問題解決力を育む!?子どもたちのプログラミング教室とは
- 2023年06月27日更新
2020年、小学校で英語、そしてプログラミングの授業が必修化に。
世界に羽ばたく人になるには英語が必須なのはわかるけれど「プログラミングがなぜ小学校の授業に?」と思っている方も多いのでは。
小学生の子育て中である筆者が、ロボット×プログラミング教室「栄光ロボットアカデミー」に聞いてきました。子育て中の方、必読です!
プログラミング教育のプロに聞いてみたい!
今回おじゃましたのは、今もっとも注目度が高い習い事「ロボット×プログラミング」をレゴの教材を使って学べる「栄光ロボットアカデミー」。 その責任者である富田一央さんにお話しをうかがいました。
▲栄光ロボットアカデミー・富田一央さん。
まさに旬な教室の立ち上げに尽力された富田さん。今の日本のプログラミング教育がどんなふうに見えているのでしょうか。
なぜ小学校の授業で「プログラミング」が必修科目に?
- 一つは「AIに仕事を与える側」になるため
▲栄光ロボットアカデミーは一人1台ノートパソコンを使う。
2020年に「プログラミング」が授業になる──、英語ならわかるけれど、なぜプログラミングが必修科目に?
その理由を富田さんはこう言います。
「一つは技術的な部分。『2040年~2045年の間に頭脳においてAI(人工知能)が人間に勝ち、半分から8割くらいの仕事がとって代わられるだろう』といわれています。機械に仕事を任される人間になるのか、それとも機械に仕事を与える側になるのか、そんな時代がすぐそこまできています」
2040年といえば今から22年後。
現小学2年生が30歳になる頃です。その頃に、夢を形にしてみたい、こんなことを実現してみたいと行動を起こせる人になるには機械を動かせる人、つまり「プログラミングができる人」であることが必要という見解です。
- もう一つ大事なのは「プログラミング的思考」の取得
▲栄光ではロボットを作るだけではなく問題解決力も育む。
「そして、もう一つのほうが実は私は重要と考えているのですがそれはプログラミング的思考を育むことです。物事を論理的に考えることは今後さらに大事になってきますが、トライ&エラーできるような教材としてプログラミングはとても有効なのです」(富田さん)
▲PC上のブロックを組み合わせてロボットに指示
プログラミングは「結果を目指すためにパズルのように組み合わせていく」作業。 順番を間違えて途中うまく動かないこともあります。
そんな時にすぐに入れ替えて直すことができ、何度でもトライすることができるのが「プログラミング」の良さだと富田さんは言います。
「何より創造することが楽しい。楽しみながらトライ&エラーがたくさんできる、それがプログラミング的思考です」(富田さん)
▲トライ&エラーを繰り返し「プログラミング的思考」が身につく!
そもそも「プログラミング的思考」というものを身につけることによって、何を得られるのだろうか。
「簡単な利点をいうと、間違えを見つける、問題発見をする力がつくことです。また、それを受け入れ楽しみながら答えを導きだすことができる思考でもあります。成功体験にもつながりますね」(富田さん)
例えば、以前受け持った子に、テストの答案用紙を自宅の机の引き出し奥に隠していた子がいたそう。その子が「プログラミング的思考」を身につけてどうなったか──。
「親に見せるようになり『この×はこれから〇にするからすごくいい×なんだよ』と話したそうです。勉強の部分でもこの思考は良い影響があるんだなと実感しました」(富田さん)
小学校のプログラミング授業はPCを使わない?
▲東京スカイツリー校での授業風景。
2020年にはじまる小学校のプログラミング授業はどんなものになるのだろうか。
「先生によってその授業内容も変わると思います。パソコンやタブレットなどがそろっているかも学校によってばらつきがあるので、実際はそれらを使わずに「アンプラグド※」が主流になるのではないかといわれています」(富田さん)
※アンプラグド……コンピュータを使わずに情報科学をまなぶ学習法。
小学校の先生もプログラミングを専門的に学んだ人は少ないに違いない、そんな中誰でもできる授業となると「紙とペン」が主流になるのではと予想されていました。確かに、学校には専門家はいない印象です。
国や市区町村は、専門の先生を小学校に派遣してくれないのでしょうか。
「通信系は総務省、教育は文科省が管轄で、双方が協力しながらすでにトライアルとして行われている取り組みがあります。それは、地元にお住まいで、すでにリタイアされた技術職の方や地元の大学生などに、放課後などに指導員として入ってもらうというものです。こちらは全国で積極的に行っていて3月には総務省の報告会もある予定です」(富田さん)
この話を聞いてうちの子が通う学校でそんな話を聞いたかなぁ、と筆者は少し戸惑いました。
「公立」でも学校によって進んでいる現実
▲ブロックに輪ゴムを組み合わせて「球」を飛ばす仕組み!
「STEM教育という言葉がありまして、英語で化学・技術・工学・数学の頭文字をとった造語なのですが、このSTEM教育は公立の教育現場でも広がっています。有名なのが東京の小金井市立前原小学校です。小学3年生以上が一人一台タブレットを持ちマインクラフトなどを学んでいますよ」(富田さん)
「マインクラフト」といえば小学生男児がドはまりしてママを悩ますゲーム……というイメージが。あのゲームが小学校のプログラミングの教材に?
「外からみるとゲームに見えてしまうのですが、マインクラフトはプログラミング的思考が必要です。学校の先生がきちんとマインクラフトを知った上で『今日の授業でやったこの部分はこういう意味でこんなプログラミングで、考え方はこうだよ』と解説がつきます。そこがゲームとしてやるのとは違う部分ですね」(富田さん)
なるほど、ただ遊ぶだけだとゲームですが「プログラミングである」という解説がつくと立派な教材になりうるのですね。他のゲームでもあてはまるものがありそう。
栄光が「ロボット×プログラミング」である理由
▲栄光の授業では「教育版レゴ®マインドストーム®EV3」を使用
それにしても「プログラミング」だけを学ぶのではなく、なぜ「ロボット×プログラミング」なのだろうか。「プログラミング」を学ぶだけとの明確な違いは一体何だろうか。
「ひとつは、ロボットだとリアルに見えるので間違いがあった時にわかりやすい。もう一つは……やはり子どもたちみんなブロックが好き(笑)なんです。うちはレゴブロックなので、それがまた身近で入りやすいんですよ」(富田さん)
ロボットというと男の子のイメージが強いが、やはり栄光ロボットアカデミーでも割合でいうと圧倒的に男子が多いそう。しかし、体験した後に入会する率は男女で差はないとか。
▲春の特別講座「ジオメトリー下じきをつくろう!」。女の子も好きそう!
「リケジョという言葉もありますが、理系にすすむ女性も増えてきました。『栄光サイエンスラボ』という白衣をきて実験をする教室もあるのですが、女子は実験好きですね。解剖系は女子のほうが参加率高いですよ」(富田さん)
栄光ロボットアカデミーは2月が新年度スタート。しかし随時体験ができ、4月・5月から入会するお子さんも多いとか。今はまだ男女格差があるけれど、これからの時代、女子もプログラミングを学ぶのが当たり前になってほしい!ぜひ体験だけでも。
小学校のプログラミング授業は想像以上に重かった
▲教室でお出迎えしてくれるパペロくんもいつか人間の脳を超える日がくる……?
「AIがいつか人の仕事を奪っていく」という話を、まだまだ先のことだと聞いていた大人も多いはず。しかし今回お話を伺ってすぐそこまで狭っている現実を感じました。
そして、現代の子どもたちは、通常の学歴だけでなく、グローバルな視点を持ち、外国語を操り、AIに指示を出すことを求められているのだと痛感。お話をきかせていただいた栄光ロボットアカデミーさん、貴重なお話をありがとうございました!
栄光ロボットアカデミー
錦糸町校住所:東京都墨田区江東橋3-9-7 国宝ビル2階
電話:03-6659-4562(受付時間:水~金 15:00~19:00)
※他に、春日校・吉祥寺校・桜新町校・自由が丘校・巣鴨校・高田馬場校・東京スカイツリータウン校・横浜校あり。
公式サイト:http://www.eikoh-robot-academy.com/
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