「新鮮なカボチャ」ほどおいしくない!?【スーパー青果部】が教える「あたりのカボチャ」の見分け方
- 2024年11月11日更新
こんにちは、スーパーの青果部で働く、くふうLive!ライターのテツです。
カボチャがおいしい季節になってきました。カボチャは、煮物、シチュー、ポタージュ、サラダや天ぷらなど色々な料理のバリエーションがあります。
せっかくなら甘くておいしいカボチャを選んで食べたいですよね。
今回はスーパー青果部が教える!「しっかり熟したおいしいカボチャの見分け方」を紹介していきます。
意外とみんな間違ってる!?おいしいカボチャの条件
皆さん、カボチャは「新鮮なものほどおいしくない」という事実を知っていますか?じつは収穫したてで新鮮なカボチャは、水っぽく甘みが少ないんです。
なぜなら、カボチャは"追熟"させることが必要な野菜だからです。収穫後1ヶ月程度追熟することで、でんぷんが糖化しておいしくなっていきます。
もう1つ重要なのが、"適切なタイミング"で収穫されたかという点です。
この2つの条件が揃ってこそおいしいカボチャになります。
時々お客様から「昨日買ったカボチャが水っぽくておいしくなかった」と言われることがあります。スーパーで売られているカボチャでもこの条件に当てはまらないものが販売されている場合があるからです。
どうやったらおいしいカボチャを当てられるか、見分け方を紹介します。
熟したおいしいカボチャの見分け方
おいしいカボチャを見分けるときは以下の4ポイントをチェックしましょう。
- 皮がかたい
- ずっしり重たい
- 皮の一部が濃いオレンジ色のもの
- ヘタが乾燥してコルク状になっているもの
触ると皮がかたく、ずっしり重たいカボチャは、適切なタイミングで収穫された証拠。
また皮の一部が濃いオレンジ色になっているものは完熟したおいしいカボチャの証です。皮のオレンジ色は果肉の色と同じなので果肉が完熟し甘くておいしいカボチャの可能性が高いんです。
またヘタが乾燥しコルク状になっているものは、長期間追熟された証拠です。
カボチャは追熟していないと水っぽくおいしくないので、それを見分けるためにヘタの状態をチェックしましょう。
おいしいカットカボチャの選び方
おいしいカットカボチャを見分けるときは以下の3ポイントをチェックしましょう。
- 果肉が濃いオレンジ色
- 果肉が肉厚
- 種がぷっくり膨れているもの
カットされたカボチャはまるごと一玉のカボチャと比べて、おいしいものの見分け方は簡単です。
まずは果肉の状態をチェックしましょう。果肉が肉厚で濃いオレンジ色をしているものは甘みがありおいしいですよ。とくに皮のギリギリまでオレンジ色のものはよく熟れていておいしいんです。
次に種の状態をチェックしましょう。ぷっくりと膨れているものは完熟している証です。種が痩せているものは避けるようにしましょう。
私が仕事でカボチャの鮮度チェックをするときはワタの状態をチェックします。カボチャはワタから傷みやすいので買うときもワタを中心にチェックしましょう。
また切ってから時間が経つと切り口が白っぽく変色していきますが、こちらはあまり気にしすぎなくても大丈夫です。
これは仕事で先輩に教わったことですが、切ってすぐに白い結晶がでるようなカボチャは甘くておいしいと言われているほどです。
秋・冬はカボチャをたくさん食べてほしい
最近ちょっと奮発して少しグレードの高い「栗五郎」というカボチャを買って食べてみたのですが、栗のように甘くておいしかったので品種にも注目してください。
この時期の国産カボチャは本当においしいのでおすすめです。
今回紹介したおいしいものの見分け方を実践して、今がおいしいカボチャをたくさん食べて、寒くなるこれからの時期を元気に過ごしていきましょう!
スーパーの青果部で社員歴10年!野菜・果物について詳しいです。食べることが大好きで、日々おいしい食材を探してSNSで紹介しています。(Twitterのフォロワー数は52.5万人)青果物の豆知識や選び方を記事で紹介します!
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