固定資産税とは?持ち家・マンションで何が違う?【FP監修】

  • 2025年07月14日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

家や土地を持っていると、毎年支払う必要があるのが固定資産税です。「家を買ったら、毎年税金ってどれくらい?」「マンションにも税金ってかかるの?」そんな声もよく聞きます。

今回は、はじめての方でもわかるように、固定資産税のしくみと、一戸建てとマンションの違いについてやさしく解説します。

固定資産税ってなに?

固定資産税とは、家や土地などを持っている人に毎年かかる税金です。

そのお金は、道路の整備、ごみの回収、学校など、地域のサービスに使われています。たとえば、家を買ったら「おめでとうございます!」のあとに、毎年納付書が届くようになります。

固定資産税と合わせて課される「都市計画税」

土地や家屋が「市街化区域」内にある場合、固定資産税とあわせて「都市計画税」も課税されることがあります。これは、公園や下水道、道路の整備といった、より計画的な街づくりのための費用(都市計画事業)に充てられる税金です。2024年4月時点、日本全体の約3分の1の(639の市区町村)で課税されています。

どんな人が払うの?

その年の1月1日時点で土地や建物を所有している人に対して、市区町村から「固定資産税・都市計画税を払ってくださいね」というお知らせが届きます。

税金の金額は、以下の要素で決まります。

  • 家や土地の「評価額(価値)」
  • その地域のルール(税率:固定資産税の標準税率は1.4%、都市計画税の標準税率は0.3%ですが、市区町村により異なる場合があります)

土地や家屋を持つ人には固定資産税が課され、そのうち市街化区域内に不動産がある場合は都市計画税も納める、と覚えておきましょう。

一戸建てとマンションでどう違うの?

種類 特徴
一戸建て ・土地も建物も全部が自分のもの
・建物が広いことが多く、税金もやや高めに
マンション ・土地や建物は「共用部分」がある
・自分の専有部分と共用部分の一部に対して課税される
・高層階や設備が良いと、評価額が高くなることも

簡単にいうと、マンションは「自分が持っている割合分の税金」を払っているイメージです。

固定資産税が安くなるケースもある?

固定資産税が安くなるいくつかの軽減制度があります!

新築の家なら3年間は建物の税金が半額に!

新しく家を建てた場合、条件を満たせば、最初の3年間は建物の税金が1/2になります(長期優良住宅なら最大5年)。

※ただし、新築住宅の固定資産税軽減措置は令和8年(2026年)3月31日までとなります。

参考:国土交通省「新築住宅に係る税額の減額措置」

土地も一部は軽くなる!

住宅が建っている土地のうち、200㎡までの部分は評価額が1/6になる特例もあります。

参考:国土交通省「認定長期優良住宅に関する特例措置」

これらの制度は、自動で適用されるものもあれば、申請が必要なものもあるので、市役所などで確認しておくと安心です。

まとめ

固定資産税は、家や土地を持っている限り、毎年かかる税金です。一戸建てでもマンションでも支払いは必要ですが、構造や広さによって金額は少しずつ異なります。

税金が高いと感じたら、軽減制度が使えるかどうかを確認してみるのもおすすめ。「知らなかった!」とならないように、固定資産税の基本はしっかり押さえておきましょう!

【この記事の監修者:ファイナンシャルプランナー・大野高志さん】

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計 代表取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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