【年末年始の帰省"実家の防災"ここチェックしてー!】防災士が呼びかけ→「そうだよね、ちゃんとしないと…」親を守る"7つのポイント"とは

  • 2025年12月31日公開

みんな〜〜〜!!【開けたて箱ティッシュ、ガバッと取れちゃう問題】にメーカーが終止符!「もっと早く知りたかったよ…」

こんにちは!防災士の資格を持つ、ヨムーノライターのおおにしりおです。

いきなりですが、ご実家や義父母の家の災害対策はされていますか?
もしくはその状況を知っていますか?
ご自宅での防災は浸透してきていますが、別の場所で暮らすご家族の防災状況の把握までは難しいのではないでしょうか?

かく言う私も完全には把握できておりません。
自分の家ではないからこそ対策が難しく、言い方によっては角が立ってしまうこともあります。

ではいつ見直すことが一番いいのでしょうか?
今回の記事では、「年始の帰省でやっておきたい"実家"の防災対策7つの見直しポイント」をご紹介します。

なぜ、実家の防災チェックが必要なのか

親と離れて暮らしている場合、災害が起こったときにすぐに助けにいけない可能性があります。

実際に防災の基本的考えは自助7割、共助2割、公助1割なので「自分のことは自分で守る」になります。
だからこそ、おうちの中に3日~1週間の長期保存水や非常食、非常用トイレ等の備えや危険を回避するための対策が必要です。

また、口では備えていると言っていても、対策が不十分で「備えたつもり」になっている場合も…。
それって恐いですよね。

帰省は「家族が顔を合わせて話し合える貴重な機会」一気にではなくても、私達にできることを少しずつ取り入れていきましょう!

実家でチェックしたい7つの防災ポイント

実家に帰省した際は、次の7つのポイントをチェックしてください。

  • ① 家の中の危険箇所チェック
  • ② 非常持ち出し袋の中身を一緒に確認
  • ③ 備蓄品の確認(食料・水・衛生用品)
  • ④ 避難経路・避難場所を確認
  • ⑤ 情報収集手段の確認
  • ⑥ 安否確認の方法を決めておく
  • ⑦ ペットがいる場合の備え

順番に解説します。

① 家の中の危険箇所チェック

地震の際には家具が転倒する恐れがあります。
最悪の場合家具の転倒により、逃げ道を塞いでしまったり、自分の身体に倒れてくる可能性も……。

今の状況はいかがでしょうか?
基本的に背の高いタンスや大きなテレビ、食器棚などの家具は固定をおすすめします。
賃貸マンションでも使えるものから様々なアイテムがあるので、一度見てみてください。

また、普段の生活の中にも実は危険が潜んでいます。
高齢者になると徐々に足腰が弱くなり、体力も徐々に減ってきます。そうした状態で上にあるものを取るために脚立に上る行為も大変危険です。

普段の過ごし方も確認したいポイントになります。

② 非常持ち出し袋の中身を一緒に確認

緊急時は避難場所へ移動する可能性も高いため、非常持ち出し袋は念のため用意しておきたいところ。
食品や飲料水は賞味期限切れになっていないか、背負える重さか、季節に応じた中身になっているか(夏だと冷却シート、冬だとカイロ、羽織もの等)確認しておきましょう。

必要に応じて普段から飲んでいる持病薬であったり、老眼鏡なども一緒に入れ持っておくと安心です。
家族の連絡先や医師の連絡先、アレルギー情報等、必要な情報をまとめておくこともおすすめ。

③ 備蓄品の確認(食料・水・衛生用品)

長期保存食や普段から食べ慣れている食品の賞味期限切れはないでしょうか?

少なくとも3日以上、余裕を持って「1週間分」は準備しておきましょう。
あとは非常用トイレや食事の温めや調理で使えるカセットコンロ、ボンベ、懐中電灯等の予備の電池の備えも重要なので忘れずに!

④ 避難経路・避難場所を確認

避難経路や避難場所は避難する時に一番重要な情報です。

自宅から近い避難場所はどこになるのか?
避難ルートは徒歩で向かえるのか?
ブロック塀で挟まれている通路や、近くの川など危険な場所はないか?

一つずつ確認しておきましょう。

⑤ 情報収集手段の確認

電気が止まり、テレビが見れなくなった場合、情報収集はどうするのか?
ラジオあるいは、スマホでラジオが聴けるradikoのアプリで情報収集するのがベストです。

SNSでの情報収集もありですが、一方で嘘の情報も溢れているので、注意しながら使ってください。

⑥ 安否確認の方法を決めておく

災害時、家族とどのように連絡を取るか事前に決めておきましょう!
家族のグループLINEを作っておく、災害時に安否情報を音声で登録・確認できる災害用伝言ダイヤル(171)を使うなど、色んな方法があります。

災害用伝言ダイヤルは毎月1日,15日で体験でき、お正月も体験できるので帰省のタイミングで練習してみるのもいいでしょう。

また、ご家族と近くにお住いの場合は集合場所の確認もしておくと安心です。

⑦ ペットがいる場合の備え

人間と同様にフードやトイレ用品、持病の薬、同行避難用のキャリーケースの準備は必要です。
万が一ペットと避難する場合は避難所での対応(同行避難OKか)も把握しておくといいでしょう。

実家の防災ポイントを親に嫌がられずに伝えるコツ

本人が防災に興味がないと、上記のことを熱く伝えてもなかなか上手くいきません。
また「あれが足りない、これも足りない」とマイナス面を指摘することもおすすめしません。
では、どう伝えればいいのか?

最近の地震やニュースをきっかけに自然と「防災」について触れていく方がベストです。
例えば、長期保存水の話になったときにまだ持っていない場合は「じゃあ、今度贈るね。」と長期保存水をプレゼントするのも効果的!
(実際にわが家で取り入れた方法です。)

年末年始の実家帰省、防災習慣で大切な人を守る1年に

防災は「思いやり」そのもの。
家族を守るためにも日頃から防災を意識したり、共有したりすることが望ましいですね。

「年の初めに命を守る行動を」——それが一番の親孝行ではないでしょうか?

ぜひ、帰省した際にはこれらの7つのチェックポイントを確認してみてください。

この記事を書いた人
香川県ご当地アンバサダー / 防災士
おおにしりお

夫の転勤で香川県へやってきて10年目。
食べ物や自然、アート作品など素敵なところが盛りだくさん!
うどんだけじゃない香川県の魅力を広くお届けします。

グルメ

こちらもどうぞ

人気記事ランキング 24時間PV集計
コラム

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ