【北海道産玉ねぎが大凶作】価格が2倍に…!?今できる対策(保存・代用テク)を専門家が解説!

  • 2025年11月28日公開

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こんにちは!ヨムーノ編集部です。

常備野菜の代表・玉ねぎ。筆者ももちろん常にストックしています!

しかし今年は、スーパーでの価格がいつもより高いな?と感じることはありませんか?

実は、玉ねぎが深刻な不作になっているんです!!

そこで今回は、北九州市に本社を置く老舗青果仲卸・小林青果さんに、産地で今何が起きているのかを教えてもらいました。

さらに、まとめ買いした玉ねぎの保存方法&代用テクも教えていただいたのでご紹介します!

教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」

福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。

九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報などを発信。

安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。

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産地で何が起きている?「北海道産玉ねぎ」大凶作!

「生産者さんとのつながりをとても大切にし、常に産地を訪れ、生育状況や現場の声を丁寧に確認している」という小林青果さん。

そんな小林青果さんが、今特に心配しているのが「北海道産玉ねぎ」の生産状況。現地取材を通じて「今何が起こっているのか」を教えてもらいました。

サイズの変化

今年は、「北海道産玉ねぎ」が全体的に玉の大きさが“小ぶり”です。

例年はL大サイズが中心で、続いてL・2Lですが、今年はLが中心でM・L大が続き、2Lは全体のわずか3%にとどまっています。

さらに今年は、7~9月に最盛期を迎える早生種が、高温多湿の影響で配送中に傷んでしまい、正品率も低くなりました。そのため、玉ねぎの供給量は大幅に低下しています。

収穫量の変化

今年の北海道は6月下旬から気温が上がり、30度を超える真夏日がなんと過去最多の32日も続きました。

玉ねぎの産地として知られる十勝地方でも猛暑日が続き、地域によっては雨が少なく“干ばつ状態”になりました。

「北海道産玉ねぎ」は7~8月に「玉伸び時期(成長する過程で玉が太る時期)」を迎えます。

しかし、この時期の雨不足で葉が倒れ、“玉伸び”できず、収穫量が大幅に減ってしまったのです。

「北海道産玉ねぎ」が不作だとどうなる?

「北海道産玉ねぎ」が不作だと実際にどんな影響が出るのでしょうか。

緊急事態!カレーから玉ねぎが消える!

玉ねぎの生産地トップ3は北海道・兵庫県・佐賀県で、特に北海道は全国生産量の約6割を占めます。

出荷時期は北海道産が8月~翌4月、兵庫県産が5~8月、佐賀県産が4~8月と異なり、この産地リレーにより一年を通して安定供給ができる仕組みになっています。

これからシチューやカレーなどで玉ねぎの需要が高まる季節に、「北海道産玉ねぎ」が不作ということは、リレーで最も重要なコースを走る選手が体調を崩したような緊急事態です。

玉ねぎ不作で価格急上昇!過去5年で最高水準に

過去最悪の不作といわれた2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で中国の都市封鎖や物流の停滞が重なり、9月以降に国内産玉ねぎの価格が高騰しました。

2021年10月の、1kg当たりの卸売価格は120円。一方、今年はすでに10月初旬で200円を超え、前年同時期の約2倍となっています。今後もさらに右肩上がりで高騰することが予想されます。

価格高騰に負けない!まとめ買い&代用テク

玉ねぎを少しでも安く買いたいなら、まとめ買いしておくのがおすすめです。

11月以降に出回る玉ねぎは、低温を保つことで春先まで保存できます。保管場所が確保できる人は、箱買いして上手に長期保存しながら使っていきましょう。

さらに、これからの季節、玉ねぎに負けないくらいおいしくなる野菜もご紹介します!

冬場は風通しが良く、日が当たらない場所で「常温保存」

玉ねぎを保存するときは「湿気から守って乾燥させること」がポイント。風通しが良く、直射日光の当たらない場所がベストです。

冬の時期は常温保存でOK。紙袋・麻袋・段ボールなどに入れて保管しましょう。

反対に、穴のないポリ袋はNG。玉ねぎが呼吸できず、腐ってしまう可能性があります。

加熱して使うなら、時短で便利な「冷凍保存」

冷凍する場合は、薄切り・みじん切り・くし切りなど、使う用途に合わせて切りましょう。

使いやすい分量に小分けしてラップで包み、保存袋に入れて平らにならして冷凍庫へ。平らにしておくと、調理するときに取り出しやすいですよ。

冷凍した玉ねぎは基本的に加熱して使います。調理する場合は凍ったまま使ってOK!細胞が壊れている分、火が通りやすく、時短調理にもつながります。

冷凍した玉ねぎは、1カ月以内を目安に使い切りましょう。

冬に甘みを増すキャベツや白菜で代用

キャベツも白菜も、冬にぐっと甘みが増す野菜です。

芯をみじん切りにしてハンバーグに入れたり、あめ色になるまで炒めてカレーに加えたり、薄くスライスしてスープに入れたりと使い道も豊富。

玉ねぎほど濃厚な甘みは出ませんが、あっさりした優しい甘みと、玉ねぎに似た食感も楽しめます。

シチューに使う場合は、芯を一口大に切って、とろけるまで煮込むのがおすすめ。やさしい甘さと食べ応えを感じることができますよ。

また、キャベツや白菜の芯は捨ててしまいがちですが、葉の部分に比べてミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。

玉ねぎの代用としてだけでなく、日頃から活用していきたいですね。

まとめ

今回は、老舗青果仲卸・小林青果さんに、「北海道産玉ねぎ」の価格高騰と不作について、産地で起きていることを教えていただきました。

値段が上がっている今だからこそ、上手に保存したり、キャベツや白菜で代用したりして、少しでも家計の味方にしたいですよね。

今日から使えるテクばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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