秋の七草とは?7種類の名前・覚え方・春との違いを一覧で解説

  • 2026年08月21日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

「秋の七草って、ススキくらいしか思い出せない」「子どもに聞かれても答えられない」と悩んでいませんか?名前が難しかったり春の七草と混ざってしまったりと、覚えにくいと感じる方も多いはずです。

本記事では、秋の七草7種類の名前や読み方はもちろん、簡単に暗記できる語呂合わせ、万葉集に由来する歴史や春の七草との違いまでわかりやすく解説します。散歩中や公園で花を見かけたときに役立つ知識が満載ですので、ぜひ参考にしてください。秋の七草を覚えて、日々の暮らしや散歩の時間をより楽しんでみませんか?

秋の七草とは?7種類の名前を一覧でチェック

秋の七草とは、日本の秋を代表する7種類の草花のことです。まずは名前・漢字・読み方を一覧で確認しましょう。読みにくい花は、ふりがなを頼りに声に出してみると覚えやすくなります。

7種類の名前・漢字・読み方まとめ表

秋の七草は次の7つです。「女郎花」「藤袴」など難読の花もありますが、読み方をセットで見れば大丈夫です。

名前(漢字)読み方特徴のひとこと
はぎ赤紫の小さな花が枝いっぱいに咲く
尾花(ススキ)おばないわゆるススキ。穂が動物の尾に似ている
くずつる性で、根は葛粉(くずこ)の原料
撫子なでしこピンクの花びらが細く切れ込む
女郎花おみなえし黄色い小花が集まって咲く
藤袴ふじばかま淡い紫。乾くと桜餅のような香り
桔梗ききょう青紫の星形。家紋にも使われる

尾花(ススキ)など間違えやすい別名に注意

七草の中でつまずきやすいのが「尾花」です。これは私たちがよく知るススキの別名で、秋の七草としては「尾花」と表記されることが多いため、別の花だと勘違いしがちです。同じ植物なので安心してください。また「桔梗」は、後で触れる万葉集の歌では「朝貌(あさがお)の花」と詠まれています。現代のアサガオではなく桔梗を指すという説が有力です。この2つを押さえておくと、由来の話もすっきり理解できます。

秋の七草の由来|万葉集・山上憶良の歌が起源

秋の七草がこの7種に定まったきっかけは、奈良時代の歌人・山上憶良(やまのうえのおくら)が『万葉集』に残した2首の歌だとされています。ここでは、その中身を分かりやすく紹介します。

山上憶良が詠んだ2首の歌

憶良はまず、秋の野に咲く花を指折り数えると七種類ある、とうたいました。そのうえで、次の一首でその7つを具体的に挙げています。

「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

この歌に登場する花が、そのまま秋の七草になりました。最後の「朝貌の花」が桔梗を指すと考えられている点だけ覚えておけば、7つがきれいにつながります。

なぜこの7種が選ばれたのか

春の七草が「食べて無病息災を願う」ものなのに対し、秋の七草は「眺めて季節を味わう」ためのものです。憶良が選んだのは、秋の野原で自然に咲きそろい、色や姿に趣のある花たち。派手すぎず、しみじみとした秋の風情を感じさせる点が共通しています。実用ではなく鑑賞を目的にしているからこそ、千年以上たった今も「秋の代表的な花」として親しまれているのです。

秋の七草の簡単な覚え方2パターン

7つの花は、コツをつかめば意外とすんなり覚えられます。ここでは、多くの人に使われている定番の2パターンを紹介します。自分に合う方を選べば十分です。

語呂合わせ「お好きな服は(おすきなふくは)」

もっとも有名なのが、頭文字をつなげた「お・す・き・な・ふ・く・は」です。それぞれの文字が、次の花に対応しています。

  • お … 女郎花(おみなえし)
  • す … 薄・尾花(すすき)
  • き … 桔梗(ききょう)
  • な … 撫子(なでしこ)
  • ふ … 藤袴(ふじばかま)
  • く … 葛(くず)
  • は … 萩(はぎ)

「お好きな服は?」と自分に問いかける短いフレーズなので、一度覚えると忘れにくいのが利点です。子どもと一緒に「お・す・き・な・ふ・く・は」とリズムよく唱えれば、遊び感覚で覚えられます。

五七五七七のリズムで覚える方法

短歌のリズムに乗せる覚え方もあります。「萩 桔梗(はぎ ききょう)/葛 藤袴(くず ふじばかま)/女郎花(おみなえし)/尾花 撫子(おばな なでしこ)/秋の七草」と区切ると、五七五七七のリズムに収まります。声に出して2〜3回唱えるだけで、歌のように口をついて出てくるようになります。語呂合わせが苦手な人は、こちらのリズム型のほうが記憶に残ることもあります。両方試して、しっくりくる方でかまいません。

秋の七草それぞれの特徴と花言葉

名前を覚えたら、一つひとつの姿や花言葉も知っておくと、実際に見かけたときに気づきやすくなります。ここでは7種を2グループに分けて紹介します。

萩・尾花(ススキ)・葛・撫子

身近で見つけやすい4種です。それぞれの見た目と花言葉をまとめます。

  • :しなやかな枝に赤紫の小花が連なります。花言葉は「思案」「柔軟な精神」。
  • 尾花(ススキ):おなじみの銀色の穂。花言葉は「活力」「心が通じる」。
  • :勢いよく伸びるつる植物で、根は葛粉になります。花言葉は「芯の強さ」。
  • 撫子:細く切れ込んだピンクの花びらが上品。花言葉は「純粋な愛」「貞節」。

女郎花・藤袴・桔梗

やや控えめですが、秋らしい風情のある3種です。

  • 女郎花:黄色い小花が霞のように集まって咲きます。花言葉は「美人」「親切」。
  • 藤袴:淡い紫の花で、乾くと桜餅のような甘い香りがします。花言葉は「あの日を思い出す」。
  • 桔梗:青紫の星形が印象的で、家紋にも使われてきました。花言葉は「誠実」「清楚」。

ススキ以外は名前を知らなかった、という人も多いはずです。写真つきの図鑑や園芸サイトで一度姿を確認しておくと、散歩中に「これが撫子か」と気づけて楽しくなります。

春の七草との違い|「食べる」と「眺める」

秋の七草と春の七草は、名前が似ているだけで目的も中身もまったく違います。ここを一度整理すれば、もう混同しません。

対比表でひと目で理解

いちばんの違いは「食べる(春)」か「眺める(秋)」か、です。下の表で見比べてみてください。

項目春の七草秋の七草
目的食べる(無病息災を願う)眺めて楽しむ(鑑賞)
時期の行事1月7日に七草がゆ特定の行事はなし
種類セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(カブ)・スズシロ(大根)萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗
由来年中行事・風習として定着万葉集の山上憶良の歌

秋の七草は食べられる?基本は鑑賞用

「秋の七草も何か作らなきゃいけないの?」と身構える必要はありません。秋の七草は基本的に鑑賞用で、七草がゆのように料理する習慣はありません。葛の根は葛粉や葛湯として利用され、生薬として使われる花もありますが、家庭で食べるためのものではないと考えてよいでしょう。特別な準備はいらず、見て季節を感じるだけでOKです。

秋の七草はいつ・どこで見られる?

せっかく名前を覚えたら、実物を探してみたくなりますよね。見頃の時期と、見つけやすい場所のコツを紹介します。

見頃は9〜10月ごろ

秋の七草の多くは、9月から10月ごろに見頃を迎えます。ススキや萩は少し早めの初秋から、桔梗は夏の終わりから咲き始めるものもあります。ちょうどお彼岸のころに野山を歩くと、いくつかまとめて出会えるチャンスです。すべてを一度に見つけるのは難しいので、「今日は2種類見つけた」くらいの気持ちで探すと気楽に楽しめます。

公園や道端で探すコツ

意外と身近な場所でも見つかります。ススキは河川敷や土手、葛は空き地のフェンス、萩や桔梗は大きめの公園や植物園でよく見かけます。探すときは、まず覚えやすいススキを目印にすると、その周りで他の花にも気づきやすくなります。スマホの植物判定アプリを使えば、名前があやふやでもその場で確認でき、子どもと一緒でも盛り上がります。

家庭で秋の七草を楽しむ方法

外で探すだけでなく、家の中でも秋の七草は楽しめます。難しく考えず、暮らしに秋を少し取り入れる感覚で試してみてください。

飾る・生けて季節を感じる

ススキや萩は花屋や園芸店でも手に入りやすく、数本を花瓶に生けるだけで一気に秋らしくなります。全種類そろえる必要はありません。ススキに、庭や道端で摘んだ野の花を1〜2種添えるだけでも十分に季節感が出ます。玄関やテーブルにさりげなく置けば、来客時の話題にもなりますよ。

子どもと一緒に覚えて教養にする

秋の七草は、子どもの宿題や自由研究のテーマにもぴったりです。「お好きな服は」の語呂で一緒に唱えたり、見つけた花の写真を撮って名前を書き添えたりすれば、それだけで立派な自由研究になります。親子で覚えれば、「これ何の花?」と聞かれても自信を持って答えられます。季節の言葉を知っていることは、子どもにとっても小さな自慢になるはずです。

よくある質問

この記事に関してよく寄せられる質問をまとめました。

秋の七草を全部言えるようになるには、どの覚え方がいちばんラクですか?

多くの人には語呂合わせ「お好きな服は(おすきなふくは)」がおすすめです。7文字の短いフレーズなので、通勤中や家事の合間でもサッと唱えられます。語呂が苦手な方は、五七五七七のリズム型を声に出してみてください。どちらか片方をしっかり覚えれば十分です。

秋の七草と春の七草、どちらが食べる方ですか?

食べるのは春の七草です。1月7日に七草がゆにして、正月疲れの胃を休め、無病息災を願います。秋の七草は眺めて楽しむ鑑賞用で、料理する習慣はありません。「春は食べる、秋は眺める」と覚えると混同しません。

「尾花」とは何のことですか?

尾花はススキの別名です。穂が動物の尾のように見えることからこう呼ばれます。秋の七草の一覧では「尾花」と表記されることが多いため別の花と勘違いしがちですが、私たちがよく知るススキと同じものです。

桔梗が「朝貌」と書かれているのはなぜですか?

万葉集の山上憶良の歌では、七草の一つが「朝貌(あさがお)の花」と詠まれています。この朝貌は現代のアサガオではなく、桔梗を指すという説が有力です。そのため秋の七草としては桔梗として数えられています。

まとめ|秋の七草を覚えて季節を楽しもう

秋の七草は、萩・尾花(ススキ)・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗の7種類。万葉集の山上憶良の歌を由来とし、春の七草と違って「眺めて楽しむ」花たちです。この記事のポイントを整理します。

  • 7種は「お好きな服は(おすきなふくは)」の語呂で覚えると簡単
  • 「尾花」はススキの別名、「朝貌」は桔梗を指す
  • 春は食べる(七草がゆ)、秋は眺める(鑑賞用)
  • 見頃は9〜10月ごろ。公園や道端でも見つかる

まずは「お好きな服は」を一度唱えてみてください。それだけで、秋の散歩がぐっと楽しくなります。子どもに聞かれても、もう迷わず答えられます。今年の秋は、身近な野の花に少し目を向けて、季節の移ろいを味わってみませんか。

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この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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