意外と知らない「キッチン収納」の正解とは!?整理収納プロの"いちばん簡単"最終結論5ルール

  • 2023年06月23日更新

こんにちは!整理収納アドバイザー、ヨムーノライターの上田麻希子です。

毎日、長くいる場所やよく使う場所から大掃除をしていくと、日々目にふれるので達成感もあると思います。

大掃除をするなら、そのタイミングで一緒にやりたいのが、「持っている物の見直し」です!
大掃除は、収納している物を出す良いタイミング!

掃除後にそのまま元に戻すだけでなく、1度見直してみてくださいね!

今回は、キッチンの物の見直しや、収納方法などを紹介します。

「快適なキッチン収納」にするための流れは?

いざ、やろう!と思っていても、何から手を付けて良いか分からない、なんて場合も。
まずは、基本的なお片づけの流れをお伝えします。

1.自分が持っているキッチン用品を把握する

食品、フライパンなどの調理器具、菜箸などのキッチンツール、カトラリー、食器など、全て出します。
他の場所で眠っているお鍋やフライパンも、まとめてこの機会に集めてみましょう!

▲今あるものを全部出す作業
(こちらは整理収納サポートに伺った際の、実際の作業風景です)

「1日でそんな広範囲は厳しいかも」という場合は、今日は食品のみ、次は調理器具のみ……など、アイテム別で予定を立てて進めてください。

それからアイテムごとに、「日常的に使っているフライパンは?お鍋は?ボールは?ザルは?タッパーは?」などなど、仕分けしていきます。

細かい!と思ってしまうかもしれませんが、使っているものを自分自身で把握することはとても大切。

日常的に使っている物は、意外と限られている場合が多いんです。
使っていない物を、使いやすい場所に置いておく必要はありません。

「同じアイテムは同じ空間に収納」と思い込んでいませんか?
キッチンのごちゃごちゃ、使いにくさで悩んでいる方は、普段よく使う物をピックアップすることから始めましょう!

▲アイテム別に仕分けスタートする時の作業

余談ではありますが……
私自身が元々持っているものがとても多く、ものに囲まれた生活をしていました。

例えば、フライパン。
その当時は主人と2人暮らし、子どももいません。
共働きで深夜の帰宅も多かったので、1日1回もキッチンを使わない日もありました。

それなのに、サイズ違い、鉄のフライパンに卵焼きと、所有量は6個。

しかし、実際使っているのは3個程度です。
洗い物が面倒なので、卵焼きは普通のフライパンで作ったりしていたし、鉄はお手入れがめんどくさくて私向きではないなと思いながらも何となく捨てられず。サイズ違いで持っていても、使っているサイズはいつも同じでした。

整理収納の勉強を始めて、実際に使っているものは限られていると気づき、少しづつ見直しをしていきました。

料理が趣味でガスコンロいっぱいに調理をする人など、その人によって必要な数は変わってきます。

見直す際、無理矢理捨てることはすすめしません。
「片づけ=捨てる」と単純に考えてしまうと、また同じことの繰り返しになることに。

そのような場合は、あえて使ってみるのがおすすめ。
あえて使ってみて、それでも使わなかったら手放していきましょう。

2.使用頻度で分けてみよう

使っているものを使用頻度で分けてみましょう。

  • 1軍:毎日使う物
  • 2軍:毎日ではないけれど頻繁に使う物
  • 3軍:来客など、イベント事で使う物

▲我が家の1軍キッチンツール

▲我が家の2軍のキッチンツールはパントリー内に

3.使いやすい場所へ配置する

使用頻度で分けた物は、使いやすい場所に配置してみましょう。
コンロやシンクに実際立ってみて、使いやすい場所や高さを意識してみてください。

コンロに立ってフライパンを取る、菜箸をとる。
シンクに立ってザルを取る、洗い物をする。

いつも通りの生活を意識しながら、「ここにこれがあると便利だな」という位置に1軍から配置していきます。

▲コンロに立ったままフライパンを取りたい→腰の高さに

▲調味料は、引き出しの1番上に

▲細かいキッチンツールやまな板類は、出したまま

我が家は、毎日使う物は「出したまま」収納です。
引き出しをあけてそこに戻す、という単純作業さえ面倒に感じるので、思い切って「出したまま」に!

見える部分に物を置きたくない場合は、引き出しを活用して、”取り出しやすく戻しやすい”を意識しながら使いやすい位置に配置してください。

▲ゴミ箱の近くには、すぐ交換できるようゴミ袋を

▲換気扇フィルターもすぐ近くに

一緒に使う物は、まとめてグループ分け

あちらこちらに置いてしまうと、毎回探すのは手間!
必ず一緒に使う物は、セットで収納します。

▲子どものお弁当グッズはひとまとめに

▲ランチョマット、おしぼり、お弁当箱などをひとまとめに

▲飲み物セット

▲ポットやお茶パックなどをひとまとめに

キッチンで管理しているものは、キッチンに置く

キッチンにはキッチン用品だけを置く、というルールはありません!

例えば我が家では、扉裏に幼稚園の行事表や習慣連絡などを貼っているので、その近くにペンやマスキングテープを置いています。

▲近くにペンとマスキングテープ

他にも、これからの季節お鍋で大活躍するカセットコンロ。
ガスボンベも近くにあれば在庫管理もしやすいですよね!

▲カセットコンロの隣にガスボンベ

何回注意しても、息子が内側からカギをかけてしまい……「ママ、開けて~!」

我が家は外から開けられるようになっているので、マイナスドライバーだけキッチンに。
工具箱からわざわざ出すのが手間で今ではここが定位置になっています。

▲マイナスドライバーをペン立てに

まとめ

整理や収納には正解がないため、難しく感じて苦手意識がある人も多いかもしれません。

しかし自分自身が、また一緒に暮らしている家族が使いやすくなれば、それが1番良く、それが正解なのです!

使っていないもので、すぐに処分できない物があれば、1度その場所から離して保管してみてください。
1年経っても使うことがなければ、処分する気持ちに変化しているかもしれません。

「使う場所に使うモノを」をモットーに収納していくと、家事の時短にも繋がりますよ!

この記事を書いた人
整理収納アドバイザー1級・住宅収納スペシャリスト
上田麻希子

千葉県の3LDKマンションに、夫と息子(4歳)と愛犬(6歳)と暮らしています。物が多めの我が家ですが、スッキリ暮らせるように心がけています。

収納 整理収納アドバイザー

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