低年収でも貯蓄1,000万円以上めざしたい!FPが実際やってる「無理なく貯める極意4選」

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャルプランナー(FP)の串宮由紀子です。

今春、我が家の長女は中学校へ入学します。 公立中学校とはいえ、制服に体操服、カバンと結構な金額となりました。 先輩ママたちから中学校からお金がかかるよ、と聞いていたのが、いよいよやってきた!という感じです。

人生にはお金の貯め時が3回あると言われています。

  1. DINKS(共働き)~子どもが幼稚園に入るまでの期間
  2. 子どもが小学校低学年の時
  3. 子どもが独立した後

今回はこの人生のお金の貯め時を逃さず、貯金をするコツについてご紹介したいと思います。

みんなどのくらい貯金しているの?

実際みんながどのくらい貯金をしているのか、親しい友人であっても、なかなか聞けないので、気になりますよね?

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2018年)によると、各年代の金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)は下記のようになっています。

●金融商品保有額

平均 中央値
20歳代 249万円 111万円
30歳代 660万円 382万円
40歳代 942万円 550万円
50歳代 1,481万円 900万円

  ※平均 各データの値の合計をデータの総数で割った値。
※中央値 データを小さい順に並べたとき中央に位置する値。

50歳代になるとグッと貯金額が増えていますね。

FPがおすすめする貯金のコツ

目標額を決める

何のために貯金をしますか?
マイホームを購入したい!新車を買いたい!旅行に行きたい!子どもの教育費を貯めたい!
目的によって、いつまでにいくら貯めるのか金額も変わってきます。
まずは目的と目標額を明確にしましょう。

次にそこから月にいくら貯めたらいいのか、金額を割り出してください。
例えば、子どもが大学に入学するまでに300万円を貯めたい、それまでにあと10年あるとしたら、月に2.5万円づつ貯めなければなりませんね(金利は考慮しない)。
ボーナスなどからも貯金が可能な方は月の貯金額を減らすことも可能です。

先取りで貯める

月にいくら貯めるか金額を算出したら、その金額をお給料から差し引いて残りのお金で生活をするようにしてください。

しっかりと貯金ができている方の多くは、必ずこのように貯金額を先にとってしまって、残りのお金で生活をしています。

会社員や公務員でしたら、財形貯蓄制度を利用するといいでしょう。
勤務先で取り扱いがないと利用できませんが、給与から天引きで行う貯蓄制度です。
財形貯蓄制度が利用できない方、自営業の方は銀行の積立定期預金を利用しましょう。
仕組みは財形貯蓄と同じです。毎月決まった日に決まった金額を普通口座から定期預金口座へ自動的に積み立てていきます。
給与振り込み口座の銀行で手続きをすれば、金額を振り替える手間などもありません。

先取り貯蓄のメリットは気づいたら勝手に貯まっているところです。
最初は無理のない金額で、ぜひ利用してみてください。

低収入でも大丈夫!目からウロコの貯金のコツ

500円玉貯金

これは私もやっていて、みなさんにおすすめしています。
1日の終わりに500円玉がお財布に入っていたら、取り除いて貯めていくだけです。
ただそれだけなのですが、気づくと1万円~2万円貯まっています。
今では、500円玉でお釣りがもらえるように考えて、お店で支払いをするようになりました。
お金を入れておく瓶などを透明のものにすると、どれくらい貯まっているか一目瞭然でやる気アップに繋がります。ゲーム感覚で楽しみながらできるのが、いいところです。

ぬりえ貯金

ぬりえ貯金も楽しみながらできて、今、ちょっとしたブームになっています。
お財布に残っている小銭を貯めて、シートのイラストに色を塗っていきます。

例えば、シートのイラストに数字が1~365まで書かれているので、その数字の小銭を貯めていきます。
毎日続けると1年後には66,795円貯まります。

1年は長すぎるという方には200日、100日など短い期間のものもあります。
また小銭で貯めるのは面倒!という方は100円、500円のどちらかで貯めていくタイプもあります。

インターネットからシートを無料でダウンロードできますので、自分のやりやすいタイプを選んでみるといいでしょう。また本として販売されているのを利用してもいいですね。

いかがでしたでしょうか?
お金を貯めるには意識を変えることと、楽しみながら続けることが大事だと思います。 人生の貯め時に上手にお金を貯めて、いざというときに焦ることがないよう備えておきたいですね。

串宮由紀子(くしみや ゆきこ) キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー
2013年、ママ達が気軽にお金について話す場を設けたく、マネーサロンなないろを立ち上げる。
子連れOK、少人数制、座談会形式のマネー講座を開催。
受講生と話していく中で、子どもへどのようにお金のことを教えていいのかわからないという意見を多数聞き、2014年9月ママとキッズがトータルでお金について学べる「ママとキッズのお金管理マスター塾」を開講。子育て中のママという立場から、ママと子ども達へお金についてわかりやすく伝授している。
現在自分も2人の娘(4月から中1、小4)にマネー教育を実践。

この記事を書いた人
キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。

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