ハロウィンは日本でいつから?普及の歴史を時系列で解説

  • 2026年10月02日公開

ハロウィン折り紙の折り方|かぼちゃ・おばけなど定番5選

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

「ママが子どものころもハロウィンってあったの?」と子どもに聞かれて、答えに詰まったことはありませんか。調べてみても「原宿の雑貨店が始まり」「ディズニーがきっかけ」など説がいくつも出てきて、どれを信じればいいのか迷いますよね。

この記事では、日付の由来や本来の意味ではなく「日本でいつから、どうやって広まったのか」に絞って、1970年代から現在までの流れを時系列で整理します。読み終えるころには、家族に聞かれても自信をもって説明できるはずです。

日本でのハロウィンの歴史や広まったきっかけを知ることで、子どもからの素朴な質問にもすっきり答えられるようになり、秋のイベントをより親しみを持って楽しめるようになります。

ハロウィンが日本で広まったのはいつから?結論を先に

日本でハロウィンが一般に広まったのは、ここ20〜30年ほどのことです。流れを4つの時期に分けると、次のようになります。

時期主な出来事広がり方
1970〜80年代輸入雑貨店がハロウィン商品を扱い、1983年に原宿で仮装パレード一部の街・お店の販促イベント
1990年代後半1997年に東京ディズニーランドがハロウィーンイベントを開始テーマパークで家族連れにも知られる
2000年代ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの参入、お菓子の秋限定パッケージスーパーやコンビニの売り場にも登場
2010年代〜現在スマートフォンとSNSの普及で仮装を見せ合う文化が拡大若者の街頭イベントから家庭の行事まで定着

つまり、ハロウィンは昔から日本にあった行事ではありません。お店やテーマパークの秋のイベントとして少しずつ知られ、SNSで一気に身近になった行事です。今の祖父母世代にとってはなじみが薄く、親世代は「大人になってから急に広まった」と感じている人も多いでしょう。

1970〜80年代|雑貨店・商業施設の販促イベントが始まり

日本のハロウィンは、宗教行事としてではなく、お店の「秋のイベント」として入ってきたと考えられています。その出発点としてよく名前が挙がるのが、東京・原宿です。

原宿キディランドなど輸入雑貨店がきっかけといわれる

1970年代ごろ、原宿のキデイランドなど海外のおもちゃや雑貨を扱うお店が、ハロウィンの飾りやグッズを販売し始めたといわれています。当時はアメリカの文化にあこがれる若者向けの輸入雑貨という位置づけで、一般の家庭で飾るものではありませんでした。

「日本のハロウィン発祥はキデイランド」という説はよく紹介されますが、ほかにも同時期に似た取り組みをしていたお店があった可能性はあります。「最初の一軒」を断定するより、「輸入雑貨店が紹介役になった」と理解しておくのが無理のない見方です。

1983年ごろの仮装パレードが話題に

1983年には、キデイランド原宿店が表参道でハロウィンの仮装パレードを行ったとされています。日本で行われたハロウィンの仮装パレードとしては早い例として、今もたびたび紹介される出来事です。

ただし当時は、参加者の多くが外国人や一部の若者でした。テレビや雑誌で「東京の珍しいイベント」として取り上げられる程度で、全国の家庭に広がるまでには、まだ時間がかかります。

1990年代後半〜2000年代|テーマパークと菓子メーカーが後押し

ハロウィンが「家族で楽しむ秋の行事」として知られるようになったのは、1990年代後半からです。テーマパークとお菓子売り場が、大きな役割を果たしました。

1997年 東京ディズニーランドのハロウィーンイベント開始

1997年、東京ディズニーランドがハロウィーンのイベントを始めました。最初は短い期間の催しでしたが、その後は開催期間が延び、秋の定番イベントとして定着していきます。

同じ1997年には、神奈川県川崎市でも街ぐるみの仮装パレード「カワサキ ハロウィン」が始まっています。テーマパークと地域のイベントがほぼ同時期に動き出したことで、「ハロウィン=仮装して楽しむ日」というイメージが広まり始めました。ネットで見かける「ディズニー起源説」は、この時期の影響力の大きさから生まれたものと考えるとわかりやすいでしょう。

2002年 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも参入

2001年に開業したユニバーサル・スタジオ・ジャパンも、2002年からハロウィーンのイベントを行っています。東京と大阪の2大テーマパークがそろって秋にハロウィンを打ち出したことで、関東だけでなく関西の家族連れにも行事として知られるようになりました。

菓子メーカーが仕掛けた秋の季節商品展開

2000年代に入ると、お菓子メーカー各社がかぼちゃやおばけを描いた秋限定パッケージを出すようになります。スーパーやコンビニの店頭に、ハロウィン柄の袋菓子や小分けパックが並ぶ光景は、この時期から少しずつ当たり前になりました。

テーマパークに行かない家庭でも、買い物のついでに「ハロウィンの時期だね」と気づける。これが、行事として一気に身近になった大きな理由です。お店にとっても、夏休みとクリスマスの間の売り場を盛り上げるイベントとして歓迎されました。

2010年代〜現在|SNSの普及で渋谷の仮装文化が拡大

2010年代に入ると、ハロウィンの広がり方が大きく変わります。お店が仕掛けるイベントから、参加する人自身が発信するイベントへと移っていきました。

スマートフォン・SNSが仮装シェア文化を後押し

スマートフォンとSNSが普及すると、仮装した姿を写真に撮って投稿する楽しみ方が広がりました。「見せる場所」ができたことで、仮装そのものがハロウィンの主役になっていきます。100円ショップやバラエティショップに手ごろな仮装グッズが並ぶようになったのも、この流れと重なっています。

日本記念日協会の推計では、2010年代半ばにハロウィンの市場規模がバレンタインに並ぶほどになったとされ、話題になりました。わずか20年ほどで、国内有数の季節イベントに成長したことがわかります。

渋谷の混雑と近年の規制・呼びかけの動き

SNSで人が集まる場所として有名になったのが渋谷です。10月31日前後にはスクランブル交差点周辺に仮装した人が大勢集まるようになりましたが、2018年には一部の参加者が軽トラックを横転させる騒ぎも起き、ごみや騒音、混雑の問題が注目されました。

これを受けて渋谷区は、ハロウィン期間の路上飲酒を禁止する条例を定め、近年は区長が「ハロウィン目的で渋谷に来ないでほしい」と呼びかけるようになっています。2024年10月からは、渋谷駅周辺での夜間の路上飲酒が通年で禁止されました。

ニュースで渋谷の映像を見て「ハロウィンって怖いイベントなの?」と感じた方もいるかもしれません。ただ、ああした騒ぎは一部の繁華街の話です。地域の商店街や幼稚園・保育園の仮装行事など、家族で穏やかに楽しむハロウィンのほうが、実際にはずっと多く行われています。

なぜ日本ではお化け退治より仮装文化が強いのか

日本のハロウィンは、宗教的な意味合いよりも「仮装して楽しむお祭り」の色が強いのが特徴です。その背景には、次のような事情があると考えられます。

  • 入り口がお店とテーマパークだった:宗教行事としてではなく、商品やイベントとして入ってきたため、「楽しむもの」として受け止められました。
  • もともと仮装やキャラクターを楽しむ土壌があった:アニメやゲームのコスプレ文化があり、仮装への抵抗感が比較的少なかったといわれます。
  • 秋に大きなイベントが少なかった:お月見や運動会はあっても、みんなで盛り上がる商戦イベントは多くありませんでした。
  • SNSとの相性がよかった:見た目で楽しめる仮装は写真映えし、投稿で広がりやすい性質がありました。

このように、日本のハロウィンは「海外の行事をそのまま輸入した」というより、日本の暮らしに合わせて形を変えながら根づいた行事といえます。

よくある質問

この記事に関してよく寄せられる質問をまとめました。

日本で最初にハロウィンのイベントをしたのはどこですか?

1983年に原宿のキデイランドが行った仮装パレードが、早い例としてよく紹介されます。ただ、同時期にほかのお店で小規模な催しがあった可能性もあるため、「最初の一か所」と断定するのは難しいのが実情です。

ハロウィンは東京ディズニーランドが広めたのですか?

東京ディズニーランドが1997年にイベントを始めたことは、全国に知られるうえで大きなきっかけになりました。ただし、それ以前から雑貨店の販促や原宿のパレードがあり、ディズニーだけが起源というわけではありません。

祖父母世代がハロウィンを知らないのはなぜですか?

一般の家庭に広まったのは1990年代後半以降で、スーパーの売り場に並ぶようになったのは2000年代からです。今の祖父母世代が子育てをしていたころには、まだほとんどなじみのない行事でした。

子どもにはどう説明すればいいですか?

「外国のお祭りで、日本ではお店や遊園地が紹介して、ここ30年くらいで広まったんだよ」と伝えると十分です。「ママやパパが子どものころはあまりなかったんだよ」と自分の体験を添えると、子どもも興味をもって聞いてくれます。

まとめ|歴史を知ったうえで今年の楽しみ方を選ぼう

日本のハロウィンは、1970年代の雑貨店から始まり、テーマパークとお菓子売り場を経て、SNSで一気に身近になった行事です。

  • 1970〜80年代:輸入雑貨店の販促と、1983年ごろの原宿の仮装パレード
  • 1990年代後半:1997年の東京ディズニーランドのイベント開始で家族層に広がる
  • 2000年代:ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの参入と、お菓子の秋限定パッケージ
  • 2010年代〜現在:SNSで仮装文化が拡大し、渋谷では規制や呼びかけも

歴史が浅い行事だからこそ、決まった祝い方はありません。今年は、人混みの繁華街を避けて地域の商店街イベントに参加する、100円ショップの飾りで玄関やリビングを飾る、ハロウィン柄のお菓子を用意しておうちで仮装撮影会をする、といった家族に合う形を選んでみてください。「昔はなかったんだよ」という話をきっかけに、祖父母と一緒に楽しむのもすてきな過ごし方です。

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この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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