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Netflixで話題沸騰!台湾史上最も怖いホラー映画『呪詛』とは!?気になる見どころを徹底解説

  • 2023年09月16日更新

8月に入っていよいよ夏本番!熱帯夜を乗り越えるのに必要なものといえばやっぱり、夏の風物詩「ホラー映画」ですよね。

そんな皆さんにおすすめしたいのが、いまNetflixで大注目のホラー映画『呪詛』です!

『呪詛』は実話に基づいた台湾発のホラー映画。2022年3月に台湾で公開されると、すぐにその怖さが話題に。興行収入は1億7,000万台湾ドル(約7億6,000万円)を突破し、2022年に公開された台湾映画のなかで最高の興行成績を更新し続けています。

2022年7月にはNetflixで公開され、すぐに日本の「今日の映画TOP10」入り。日本でも人気作への階段を一気に駆け上がり、口コミの広がりはとどまるところを知りません。

この記事では、呪詛を実際に観た筆者が、そのあらすじと見どころを解説します!

呪詛のあらすじ

映画は、ツァイ・ガンユエン演じる主人公のリー・ルオナンがビデオカメラに語りかけるシーンからはじまります。

そこで語られるのは、「私は6年前に恐ろしいタブーを破った」という話。そこから端を発した呪いが、関わった全員に不幸をもたらしているという事実が伝えられます。

そしてルオナンは、呪いから自分の娘を救うためにはみなさんの協力が必要だといい、身を守るためとして視聴者にある呪文を授けます。

「ホーホッシオンイーシーセンウーマ」

念仏を思わせる不気味な低音で呪文が流れ、ルオナンは視聴者にも念じることを促しながら、自身も奇妙なポーズで呪文を唱えはじめるのでした。

この呪文はどんな意味を持つのか、呪いの正体はなんなのか、娘はなぜ無事なのか、6年前に破った「恐ろしいタブー」とはなんなのか。

ゆっくりとルオナンの記憶を辿るように、ひとつひとつの謎が丁寧に解き明かされていきます。

呪詛の見どころ

人気急上昇中のこの作品には見どころが満載です!呪詛の人気を支える見どころを、筆者独自の視点から紹介します。

ビデオカメラの視点から伝わるリアリティ

ルオナンは元々、心霊スポットをめぐるYouTuber。いまでは娘のためにビデオカメラを回しているので、呪詛の映像は、すべてビデオカメラ視点になっています。この仕掛けによって、視聴者はいっそう物語に引き込まれます。

映像の少しざらついた質感や、手持ちで撮られた手ブレの大きい映像、隠しカメラのような視点で撮られた映像には、まるで近くで見守っているかのようなリアリティがあり、自分も物語に参加しているような錯覚におちいります。

特に、物語中盤の「絶対に入ってはいけない場所」の場面では、ビデオカメラ効果がいかんなく発揮されています。

ルオナンが暗い場所を歩き回るシーン。手元で撮られた映像では、暗闇から奇妙なものやショッキングなものが唐突に飛び出してきて、そのブレやぼやけ、ズームイン、ズームアウトから伝わる躍動感と緊迫感に、思わず目を背けたくなるほどでした……

またビデオカメラは、ストーリーにおける重要な役割も担っています。呪詛の大きなテーマとも密接に関わってくるので、映像とともにその点にもご注目ください!

謎めいた気持ち悪さ

呪詛では、物語をとおして背後に「気持ち悪さ」が存在し続けます。

まずは、登場するモチーフの気持ち悪さ。呪文、仏像、虫、カエル、符号といったジメジメとしたものが多く、顔をゆがめてしまうシーンが多々あります。

提示される「謎」の多さも、気持ち悪さをもたらす要素でしょう。6年前に破った「恐ろしいタブー」の内容、ルオナンや娘に降りかかる不思議な現象、作中に登場するポーズの意味、呪文の意味、呪いの正体、呪いを解く方法。

作品が進むにつれて解決していく謎もあるものの、気づけばまた新たな謎が提示される。クライマックスをむかえるまで物語の全貌が掴めず、パズルのピースが足りないような、ずっとなにかが引っかかっているようなモヤモヤした状態が続くのです。

しかしこれらの要素が、視聴者が物語に引き込まれる要因にもなっています。

作り込まれたストーリー

『呪詛』ではその怖さだけではなく、ストーリーにもぜひ注目していただきたいのです!

呪いと向き合っていくルオナンと娘の生活は当然、おだやかな日々ではありません。娘の弱っていく姿やそれを乗り越えようともがく母ルオナンの姿は、ホラーの枠を越えて心に訴えかけてくるものがあります。ふたりで過ごした楽しい日々がそれをいっそう引き立てるのです。

また、それ以外に登場する人物も個性的なキャラクターばかりです。ガオ・インシュアン演じる里親のシエ・チーミンは物語のキーになる存在ですし、ルオナンとともに6年前「恐ろしいタブー」に立ち会ったYouTuberのふたりも、魅力的なキャラクターとして描かれています。

この作り込まれたストーリーや魅力的なキャラクターも、『呪詛』の高い評価を支えているように思いました。

この夏は、2022年の台湾No.1ホラー映画『呪詛』で猛暑を乗り越えましょう!

この記事を書いた人
「エンタメは心の潤滑油」系ライター
タケダミツル

エンタメに頭から浸かっています。活字、音楽、映画、ドラマ、アニメ、お笑い、なんでもござれの雑食犬。いろんなジャンルに首を突っ込んでは、抜けられなくなる毎日を送っています。感じた熱をそのままに、エンタメの「いま」をお届けします。

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