残暑も注意「エコバッグ洗ったことない」⇒それヤバイかも!【農林水産省】が教える「食中毒リスクと対策」

  • 2023年09月02日公開

こんにちは、管理栄養士のくふうLive!ライターの安達春香です。スーパーやコンビニのレジ袋が有料になってから3年経ち、エコバッグを使うのが当たり前になってきています。

しかし、そのエコバッグ、知らず知らずのうちに汚れてしまっているかもしれません。

食材から出た水分や雑菌が繁殖して、食中毒を引き起こす危険性も……!エコバッグの正しいお手入れ方法を知って、清潔に使いましょう。

見えない菌がたっぷり。エコバッグ洗ってる?

買い物から帰ってきて急いで食材を冷蔵庫に入れて、エコバッグをすぐに畳んでいませんか?
もしかしたらそのエコバッグには、見えない菌や汚れがいっぱいついているかも!

野菜についている土、魚やお肉のトレーから漏れ出たドリップなどがエコバッグについたままだと、雑菌が繁殖して食中毒やにおいの原因にもなってしまいます。

「エフコープ商品検査センター」の調査によると、アンケートに答えた30人中、エコバッグを洗ったことがない人は全体の半数。
6割の人のエコバッグが「やや汚れている」「汚れている」という結果になりました。

気がつかないうちに菌が繁殖しているので、定期的にお手入れをしてエコバッグを清潔に保ちましょう。

一回の洗濯で菌が激減!エコバッグの洗い方

エコバッグは一度洗濯するだけで、菌の数が大きく減少することがわかっています。
先ほどの調査によると、200個以上ついていた菌が、一回の洗濯でほとんどなくなったのだとか。

まずは洗濯表示をチェックして、洗濯機が使えるかどうかを確認しましょう。
洗濯機の使用がOKなら、他のものと絡まったり引っかかったりしないようにネットに入れて通常通り洗います。

洗えないエコバッグはアルコール消毒でOK

エコバッグは洗濯表示の記載義務がないので、洗濯できるかわからない場合もあります。

洗濯不可の保冷バッグや判断ができないエコバッグは、アルコール消毒するのがおすすめ。買い物から帰ってきたら全体にアルコールスプレーを振りかけ、風通しのいい場所で陰干ししましょう。
このときバッグの内側だけでなく、持ち手や外側の底部分も忘れずに。

食材の汁や汚れがついている場合は、除菌シートで拭き取る方法もアリです。 新しくエコバッグを購入するときは、洗濯機で洗えるか、お手入れが楽かどうかをチェックしてから買ってみるのもいいですね。

菌をつけない&増やさない!エコバッグの正しい使い方

頻繁に使うエコバッグは毎日洗うわけにもいかないので、菌を「つけない&増やさない」ことが大切です。
まずは、お肉のドリップや野菜の土などがエコバッグにつかないよう、ひとつずつポリ袋に入れるようにしましょう。

また、冷たいものと温かいものを密着させると、結露が発生してバッグが濡れてしまいます。
エコバッグに食材を詰めるときは、お肉や魚、冷蔵・冷凍食品は先に入れて、常温のものを上に乗せ、一番最後にお惣菜や焼き立てパンなどの温かいものを入れるのがおすすめ。

牛乳やお茶などのかたくて重いものを下に入れると、荷物が安定して汁漏れを防げますよ。

買い物から帰ってきたらすぐに食材を冷蔵庫に入れ、エコバッグを裏返してゴミを取り除きます。 エコバッグに水分が残ったままだと菌が繁殖してしまうので、使い終わったらすぐに干してくださいね。

定期的なお手入れで食中毒を防ごう

いつも使っているエコバッグは、私たちが思っている以上に汚れや雑菌たっぷり。

放っておくと食中毒につながってしまうので、定期的なお手入れや正しい使い方で雑菌の繁殖を防ぐことが大切です。

清潔なエコバッグでお買い物を楽しみましょう。

参考:農林水産省「エコバッグでも食中毒予防」

参考:エフコープ商品検査センター「エコバッグの衛生状態調査」

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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