【きゅうり、絶対やってはいけない保存法!?】栄養士さん「これはあかん(泣)」大量買い後の"逆転アイデア"2選

  • 2024年08月17日公開

こんにちは。おやつ代わりにきゅうりを丸かじりしている、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

スーパーできゅうりを大量買いした数日後、野菜室の奥底からシナシナになって出てきた経験はありませんか?

よくテレビやネットで「長期間保存するなら丸ごと冷凍がおすすめ」と紹介されていますが、一体どんな味になるのか気になりますよね。

そこで今回は、凍らせるとどのように変わるのか、食べてみた感想を正直にレポートします。

きゅうりって丸ごと冷凍できるの? 

冷蔵庫や野菜室よりも長持ちする冷凍保存。いざ解凍して食べてみたら、食感が変わってガッカリしたことがある人は多いですよね。

野菜を冷凍すると、内部に氷の結晶ができて細胞膜が破れます。その結果、解凍したときに水分が流れ出て、スカスカになったり水っぽくなったりしてしまうんです。

とくに、トマトやきゅうり、ナスといったみずみずしい野菜は、食感が悪くなりがち。

きゅうりは、洗って水気をふき取り、ラップに包んで凍らせることで約3週間持つといわれていますが、正直あまりおすすめできません。

冷凍保存はなるべく避けて、どうしても食べきれないときだけにしておきましょう。

【検証】冷凍きゅうりを解凍してそのまま食べてみた!

どれだけ冷凍きゅうりが残念な食感になるのか、実際に食べてみてお伝えします。

まずは、冷凍きゅうりをラップに包んだまま3分ほど流水に当て、半解凍の状態にします。解凍しすぎるとフニャフニャになるので、少し芯が残る程度に留めておきましょう。

ラップを外して手でぎゅっと水気を絞り、食べやすい大きさに切ってさらに絞ります。

拍子切りにしてそのまま食べてみました。

……これはあかん。

皮は少し歯ごたえが残っていますが、それ以外の部分がブヨブヨしていて水っぽいんです。きゅうりの魅力であるシャキシャキ感が完全に失われています。

そして、噛むほどにジワッと染み出してくる味気ない水分。イメージしているきゅうりとは完全に別物でした。

サラダとして食べるのはかなりキツイので、調理法を工夫して楽しむのが良さそうです。


・おいしさ
★☆☆☆☆
理由:きゅうりのシャキシャキ感が失われ、魅力が激減。


工夫次第で意外とイケる?おすすめアレンジ2選

冷凍保存で食感が大きく変わってしまったきゅうり達。なんとかおいしく食べられる方法はないかと思い立ち、2つのアレンジを試してみました。

10分で完成!お手軽ピクルス

まずはピクルスを作ってみました。

厚めの輪切りにし、キッチンペーパーで包んでしっかり水気を絞ります。ポリ袋に甘酢ときゅうりを入れて10分置いたら完成!

普通は半日から一日漬け込む必要があるので、こんなに早く作れるのはうれしいですね。

冷凍することで細胞壁が壊れるため、味が染み込みやすくなるんです。独特の食感は変わりませんが、味はちゃんとピクルス。

食感が気になる場合は、細かく刻んでタルタルソースやホットドッグなどに使うと良いですよ。


・おいしさ
★★★☆☆
理由:半日から一日かかるピクルスが、10分で作れるのはありがたい!刻んで使うと割り切れば問題なしです。


中華風きゅうりの炒め物

続いては、豚肉と一緒に炒めてオイスターソースで中華風に味付けしてみました。

ピクルスと同様、調味料が中まで染みています!しっかりと水気を絞って強火でサッと炒めたことで、水っぽさがあまり気になりません。

やわらかい食感も違和感なく楽しめるので、使い道に迷ったときは加熱して食べるのがおすすめ。

ちなみに、きゅうりに含まれるビタミンCは熱に弱いので、火を通しすぎないようにしてくださいね。

出典:大塚製薬 栄養素カレッジ「ビタミンC」


・おいしさ
★★★★☆
理由:味がしっかり染みていて、生で食べるのとはまた違ったおいしさでした。


冷凍きゅうりの活用法

冷凍きゅうりは解凍してそのまま食べるとイマイチですが、ピクルスや炒め物にアレンジすることで無駄なく使い切れます。

食べきれず腐らせてしまう前に、ぜひ一度試してみてください!

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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