今こそ【食中毒対策】炊飯器に水と米を入れて⇒この時期はそれじゃNG!?管理栄養士が喝っ!おにぎり編

  • 2023年08月11日公開

こんにちは、管理栄養士でくふうLive!ライターの安達春香です。

夏休みの子供のお弁当やキャンプ、バーベキュー、海水浴など、おにぎりを持っておでかけする機会が多くなる季節。毎年この時期は、おにぎりでの食中毒が数多く発生しています。

せっかくのおでかけ中に、お腹が痛くなってしまったら台無しですよね。そこで今回はおにぎりを安全に作るコツをまとめました。

お酢と氷で菌の増殖をブロック

ご飯を炊くときにお酢を入れると、お酢の殺菌作用で雑菌の増殖を抑えることができます。また、お酢を入れて炊くことでお米のツヤが増して、ふっくらとした仕上がりに。

食中毒対策をしながら美味しさもアップして一石二鳥です。

入れる量はお米2合に対してお酢小さじ1杯でOK。少量なのでお酢のニオイや酸味はほとんど気になりません。

また、夜に炊飯器のタイマーをセットして翌朝炊きあがるようにする場合は、氷を数個入れておくのもおすすめ。

夏場は炊飯器内の温度も高くなるので、夜中の間に菌が繁殖してしまいます。お米2合なら氷7個くらい、3合なら10個くらい入れて、水温の上昇を防ぎましょう。

手洗い×アルミホイルで美味しく食中毒対策

おにぎりの食中毒を引き起こすのは、私たちの手についている「黄色ブドウ球菌」。
この菌は30~37℃で活発になるので、素手で握ったおにぎりを常温で持ち歩くと菌が爆発的に増殖します。

おにぎりを作る前はハンドソープでしっかり手を洗って、必ずラップやアルミホイルを使ってくださいね。

ちなみに、アルミホイルから出る金属イオンが菌の増殖を抑えてくれるので、ラップよりも食中毒対策に効果的。おにぎりとホイルの間にほどよい隙間ができ、余分な水分を逃してくれておいしく仕上がります。

そのまま握るとご飯粒がアルミホイルにくっついてしまうため、一度アルミホイルをくしゃくしゃにして、広げてから握りましょう。

夏のおにぎりにはコレ!おすすめ具材と傷みやすい具材

食中毒が発生しやすい5~10月は、おにぎりに入れる具材にも注意が必要。ここでは、夏場のおにぎりにおすすめの具と傷みやすい具材をご紹介します。

おすすめ具材

気温と湿度が上がってくる夏場は、梅干しやゆかり、青じそなど抗菌作用のある食材を入れるのがおすすめ。抗菌効果はご飯と触れ合っている部分だけ発揮されるので、細かく刻んでから混ぜ込むようにしましょう。

また雑菌は水分が大好物なので、塩昆布や鮭フレークといった水分が少ない具材も夏場のおにぎりにぴったりです。

傷みやすい具材

暑い時期のおにぎりに「水分が多い食材」や「生もの」を入れるのは危険。

炊き込みご飯やチャーハンは具材から水分が出てしまうので、食中毒が起こりやすい5月~9月は避けるようにしましょう。

おにぎりの定番具材である明太子やたらこは、生のまま入れるのではなく、オーブントースターで焼いてからにしてくださいね。

また、人気のおにぎり具材「ツナマヨ」も水分が多いので注意が必要です。ツナマヨを入れたいときは、キッチンペーパーや布巾でしっかりとツナの油分と水分を取り除いてからマヨネーズと和えるのがおすすめです。

持ち運びは保冷バッグ&保冷剤を

食中毒菌は温かい場所が大好き。30℃を超えると動きが活発になってしまうので、夏場は保冷バッグと保冷剤で菌の増殖を防ぎましょう。

保冷剤とおにぎりが直接触れるとご飯の食感がかたくなってしまうため、保冷材はタオルやハンカチに包んでから入れるといいですよ。

ひと工夫で食中毒を予防しよう

食中毒が増えてくる夏場。

おにぎりを持っておでかけするときは、ご飯の炊き方や中に入れる具材、保管方法に注意が必要です。
今回ご紹介したポイントを押さえて、安全で美味しいおにぎりを作りましょう。

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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