「うわっ似すぎ!」アイドルがあのお笑い芸人に!?笑って泣ける「だが、情熱はある」第1話レビュー【妄想爆発!ジャニオタ推し活ガイド㊽】

  • 2023年04月15日公開

こんにちは、くふうLive!ジャニーズ担当のエンタメライター・柚月裕実です。

春ドラマが続々とスタートしていますが、初回放送から早くも話題を集めたドラマのひとつが「だが、情熱はある」(日本テレビ系)。人気お笑い芸人の半生を描いたというだけでも興味をそそられますが、主人公の2人をアイドルが演じているんです。

推し活ガイド第48回は、ドラマ「だが、情熱はある」について。King & Princeの髙橋海人さん、SixTONESの森本慎太郎の演技にフォーカス!半端じゃないんです!

ジャニーズがお笑い芸人を演じる「だが、情熱はある」

日本テレビ系で4月9日からスタートしたドラマ「だが、情熱はある」。

お笑い芸人のオードリー・若林正恭さんと、南海キャンディーズ・山里亮太さんの半生を描いた作品で、主人公の2人を演じるのがジャニーズのアイドル。意外なキャスティングでも注目を集めていました。

若林さんを演じるのはKing & Princeの髙橋海人さん、赤メガネがトレードマークの山里さん役を演じるのはSixTONESの森本慎太郎さん。

架空の人物ではなく、現在お笑い界を牽引するように様々な方面で活躍中の2人を演じるのですから、その再現度に注目が集まるのは当然のことかもしれません。内容や演技よりもまず、似ているかどうか、という視点から入っても無理はありません。

そんな関心が寄せられても動じる様子もなく、冒頭から視聴者を黙らせるかのように2人の演技が光ります。

まずは声。若林さんを演じる髙橋さんは「ぁ」というわずかな発音にこだわりが感じられ、口調が若林さんそっくり、いや、そのものです。一方の、山里さんを演じる森本さんもまた、ハスキーボイスに寄せた声をはじめ、心情と連動させて早口になったり、声を張ったりと緩急をつけてしゃべる特徴を的確に捉えています。

そして髙橋さん、森本さんの芝居から感じるのはリズム感。決してモノマネではなく、それぞれの特徴を彼らなりに捉えて、全身を使って表現する。その精度の高さに驚かされます。これぞ“神は細部に宿る”。

山里さん本人も放送中にTwitterでそっくりだと称賛。赤メガネをかけていない高校時代の姿にも驚きの声を寄せていたほど。

若林さんの相方・春日俊彰さん役を演じる戸塚純貴さんもまた、特徴を捉えた演技で魅了します。(ひたすら襟足を切られていますが)

実在の人物を違和感なく演じる彼らの演技力。ストーリーの展開と共に彼らの芝居にも注目です。

笑って泣いた第1話

第1話は、2021年に行われた無観客配信ライブの直前からスタート。プロデューサーの島貴子​​(薬師丸ひろ子さん)が2人それぞれの楽屋を訪れて声をかけていました。若林さんと山里さんのユニット「たりないふたり」の、解散ライブ『明日のたりないふたり』が始まるのです。

舞台は2009年に巻き戻り、2人が出会った居酒屋へ。じりじりとした探り合いのシーンに、若林さん、山里さんの人柄が表れていました。

そして第1話で大きく描かれたのが、2人の高校時代。若林さんとコンビを組む春日俊彰さんとは、同級生で同じラグビー部の所属。ごく普通の高校生のようですが、一つ尖った点を挙げるとしたら若林さんは授業中にもかかわらず前の席に座る春日さんの襟足をハサミでカットしていることでしょうか。

一方の山里さんも同様に、学校に好きな子がいて、友達がいて……という普通の高校生活を送っています。一見、普通の高校生に見えるのに、ストーリーが進むにつれて芸人としての片鱗が感じられます。

そもそも当時はまだスマートフォンなんてない時代。テレビやラジオ、雑誌の全盛期。YouTubeやTiKTokのように、誰もが気軽に主人公になって表現することもなかった。お笑い芸人をはじめ、テレビに映る芸能人に対する憧れや特別感はいまよりも強い時代でした。

徐々に芸人の道へとつながっていきます。それがこのシーン。

進路表を提出するのですが、大学等への進学か就職のほぼ2択が一般的。ここに学校名も書かずに「芸人」と書く勇気たるや。

若林さんが教室で暴れたり、山里さんが嫉妬に狂いに狂ったり。思春期真っただ中、子どもと大人の真ん中で、自分の気持ちをまだ上手に言語化できなかったり、親や先生を説得できるほどの力がなかったり……。ただ、胸には確かに秘めているものがある。発芽寸前のとてつもないエネルギーを感じて、胸に迫るものがありました。

さて、4月16日放送の第2話では、大学に進学した若林さんと山里さん。山里さんは大阪に上陸します。芸人としての第一歩をどんな風に踏み出したのかーー。

第1話のラストでは、冒頭の解散ライブ『明日のたりないふたり』を終えた直後に、若林さんが倒れてしまいます。この先も壮絶な道のり、何かが起こる予感しかしません。

芸人になるまでの苦悩、ブレイクするまで……現在に至るまでの道のりをじっくりと見守りたいと思います。笑って泣いて、明日を生きるパワーをもらえそうな予感がします。

(イラスト/大窪史乃)

この記事を書いた人
編集/ライター
柚月裕実

エンタメ編集/ライター。 ジャニーズのアイドルを応援して25年超。 アイドルがサングラスを外しただけで泣きます。

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