「梨はとりあえず安いのを買う」←もったいないです!【スーパー青果部】が教える「あなたに合う梨」4選

  • 2023年09月24日公開

こんにちは!八百屋歴10年目、くふうLiveライターの青髪のテツです。

みなさんは秋になるとどの果物をよく食べますか?特に梨はうちのお店で人気のある果物で、1日に1000個以上売れる日もあるほどです。

「でも梨ってどの品種がおいしいのかわからないから、買うのを躊躇してしまうのよ」「とりあえず安いのを買う」などとお客さんから聞いたことがあります。

今回はそんな方のために「梨の品種別特徴」を紹介します。自分の好きな品種はどれか、今年から見極められるようにしましょう!

ぶっちゃけ違いが分からない方に!良く出回る梨の品種4選と特徴

9月に入って、梨やぶどう、いちじく、柿、りんご……など秋を彩る果物が売り場に並び始めていますね。

りんごやぶどうは色が違う品種もありますが、梨は全て同じような色味で一体どの品種がおいしいのか・食感の違いなど分からない方が多いのではないでしょうか?

今年の秋からは「自分の好きな梨の品種」を見つけましょう!

①とりあえず一度食べて欲しい!「新甘泉」

新甘泉はとにかく甘味が強く、赤梨らしい風味が抜群においしい梨です。僕が個人的に一番好きな梨で、新入社員の頃に初めて食べた時に感動した品種です。

梨は11度あれば甘いと言われている中で、新甘泉の糖度は13〜14度とかなり高く、食べるとその濃厚な甘味の虜になってしまって他の梨が食べられなくなったという方も多くいます。

同じ赤梨の幸水梨や豊水梨もおいしい個体にあたれば13度くらいの甘さのものもありますが、新甘泉はほとんどハズレがなく、今まで食べてきたものは全部甘くておいしかったので、皆さんにも一度試してみて欲しい梨といえます。

特徴

出回り時期:収穫は8月下旬から9月頃
甘さ:★★★★★
食感:シャキシャキ
日持ち:一週間ほど
主な産地:鳥取県

②甘いだけじゃなくて酸味もある!「豊水梨」

豊水梨はそこそこ酸味があるタイプの梨です。果物は甘いだけでは、物足りないという方が多くいます。例えばみかんは強い甘味と一緒にそれなりに酸味がないと濃厚な味にはなりません。

それと同じで甘さだけではなく、ほどよい酸味のある豊水梨だからこそ出せる味があるんです。

また豊水梨は酸味だけでなく甘味もしっかりとある品種です。豊水梨の糖度は12〜13度前後とかなり高いんです。

生産量が多く、全国のスーパーで取り扱われているので、気になった方は食べてみてくださいね。

特徴

出回り時期:8月頃から9月頃。9月頃が出荷の最盛期
甘さ:★★★☆☆
食感:やわらかめ
日持ち:一週間ほど
主な産地:千葉県

③とにかく甘い梨が食べたい人におすすめ!「秋月梨」

秋月梨は豊水梨とは真逆で全く酸味のない品種です。

表現が良いかわかりませんが、私個人の感想は「梨の風味がする砂糖水」のような印象で、酸味を全く感じさせない品種です。同じ梨なのに豊水とは全く違う食味なのは面白いですね。

よかったら一度食べ比べてみてくださいね。

特徴

出回り時期:収穫時期は9月下旬頃から10月まで
甘さ:★★★★☆
食感:やわらかめ
日持ち:一週間ほど
主な産地:千葉県

④10月出回る中では抜群に甘い!「南水梨」

南水梨は10月に出回る梨の中でも抜群に甘い品種です。糖度は14〜15度とかなり高く、大玉で日持ちもするので、味以外の面でも優秀な品種といえるでしょう。

これからの時期、どの梨を買おうか悩んだときは南水梨がおすすめですよ。

特徴

出回り時期:9月下旬~10月中旬
甘さ:★★★★★
食感:普通
日持ち:20日程度
主な産地:長野県

秋の梨はおいしい!

今回は「梨の品種別特徴」について紹介しました。どの品種も見た目が似ている梨ですが、それぞれ特徴がありました。

値段だけでなく今年はぜひこの記事を参考にして、梨を選んで頂けると嬉しいです。

この記事を書いた人
野菜のプロ
青髪のテツ

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

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