【春分の日とは】なぜ毎年違う?2023年はいつ?由来や意味・食べ物を解説!
- 2023年03月10日更新
春の訪れを感じる3月の祝日「春分の日」はどうして日にちが決まっていないのか、どんな歴史や意味があるのかをご存知でしょうか?
カレンダーを見ると3月20日のときもあれば3月21日のときもあり、毎年祝日がいつになるのか気になりますよね。 そこでこの記事では春分の日は誰がどのように決めているのか、関係深いお彼岸についてご紹介します。
春分の日の食べ物も解説しているので、意味や歴史を理解しながら季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょう。
春分の日とは?
「春分の日」とは1948年に祝日法によって制定された国民の祝日のひとつです。昼と夜の長さが同じ日で「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ための日とされています。
春分の日は古代中国から伝わった太陽の運行を元に季節の移り変わりを15日おきに表す暦「二十四節気」の春の節気である”春分”にあたります。
春の節気は立春(2月4日頃)から始まり4番目が春分(3月20日頃)です。日本では二十四節気の立春を暦上、春の始まりとしていますがまだまだ冬の寒さは残ります。
春分の日は長かった夜の時間がだんだんと短くなり、昼の時間とほぼ同じになり暖かく感じる日も多く本格的な春の到来を肌で感じられる頃です。そのためからか、ヨーロッパなどでは春分の日を春の始まりとするところもあります。
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どうして春分の日は毎年違うの?
春分の日は特定の日に定められていません。祝日法による国民の祝日を決める際も春分の日は「春分日」と表されており、その年の春分日を祝日としています。これは、もうひとつの昼と夜の時間が同じになる「秋分の日」の祝日も同様です。秋分の日もその年の「秋分日」が祝日となります。
春分の日は3月20日~21日になることがほとんどですが、どのようにして日にちを決めているのでしょう。
「春分の日」は太陽が春分点を通過する、昼と夜の長さが同じ日
春分の日や秋分の日は天文学を用いて決められています。国民の祝日を定めるときに表されている「春分日」や「秋分日」も天文学用語です。
天文学の話は少し難しくなるのですが簡単に言うと、春分日と秋分日は太陽が春分点と秋分点を通る瞬間を示します。春分点と秋分点とは太陽と地球の位置や動きに大きく関係し、太陽の通り道「黄道」と地球の赤道を延長した「天の赤道」がちょうど交差する点のことを指します。
1年は約365日6時間弱なので春分点を通過する日は毎年6時間ほど遅くなっていく
春分日や秋分日の基準とされる点は定められていますが、太陽は毎年同じ日の同じ時間に春分点や秋分点を通過するわけではありません。そのため、春分の日や秋分の日は定められていないのです。その年の太陽が春分点と秋分点が通過する瞬間がわかってから祝日の日も決まるということです。
なぜ太陽が通過する瞬間が決まっていないのかと言うと、皆さんご存知の通り地球が太陽の周りをぐるぐる回っていますが、太陽の周りを1周するのには365.24219日掛かっているからです。暦上では1年は365日ですが、実は1年は365日より少しだけ長いんですね。
時間に換算すると太陽の周りを1周するのにかかる時間は365日と6時間弱ということが分かります。実際の時間を見てみると、2010年の春分点は「3月21日の2時32分」だったのに対して、2011年の春分点は「3月21日の8時21分」でした。このように毎年6時間弱ずつ太陽が春分点を通過する時刻は遅れていくことがわかります。
うるう年があるので永遠に6時間ずつ後ろにずれるわけではない
しかし、永遠と遅れていくわけではありません。それはうるう年があるからです。うるう年は4年に1度だけ2月の日数が1日多くなる年のこと。春分点はというとうるう年の年に限っては、前年より6時間弱遅くなるもののマイナス1日となり、日付が1日早くなります。4年前と全く同じ時間帯に戻るわけではありませんが、簡単にいうとリセットされると似た感覚ですね。
2023年の春分の日はいつ?
2023年の春分の日は3月21日です。ちなみに太陽が春分点を通過する時刻は6時25分です。
これまで何気なく過ごしていた春分の日も意味や歴史を理解することで、ちょっとだけ感慨深い日となりますね。 春分点を通過する時刻を知っていると知的に見られるかも…。
どうして春分の日は祝日なのか
どうして春分の日が国民の祝日と定められているのかというと、古くからは農村で春の訪れを祝う日と同時に先祖に感謝をするお祭りを行っていたのがはじまり。
この風習が長く続き、その後「春季皇霊祭」という宮中の先祖を祀る日となったことがきっかけで祭日とされました。そのため、今でも春分の日は「お彼岸」というイメージが根付いているのです。
春彼岸には何をするの?
春分の日の3日前から7日間を「春彼岸」といい、一方で秋分の日は「秋彼岸」と呼ばれています。彼岸は日本独自の風習でインドなど海外の仏教国では行われていません。
この日にはお墓参りをする風習があり、お墓をきれいに掃除したりお菓子などをお供えしたり、お線香をあげてご先祖様に感謝やお祈りをしましょう。
また、「寒さも暑さも彼岸まで」というように春分と秋分は季節の折返し地点でもあります。春分の日や秋分の日は昼と夜の長さが同じですが、春分の日を境に昼間の時間が長くなり徐々に暖かく、秋分の日以降は昼間の時間が短くなるので暑さが和らいでいきます。彼岸は寒さや暑さを耐え忍ぶ目安にも使われているんですね。
春分の日にはぼた餅を食べよう
春彼岸のお供え物といえば「ぼた餅」です。春分の日に食べられることが多く、小豆を砂糖と煮て作ったあんこで餅を包んだもののことをいいます。呼び方が違うだけで「おはぎ」と同じものです。
どうして同じものに2つの名があるのかというと、ぼた餅は漢字で「牡丹餅」、おはぎは「お萩」と書くように春に咲く花「牡丹」と秋に咲く花「萩」にちなんでいます。そのため、春彼岸に食べるのが「ぼた餅」で秋彼岸に食べるのが「おはぎ」ということです。
あんこの原料である小豆には魔除けの効果があるという伝えから、日本の行事には欠かせない食材のひとつ。小豆の赤い色が邪気を吸い取り災いが降りかからないようにおまじないとなっているんだとか。
春を感じながらご先祖様と一緒に過ごそう
今までは単なる祝日と思っていた春分の日も意味を理解することで、充実した日を過ごすことができるようになります。
なんとなくお墓参りに付き添っていた方も多いかもしれません。しかし、ご先祖様の眠るお墓を掃除したり感謝やお祈りをしたりする大切な一日です。
3月にはまだ雪が残るエリアもあるかもしれませんが、冬を超えて暖かさを感じられるシーズンの到来です。春分の日をなんとなく過ごすのではなく、ご先祖様を思い家族と充実した日を過ごしてみてはいかがでしょう。
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超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!
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