【漫画】「全然話が違うやんけ!」"散歩気分でOK"を信じて登った最高峰キリマンジャロ→20分後、地獄の展開…!

  • 2025年10月18日公開

【トイレでそれ、絶対やめて!!】"メーカー"が暴露「ティッシュ流すと…」→ゾッ『今まで危なかった』

こんにちは、約2年かけて1人で世界一周したヨムーノライターの佐々木舞です。

世界60カ国ほどを巡った中で特に印象に残った経験が、アフリカ大陸最高峰「キリマンジャロ」に登ったこと。しかも"人生初登山"で。

「自分の限界を超えたい」「キリマンジャロの山頂でキリマンジャロコーヒーを飲みたい」という気持ちで挑戦したものの、それはもう奇跡と苦難と感動と苦難と苦難と苦難の連続で……。

今回は、そんなキリマンジャロ登山での出会いと出発のお話です。

最初の壁は“仲間探し”!? キリマンジャロ登山の現実

基本的にキリマンジャロ登山はツアー会社に申し込み、ガイド同行の元、団体で行動します。

参加者は登山にある程度慣れた欧米人が大多数を占めていて、現地ガイドさんには「歩くスピードや体格(歩幅)の問題で、登山初心者かつ小柄な日本人が混ざるのは厳しい」と言われました。

希望の電話!「日本人の登山者がいたよ」とガイドさんから一報

アジア人ばかりのツアーグループ探しに苦戦している中、ガイドさんから電話が。なんと、キリマンジャロ登山希望の「日本人男性」を見つけたとのこと!なんという奇跡!!

興奮気味にその彼と電話を代わってくれました。

私「こんにちは!」

彼「……Hello〜」

私「ん?こんにちは!?」

彼「Hello!!」

あれ?何度日本語で話しかけても英語で返ってくる……。

私「あーゆーじゃぱにーず?」

勘違いから始まる“奇跡の再会”

彼「ノー!アイム、タイワニーズ!!」

私「え!?」

台湾人!惜しい〜!惜しいよガイドさん!

そうだよね。日本人と台湾人はそっくりだもんね。見分けつかないよね。

ただ、話はそこで終わらなかったんです。電話の向こうの彼は驚きの一言を放ちます。

彼「僕は君を知ってるよ。君は舞(私の名前)だよね?」

状況が飲み込めずに黙っている私に彼は話を続けます。

彼「僕だよ。エチオピアのアワサで同じ宿に泊まったカイだよ」

アワサで……?

いや〜アワサといえば洪水に遭って、宿の人と一緒に水を汲み出したり、魚釣ってこいと言われたりで本当に大変だったなぁ……。

いたっけ、台湾の男性なんて……。

いたー!!そういえばいた!!台湾人のカイくん!

まさかあの後、カイくんもキリマンジャロに登りに来ていたなんて。

しかもそれから、カイくんの知り合いの台湾男性たちが集まり、そのグループに入れてもらえることに!なんという幸運。

勘違いからの奇跡の再会!世界って狭い〜。

エチオピアで人生初の「洪水」に遭った時のエピソードはこちらを読んでね!

愉快な仲間を紹介するぜ!

一緒に登るのは、個性豊かな4人の仲間たち!

・ジェームス(33歳・鉄鋼製造業)

正義感が強くて頼れる兄貴分。クールに見えて、実はめちゃくちゃ優しくてロマンチスト!

・マックス(44歳・半導体エンジニア)

豪快な笑顔と笑い声の裏で、誰よりも気配り上手なチームの“お父さん”。

・カイ(33歳・エンジニア)

世界150カ国を旅した筋金入りの旅人!お好み焼きを“ジャパニーズピッツァ”って呼ぶムードメーカー。

・ジャスティン(30歳・薬剤師)

穏やかで優しい“心優しき紳士”。落ち着いた雰囲気なのに、ちゃんと芯があって頼もしい!

この4人+私、ガイドさんやポーターさんを合わせて、総勢20人以上! いよいよ、この最強チームでキリマンジャロの頂上を目指します――!

※ポーターさん......荷物や装備を運んでくれるサポートスタッフ

あぁ、神様がいるとしか考えられない

ベストな登山チームもできて一安心かと思いきや、ここでまた問題発生。

実は私、右耳が全く聞こえない「ムンプス難聴」を患っていて、気圧の変化には特に弱く、ひどい眩暈と吐き気に襲われます。

標高が高いキリマンジャロに登る際は薬が不可欠なのに、日本から持ってきていた薬がこのタイミングで切れてしまい、悩んでいました。

登山前の顔合わせで、その不安をメンバーに打ち明けると、黙って話を聞いてくれたジャスティンが口を開きます。

「僕は君を助けることができるよ。なぜなら僕は薬剤師だから。」

「それにね、偶然にも僕は君の病気を知っている。同じ薬はもちろん手に入らないけど、似た成分の代わりの薬を探して集めてきてあげる」

彼は笑顔で続けます。

「君は必ず山頂の景色を見ることが出来る。その確率は100%だ!」

アフリカの小さな村で、たまたまカイくんに再会できて、そのおかげでベストなチームを組めて、薬が必要な時に現れる親切な薬剤師。

無宗教な私ですが「あぁ。これは神様が行ってこい!と背中を押してくれている」と思いましたね。

登ると決めてからずっと胸の中にあった迷いや不安、怖さが清々しいほどに消えていきました。もう、ワクワクしかありません。

よし、登るぞ!

初日は楽勝って言ったやん!?……20分後、地獄。

キリマンジャロの標高は5,895m(ウルフピーク)。「アフリカ最高峰」「独立峰としては世界一の高さ」などと言われていますが、実は世界の有名な高い山の中ではチャレンジしやすい存在です。

そのぶん人気もあって、私がスタートした登山口(いくつもある)だけでも、同じ日の同じタイミングで200人以上が出発しました。

初日は4時間ほどかけて標高3,000mまで行くのですが、ガイドさんによると「初日は楽勝。ただの散歩気分で大丈夫」らしい。

その言葉を鵜呑みにして、防御力ゼロのペラペラなタイパンツとパーカー、麦わら帽子で参戦した私。

登山をはじめて20分……めちゃくちゃきつい。本当にしんどい。足場はどんどん悪くなる。

とりあえず、今日は4時間歩くだけだと自分に言い聞かせて歩き続けるも、4時間経っても全くたどり着く気配なし!

……全然話が違うやんけ!!!どこが散歩や!めちゃくちゃしんどいわ!!

結局6時間かけて、本日のゴールであるキャンプ場に到着しました。

つ……疲れた……。

▲初日のゴール地点。到着時は全く余裕がなかったので、翌朝元気な時に撮りました(笑)。

6時間道なき道を歩き続けたこと、標高3,000mにいることで、初日にしてすでにズタボロです。

だけど、恐ろしいことにまだ序盤も序盤。心強い仲間もいるし、ここまできたら頑張るしかない。

私はやれる!負けない!

食欲はないものの、まだまだこれから続く登山に向けて無理やり夕食を流し込んでいると、ガイドさんがやってきて一言。

「今日は軽い散歩だったけど、明日からはかなりハードになる。心して臨むように」

……あっ、やっぱり無理かもしれない。

おまけコーナー:登山メンバーの小さな裏話

ここでは、一緒にキリマンジャロを登った仲間たちの“武勇伝”をこっそりご紹介。みんなキャラが濃すぎて、山よりクセが強い!?でも、だからこそ最高のチームでした。

今回は、奇跡の再会を果たしたカイくんと、私の“神様”ジャスティン!

No.1「カイくん」

世界150カ国を旅した筋金入りの旅人。100カ国のお金を集める“通貨コレクター”でもあり、日本のトイレの狭さについては何度でも語れるタイプ。話題が尽きない!

No.2「ジャスティン」

登山、自転車、マラソンが趣味で、何度も日本を自転車で旅したことがあるアクティブ派。行動力がすごい!

次回、いよいよ地獄の2日目へ!【続きをお楽しみに!】

イラスト:きびのあやとら 

この記事を書いた人
週3回以上100均を巡るwebライター
佐々木舞

週3回以上100均で宝探しをしています。「お得に、だけど我慢しない豊かで快適な暮らし」をモットーに工夫しながら毎日を過ごす元TVリポーターのwebライター。趣味はグルメと海外旅行、特技はコスパ最高アイテムを見つけるコト!そんな私が見つけた素敵なモノをご紹介します♪

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