【2024年の夏至はいつ?】全国の日の出・日の入時刻と由来・行事・食べ物
- 2024年06月06日公開
春も過ぎ、初夏を感じる6月になるとよく耳にする「夏至」。いったいどんな日なのか、ご存知ないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、夏至とはどんな日なのかや風習について解説していきます。
少しでも夏を感じられるように夏至について詳しくなってみませんか?
2024年の夏至は6月21日
2024年の夏至の日は6月21日(金)で、夏至は1年で一番昼が長く夜が短い日です。
実は夏至の日、毎年異なることはご存知でしたか?ほとんどが6月21日または22日なのですが、はっきりと定められているわけではありません。
ちょっぴり謎な夏至の日について見ていきましょう。
夏至ってどんな日?
夏至は1年の中で昼の長さがもっとも長い日です。もちろん、夜の長さが一番短い日ということになります。
夏至を境に、昼の時間が段々と短くなります。夏は日が長いイメージなので、6月から日が短くなっていくのは意外に感じられますね。
日本の6月21日は梅雨真っ只中。どんよりと曇っていることが多いので、昼の長さを感じることがほとんどないのです。
夏至は「夏に至る」と書くように暦上では夏がはじまります。気候も徐々に暖かくなっていく頃です。
沖縄では夏至の頃に吹く季節風を「夏至南風(カーチィベイ)」といいます。この風が吹くと梅雨が明けて本格的な夏が到来すると言われており、県民は心を踊らせるんだとか!
「夏至」は古来中国から伝わった暦「二十四節気」のひとつ
そもそも「夏至」という言葉はどこから来たのでしょう。
夏至という言葉は、平安時代に古来中国から伝わった暦「二十四節気」の夏の節気の1つです。
二十四節気は1年間365日を15日で24分割したもののことをいいます。昔は農作物の種まきや収穫など農業の目安として使われていました。
24分割された節気は毎年同じ時期に訪れますが、同じ日になるとは限りません。これは、二十四節気が太陽の動きによって決められるからです。
二十四節気は立春からはじまり、夏至は10番目の節気。夏の節気では4番目にあたります。
夏至の日から次の節気「小暑」までの約15日間が夏至の期間です。
昼が最も短く、夜が最も長いのが「冬至(とうじ)」
夏至と反対に、昼が最も短いのが冬至です。2023年の冬至は12月22日です。
【2023年 夏至の日】全国の「日の出」と「日の入」
一年で一番昼が長いと言いますが、実際はどのくらいの時間太陽が出ているのでしょうか?
2023年の夏至(6月21日)の日の出と日の入を、casioの高精度計算サイトkeisanで算出しました。
北海道と沖縄では、日の出に1時間40分ほどの時間差があることがわかります。
日本は縦に長い国なので、各地で日の出・日の入り時間は異なります。そのため、地域によって日照時間にも差が生まれるのです。
地域 | 日の出時間 | 日の入時間 |
---|---|---|
札幌 | 03:54:13 | 19:18:31 |
釧路 | 03:42:43 | 19:05:37 |
青森 | 04:04:55 | 19:12:18 |
仙台 | 04:11:43 | 19:04:27 |
東京 | 04:24:43 | 19:00:33 |
新潟 | 04:21:13 | 19:09:45 |
名古屋 | 04:36:27 | 19:11:11 |
金沢 | 04:34:38 | 19:15:40 |
大阪 | 04:44:03 | 19:15:09 |
広島 | 04:57:3719:26:03 | 19:26:03 |
高知 | 04:55:44 | 19:19:15 |
福岡 | 05:08:14 | 19:32:07 |
鹿児島 | 05:12:48 | 19:26:11 |
那覇 | 05:36:31 | 19:25:30 |
夏至の面白知識
昼と夜の長さが同じ日は1年で4日ある
夏至・冬至には「二至二分」という表現方法もあり、1年を4等分にしたもののことを意味します。二至二分には夏至・冬至のほかに「春分」と「秋分」が含まれ、昼と夜の長さが同じ日です。
聞いたことがある方も多いと思われますが、二至二分は二十四節気の中でも重要な節気。そのほかの節気と比較しても、ニュースなどで季節の話題として取り上げられることが多いです。
南半球では夏至の日の「昼」が短い!
地球上の国は緯度や経度によって日の出、日の入り時刻、季節の移り変わりは異なります。これは地球が地軸を中心に傾いていることと、太陽の周りを回っていることが大きく関係しているのです。
そのため、北半球と南半球では季節は真逆!北半球の夏至は昼の時間が一番長く、季節が夏に向かっているのに対して、南半球は昼の時間が一番短く、季節は冬に向かっていきます。
さらに、夏至の頃の北極圏は太陽が1度も沈むことのない日が続きます。いわゆる「白夜」です。その頃、南極圏では太陽が登ることのない日「極夜」が訪れ、一日中夜または薄明るい日が続いています。
夏至に行われる世界の「夏至祭」
夏至の日には世界各地で「夏至祭」が行われています。夏至祭は太陽の生命力を得るためのお祭りです。
植物などが太陽の力で大きく成長するように、人間にとっても太陽は生命力を感じるもののひとつ。
ここでは、日本と世界の夏至祭についてご紹介していきます。
日本:伊勢市
日本で夏至の日に行われるお祭りでもっとも有名なのが、三重県伊勢市にある「二見興玉神社」で行われる夏至祭です。
二見興玉神社には「夫婦岩」と呼ばれている2つ岩があり、2つの岩の間から太陽が登る時刻に人々が禊を行います。
二見興玉神社には太陽神が祀られているため、このような行事が行われているんですね。夏至の日は太陽のエネルギーが最大になるという考えから「夏至祭」と名付けられたとされ、禊にはたくさんの人々が足を運び身を清めています。
北欧:スウェーデン
北欧は、もともと日照時間が短いエリアです。そのため、夏至にお祝いをする国が多数。スウェーデンでは、夏至に一番近い土曜日が夏至祭と定められており、その前日と前々日の2日間は祝日となるのです。
冬は特に日照時間が短く、気が滅入ってしまう人々も…。昼間の長い夏至をより楽しもうと、連休となる夏至の日にはキャンプなどアウトドアーを楽しむ人が多いんだとか!
夏至に食べる食べ物は?
よく冬至にはカボチャを食べるといいと聞きますが、夏至はとくにコレを食べるという風習はありません。しかし、一部の地域では今でも残っている風習があるので、見ていきましょう。
タコ
大阪の一部の地域では、夏至の日にタコを食べるという風習が今でも残っています。大阪はたこ焼きが名物ですし、おでんにタコ足が入っていることで有名です。
関西地域では、夏至から11日間の半夏(はんげ)と呼ばれる期間にタコを食べる風習があります。これは、タコの8本足を稲に見立てて、稲がしっかりと八方に根を張るようにと豊作を祈願するもの。
また、兵庫県は1、2を争うタコの漁獲量を誇っていることでも知られていますね。
焼き餅
一昔前、関東地域では稲と小麦の二毛作が行われていました。夏至の頃には小麦が収穫され、畑には稲が植えられていきます。
畑で取れた小麦で作ったお餅を焼き、神棚にお供えするなどして豊作を祈願したり、みんなで食べたりしていたようです。同じ理由で、香川では収穫した小麦でうどんを食べていたと言われています。
まとめ
今までなんとなく過ごしていた夏至の日。夏至と冬至で日照時間がこんなにも違うとはおどろきですね!
さらに各地でも異なり、北海道では朝の3時頃には日の出を迎えます。ということは、少し夜ふかしするだけで、外はすでに朝を迎えているのです。
関西圏の方はカルチャーショックかもしれませんね…。
昼の一番長い夏至の日、あなたは何をして過ごしますか?
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超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!
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