公開5日で興行収入世界一の大ヒット!激アツ洋画「TENET」の魅力を映画マニアが徹底レビュー!
- 2023年05月18日更新
こんにちは、年間480本以上の作品を鑑賞している映画ライターの白河さなです。
今回ご紹介するのは、9/18(金)より公開したクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』。日本でもオープニング興収 No.1を獲得した、ここ最近の超ヒット作です。
「TENET テネット」のあらすじ
3か月ぶりに洋画作品が週末興行ランキングNo1 を獲得!公開5日で興行収入7.5億円を突破の大ヒットを記録しました。
「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル脚本のアクションサスペンス超大作。
主人公は、第三次世界大戦を防ぐための任務を与えられます。敵は、未来と交信できるという謎の男。
未来と交信と言うと、タイムトラベルかと思いますが、そんな簡単な話でなく、時間の逆転をテーマにしています。例えば、銃を撃つと、弾が出るのではなく銃口に戻ってくるということです。
時間を逆転させると、ここにいる自分の存在は消滅するのでしょうか?
「TENET テネット」の見どころと魅力
クリストファー・ノーラン監督の天才具合が凄まじい
「TENET」は時間が逆行する物語なのですが、ほとんどの人はだいたい、逆再生みたいなかんじかと想像はできると思います。ですが、それをはるかに超える発想を、リアルな映像に変換できてしまうクリストファーノーラン監督、そして自分で変換するだけではなく、その頭の中のイメージを言語化してスタッフや俳優に伝える能力がすごいと感じました。
ちなみにクリストファーノーラン監督によると、「プレビジュアライゼーション」と言って撮りたい一連の動作を、あらかじめCGで映像としてつくり込んでおいて、キャストとその映像を何度も確認しながら撮影を進めていかれたそうです。
そもそもTENET(テネット)とは、信条、主義、原則を意味するワードです。このTENET”の単語自体、前から読んでも逆から読んでも“TENET”。なんですよね。
さらに面白いのは、主人公の役名が“主人公(Protagonist)”ということ。意味が分かりにくいですが、彼が“主人公”という役名であるところにも、理由があります。
主人公が、時間の逆再生について説明を受けたさい、科学者のバーバラに「理解しようとしないで、感じて」と言われるシーンは、まるで観客に言っているようでした。
とにかくクリストファーノーラン監督らしい、観客を困惑させる作品です。
主役のジョン・デイビッドでさえ、インタビューで「完全に理解するまでにどれくらいの時間がかかりましたか?」と尋ねられ、「実はまだ勉強中なんです」と話しています。
最後に、主人公が戦った謎の相手の正体、TENETを創設した組織のボスは誰なのかが分かります。そして、ミッションを遂行するためのパートナーの正体と真実が分かったときは、涙が溢れます。
迫力満点の映像
「TENET テネット」はロケ地だけでもエストニアやインド、デンマークやノルウェーなどの7カ国。
飛行機が建物に突っ込み爆破するシーンは、CGではなく実際に撮影したという事なので、相当の作成費用がかかっているはずです。1度きりしかチャンスがない撮影だったので、何か月も前から準備をしたそうです。
時間が逆行するシーンでは、車も後ろ向きに走るのであのスピードでバックで車を走らせるスタントマンの技術は、観客にまばたきをするひまも与えません。
主人公のジョン・デイヴィットの身体能力が高すぎたため、撮影スタッフが追いつけなくてNGがでたという話もあります。彼は、元アメリカンフットボール選手なので納得の話ですね。
メイキングシーンを収めた限定3,000部の書籍も
タイトル:メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場
クリストファー・ノーラン最新作『TENET テネット』の制作舞台裏を網羅した、メイキングブック完全版も、9月18日に発売されました。
映画「TENET テネット」見るしかない!
今回は「TENET」のあらすじと見どころを紹介しました。いかがでしたか?
「TENET」はただのアクション映画ではなく、時間の概念について自分が今まで持っていた価値観がことごとく覆される感覚を味わえる作品です。
クリストファー・ノーラン監督の作品にハズレなし!IMAXで見るのが、迫力満点でおすすめです。まるで自分がそこにいるような没入感を味わえます。
映画「TENET」ぜひ見てみてください!
年間480本以上の作品を視聴しているほどの「映画マニア」です。韓国ドラマ・洋画・邦画と幅広いジャンルの執筆を担当しています。マニアならではの見どころや作品への愛をお届けしたいです。一人でも多くの方に「あ、この作品面白そう」と思ってもらえるような記事を目指しています。
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