムラを防ぐために一度取り出して混ぜるか、しっかり時間をかけて火を通しましょう。
出典:ザ!世界仰天ニュース「なめこおろしでまさかの苦しみ!」
出典:政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」
知って得する!なめこの新常識
意外と知られていない、なめこの下処理や保存方法。ちょっとのコツを押さえるだけで、安全においしく食べられます。みなさんもぜひ試してみてくださいね。
趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!
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