社長が裏話を披露【ミツカン✕菊正宗酒造】ともに200年超えの企業に意外なつながり!?

  • 2024年10月23日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

日本には数多くの老舗企業があります。なんと、世界の創業100年以上企業のうち日本の企業は50%、創業200年以上の企業では65%というデータも(※)。

そのような老舗企業のなかでも毎日の食卓になじみ深い、ミツカンと菊正宗酒造の2社のトップ同士がこの9月に対談を行いました。その模様をレポートします!

(※)出典:日経BPコンサルティング・周年事業ラボ 調査データ「 2022年版100年企業<世界編>」

200年以上続く老舗企業のトップの対談が実現

ミツカンは1804年、菊正宗酒造はそれよりも前の1659年創業。両社とも200年以上続く、日本を代表する老舗企業です。

ミツカンといえば、お酢やぽん酢でおなじみですが、「金のつぶ」などの納豆製品や鍋つゆも大人気。最近では、高知県産ゆずを使ったぽん酢や、素材の栄養をまるごと美味しく食べることができる「ZENB」、発酵性食物繊維が気軽にとれる「Fibee(ファイビー)」などの新シリーズも続々登場しています。

一方、菊正宗酒造は江戸っ子に灘の「下り酒」として愛されてきた酒造メーカー。伝統的な“生酛づくり”を用い、「飲み飽きせず、料理を引き立てる日本酒」にこだわって辛口一筋。日本酒を使った化粧品や入浴剤も展開しています。

今回の対談では、株式会社Mizkan Holdings代表取締役社長・中埜裕子さんと、菊正宗酒造株式会社代表取締役社長・嘉納治郎右衞門さんが登壇。

ともに、若くしてトップに立ったお二人が、両社のつながりや企業理念、商品に対する思いを語り尽くしました。

実は1890年代から!?両社の深いつきあいについて

中埜さんによると、両社のつきあいは1890年代からスタート。お酢の原材料である酒粕の仕入先に菊正宗酒造があったそう。

さらには、ラーメン好きの菊正宗酒造先代が、手作りの一杯をミツカン先代に振る舞ったなんて話が飛び出す場面も。

長きにわたる両社の歴史をかいま見るエピソードが披露されました。

人気のアノ製品、実は味が変わっている!?革新にチャレンジする両企業

歴史が長い企業ともなると、守るべき伝統が多そうに思えます。ですが、両企業ともさまざまな変革にチャレンジしているのだそう。嘉納さんは地域貢献やグローバル化について、中埜さんはチームでの商品開発やゆず農家さんとの取り組みなどについて語ってくれました。

なかでも面白かったのが、両社のロングセラー商品の改革に関する裏話。

ミツカンの言わずと知れた名品に味ぽんがありますが、実はこれまでにサイレントも含め、40回以上も味をリニューアルしているそう。

「時代の変化とともにお客様の健康を考えるうえで、“減塩”が味ぽんの課題となっていました。でも、毎日使うものだから、いきなり味を変えてしまうと違和感が出ますよね。そこで、塩分を少なくした味になじんでいただくために、時間をかけてゆっくりリニューアルしていきました」と中埜さん。

中埜さんは「お客様に価値を最大限お届けするために、変革と挑戦をしていく」と語っていましたが、まさにその精神が表れたエピソードです。

また、菊正宗酒造の嘉納さんによると「代々贔屓にしてくださっているお客様が多い」とのことで、そのファンの期待を裏切らないよう伝統の味と品質を保つことに全力で取り組んでいるそう。日本酒はその年の気候や原料の出来に左右される繊細なものだけに、その苦労がしのばれます。

その一方で、菊正宗酒造では“今までとはまったく違った味”の追求も。菊正宗と対極の存在として開発された新ブランドに「百黙」があります。嘉納さんは「『百黙』を出すとき、従来のお客様に叱られてしまうのではという心配も(笑)。ところが”いいね”と背中を押してくださる方が多く、感謝しています」と語ってくれました。

隠れた名品!両社からヨムーノ読者におすすめの商品はコレ!

多くのユーザーを魅了するミツカンと菊正宗酒造。数多くの名品がありますが、ヨムーノの読者に向けて中埜さん、嘉納さんそれぞれが個人的なおすすめ商品を教えてくださいました。

まず中埜さんが推薦してくれたのが、ミツカン「三ツ判山吹」。
「これは赤酢というものになるのですが、ミツカン創業当時の味で父の代で復活させました。アミノ酸の含有量が多く、うまみ成分がとても多いんです。実はバルサミコ酢に近い味わいで、中華にもよく合いますが洋風にも使えます。私は、三ツ判山吹と胡椒を合わせて、餃子のタレにするのが好きですね」(中埜さん)。

ミツカン「三ツ判山吹」について詳しくはこちら!

そして嘉納さんがおすすめしてくれたのは、菊正宗酒造「れもん冷酒」。 「私、実はお酒が大好きなんですが、そんなに強くないんです。そんな私が日々晩酌で負担なく楽しめているのがこのお酒。日本酒に瀬戸内れもん果汁、大分県産かぼす果汁、沖縄県産シークワーサー果汁といった国産果汁を加えたもので、さわやかでやわらかい味わいになっています」(嘉納さん)。

菊正宗酒造「れもん冷酒」について詳しくはこちら!

どちらも固定ファンが多く、まさに隠れた名品なのだそう!ぜひこの機会にチェックしてみてください。

200年以上続く老舗ながら新しいことに取り組む両社。今後の取り組みもますます楽しみにしたいですね!

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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