【もう大根ぷよぷよにしない】丸々1本買える!プロが教える保存術&“いつもより格上げ”冷凍大根レシピ

  • 2024年03月17日公開

こんにちは!ヨムーノ編集部です。

野菜をまとめ買いしたものの、すぐに使い切れずに腐らせてしまったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。もちろん、筆者もそのうちの一人です。

そこで今回は、食品ロス削減で節約になる野菜の冷凍保存方法を“冷凍王子”こと西川剛史さんにお聞きしました。

また、時短料理研究家・若菜まりえさんには、冷凍大根を使った簡単活用レシピを教えていただきましたのでご紹介します。

“冷凍王子”西川剛史さん「冷凍保存→節約につながる」

思わず「あるある」と共感してしまう、”たら実さん”の漫画。

お得だからと野菜をたくさん買ってきて、そのまま冷蔵室に入れたものがこのようになってしまっていませんか?

野菜を冷凍することは長持ちさせるだけでなく「節約にもつながる」と、“冷凍王子”こと西川剛史さんは言います。

節約のコツ①価格変動の激しい野菜は特売日に「まとめ買い」→冷凍しておけば長持ち

「野菜は天候の影響で収穫量が変わるため、価格が変動しやすいです。そのため、特売日にまとめ買いするのが節約のコツです。冷凍しておけば、冷蔵するよりも野菜を長持ちさせることができます」(西川剛史さん)

節約のコツ②大物野菜は「まるごと」購入→冷凍しておけばムダなく使い切れる

「量が多いと余ってしまうので、カット野菜を買っている人もいると思いますが、大根やキャベツなどの大物野菜は、まるごと買った方がお得。余った分は冷凍しておけばムダなく使い切ることができます」(西川剛史さん)

大根の冷凍保存方法〜まるで“白いたくあん”?シワシワになる前に冷凍を!〜

すぐに使い切るのが難しく、うっかりスが入ってしまい、白いたくあんのようになってしまうこともある大根。

冷蔵室の場所もとるので、カットして冷凍保存がおすすめです。

<冷凍保存方法>

~拍子木切り~
①皮をむき、1cm幅の拍子木切りにし、使いやすい分量ずつ「サランラップ®」で包みます。
②「ジップロック®フリーザーバッグ」に入れ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍保存。
★輪切りやいちょう切りでもOK。用途に合わせて使いやすい大きさにカットしておきましょう。

<使うときは>

半解凍するか、凍ったまま利用します。大根おろし、おでん、酢の物、みそ汁の具など、いろいろな用途に使えます。

■大根おろしに

厚切りにして冷凍したものを、室温で半解凍してからそのまますりおろします。風味・辛味もそのまま残り、おいしく食べられます。
カチカチに凍った状態ですりおろすと仕上がりが細かくなりすぎて食感が残らず、また逆に、完全に解凍するとすりおろしにくくなるので、半解凍ですりおろすのがポイントです。

■おでん、ふろふき大根、煮物に

凍ったまま15分ほど下ゆでしてから煮るとよりおいしくできますが、凍ったまま直接だし汁や煮汁で煮ても、利用できます。

■酢の物や浅漬けに

凍ったまま調味液に漬け込めば、とけた頃に味がしみて、なますなど酢の物や浅漬けが手軽に作れます。
厚切りで冷凍したものを、1つあたり電子レンジ(500W)で1分ほど加熱して半解凍してから、いちょう切りやせん切りにしても、利用できます。

若菜まりえさん直伝!冷凍野菜使い切り「大根とウインナーのコンソメ卵炒め」の作り方

<材料> 2人分(調理時間10分)

・冷凍した大根(拍子木切り) 200g
・ミニトマト 6個
・ウインナーソーセージ 4本
・卵 2個
・砂糖 小さじ1
・塩 ひとつまみ
・サラダ油 小さじ1
・洋風スープのもと(顆粒) 小さじ1
・小ねぎ(小口切り) 少々

<作り方>

1.大根は「サランラップ®」で包んだまま耐熱皿にのせ、電子レンジ(500W)で約2分30秒加熱し、解凍する。「サランラップ®」から取り出して、水けを軽くきる。
2.ミニトマトはヘタをとり、ソーセージは斜めに3等分に切る。
3.卵をときほぐし、砂糖と塩を加え混ぜておく。
4.フライパンに油を熱し、(1)、(2)、洋風スープのもとを入れ、中火で 2~3 分、ミニトマトの皮が軽くはじけるまで炒める。
5.具を端に寄せ、あいたところへ(3)を流し入れ、火が通ってきたら卵をザッとかき混ぜ、全体を炒め合わせる。
6.器に盛りつけ、小ねぎをふる。

冷凍貯金で生活にゆとりを

冷凍貯金は、冷凍ストックすることで、時間を貯めて、ゆとりをうむ=時産(※)だけではありません。栄養やお金を貯めることにも繋がります。

このようなたくさんの魅力がありますので、忙しい現代人にこそ冷凍貯金をおすすめします。

適切な冷凍方法をマスターし、賢く活用して、冷凍貯金を習慣化させて、忙しい毎日の中で、ゆとりをうみ出していきたいですね。

※時産:「家事の時短(タスクの省略・手抜き)」という概念を変えて、時短によって時間をうみ、生活のゆとりにつなげるという考え方。

記事作成協力

冷凍王子・西川剛史さん

大学で食品栄養学を専攻し、学生時代から冷凍食品に魅了され、冷凍生活アドバイザーとして活躍する西川剛史(にしかわたかし)さん。

冷凍食品メーカー、冷凍食品販売会社の商品開発部門などで勤務した後、冷凍食品会社で経験したことや独学での実験に基づく知識を生かし、現在は冷凍に関する第一人者としてテレビ・雑誌・ラジオなどでも幅広く活躍中。

冷凍生活アドバイザー養成講座 監修・講師/野菜ソムリエプロ/ベフロティ株式会社代表取締役/ゆとりうむプロジェクト理事/「冷凍貯金ラボ」アンバサダー

時短料理研究家・若菜まりえさん

簡単・時短レシピサイト「つくりおき食堂」主宰(https://mariegohan.com/) 子育てしながら仕事する中、「忙しいけど料理がしたい!」という思いから時短レシピの開発に注力。

家にある調味料でサッと作れてパッと味が決まる超簡単レシピを紹介、人気を集める。SNSは、X(旧 Twitter)をメインに活動しておりフォロワー数は59万人(@mariegohan )。最新刊「つくりおき食堂の超ベストレシピ」は大好評発売中!

時短料理研究家/料理インフルエンサー/作り置き料理研究家/ 「冷凍貯金ラボ」アンバサダー

【漫画】たら実:https://x.com/yamawaraemi

マンガ家・イラストレーター。育児や家事、夫に対する主婦の心の叫びを可憐な少女マンガ風のイラストで表現した「少女漫画ぽく愚痴る。 」 (KADOKAWA)は、独自の世 界観と笑いのセンスが好評を博している。ブログ「たらたり毎日」では、2 人の子ども・夫との日常を描いた作品や創作マンガを更新中。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。

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