意外と知らない【炭水化物】の役割!「糖質」は大間違い!日本人が「不健康」になった理由とは

  • 2023年03月05日更新

こんにちは、くふうLive!編集部です。

私たち日本人は、数千年前からずっと炭水化物をたっぷり食べて生き延びてきました。炭水化物を食べる量を減らすようになったのは、長い歴史の中でここ数十年のこと。
時代の変化は食の変化をもたらし、食の変化は健康状態に大きな影響を与えます。

ここでは、文教大学健康栄養学部教授で管理栄養士の笠岡誠一さん著書「腸活先生が教える病気を遠ざける食事術 炭水化物は冷まして食べなさい。」の中から一部抜粋してご紹介しています。

「炭水化物=糖質」は大間違い、食物繊維がたっぷり含まれている

意外と知らない、炭水化物の役割

炭水化物が毎日の食事に欠かすことができないのは、エネルギー摂取のためだけではありません。
「炭水化物=糖質」と認識されている人が多いかと思いますが、炭水化物の中には糖質のほかにも「食物繊維」が含まれています。

食物繊維と聞くと、野菜のイメージが強いかと思います。
しかし、穀類やイモ類、豆類にも食物繊維は豊富に含まれているのです。

それどころか、日本人は食物繊維をお米から一番多く摂っています。
そのため、糖質制限をすると、便秘になってしまう人が多いのです。

お米には、でんぷんや食物繊維のほか、タンパク質まで含まれています。
しかも、お米のタンパク質には健康に欠かせない必須アミノ酸がすべて含まれています。

また、ビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれており、大変優れた栄養食といえるでしょう。

お米の栄養素の中でも見逃せないのは、やはり食物繊維の存在です。
現代人は食物繊維の摂取量が足りていません。

健康のために野菜を食べている人は多いかと思いますが、効率的に食物繊維を摂るには、米などの炭水化物をたっぷり摂取することが必要だったのです。

1955年時点で、日本人の食物繊維の摂取量は約22グラムありました。
しかし、2018年には約14グラムに減少しています。

実は、この減少した分のうち、約6グラムが米や麦などの穀物による摂取量です。しかも、この数値には、本書で紹介する「レジスタントスターチ」の量がほとんど含まれていません。

レジスタントスターチは食物繊維と同じ働きをする糖質(でんぷん)ですが、測定法が確立されたのは近年のこと。そのため、穀類やイモ類などの炭水化物に含まれるレジスタントスターチの量を加算すると、1955年時点の日本人は、さらにたくさんの食物繊維を摂取していたことになります。

食物繊維の摂取量の減少は、日本人の健康に何をもたらしたのでしょうか。

奇しくも1955年頃から、悪性新生物(がん)や心疾患の罹患率は上昇しています。メタボリックシンドローム、高血圧、脳血管疾患、糖尿病など生活習慣病全般が増加傾向にあります。

特に糖尿病。炭水化物の食べすぎが血糖値の上昇をもたらし、それが糖尿病の原因の一つとされていますが、炭水化物の摂取量はむしろ減っているのです。

にもかかわらず、なぜこんなにも日本人は「不健康」になってしまったのか。

それは炭水化物から摂取する食物繊維が減ってしまったため、腸内環境が乱れに乱れているからです。

私は、腸内環境を整えることこそ、肥満を防止し、健康長寿を実現するための正しい道であり、最短の道であると考えています。

私たちは今すぐ「腸活」を始めなければなりません。そのためには、炭水化物をたっぷり食べることが必要なのです。

レジスタントスターチは第3の食物繊維ともいわれています

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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