野良犬がいなくなったのはなぜ?
- 2023年03月04日更新
私たちが子供のころは、学校帰りなどに野良犬を目にする機会がよくありました。しかし、最近ではそのような動物を目にすることが、めっきり少なくなったように思います。野良犬はどうして減ってしまったのでしょう? そして、捨てられてしまった犬や猫たちは、どのような運命をたどるのでしょう?
野良犬が消えた理由
「野良犬」とは飼い主がいない犬を指す言葉で、野犬と呼ばれることもあります。日本では犬を飼う場合、登録や狂犬病に対する予防接種を行い、勝手に動き回らないようにつないでおかなくてはなりません。例え人間から餌をもらっていても、これらの規定が守られていなければ、野良犬だとみなされます。保健所や動物保護センターでは、狂犬病予防法第6条という法律にのっとり、野良犬を積極的に保護しています。また、近年ではペットの伝染病予防の観点などから室内飼いの形態が増えており、安易な繁殖が減っているため、捨て犬などの保護件数は減少傾向にあります。これらの理由から、町から野良犬が少なくなっているのです。しかし保護された犬たちは、保健所やセンターごとに定められた日数以内に飼い主があらわれなければ殺処分の対象となり、安楽死として炭酸ガスのガス室に送られていきます。動物愛護法第44条3項では、ペットを捨てた飼い主は50万円以下の罰金が科せられると定められており、ペットを捨てることは立派な犯罪。さらに、動物愛護法第35条には「都道府県等は、犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。」という条文があります。つまり飼えなくなったときに捨てるのなら、安楽死の対象となることを承知で、都道府県に渡すべきだと定められているのです。私たち人間は、ペットを捨てるということはすなわち「死」を意味するという事実を重く受け止めなくてはなりません。責任を持って最後まで飼い続けることができる人だけが、ペットを飼う資格を持つといえるでしょう。

野良犬は減ったが野良猫はどうか
狂犬病予防の観点や「人が噛まれた」という被害防止のため、犬を飼う際には登録や予防接種が義務化されました。放し飼いも減っているため安易な繁殖が減り、捨てられる件数自体が減少傾向にあります。保健所も野良犬の保護に積極的なので、野良犬はすっかり減ってきました。しかし一方で、野良猫は一向に減少していません。猫に対しては法律が定められていないので、保健所も積極的に保護することができず、放し飼いによる安易な繁殖があとを絶たないのです。もちろん野良猫同士の繁殖もあります。きちんとした形で飼っているわけではないのに、野良猫に対して餌やりをする人がいることで栄養状態がよくなり、寿命が延びて繁殖回数が増えているという現状もあります。不幸な猫を増やさないために、猫を飼う場合は不妊手術や去勢手術を行い、室内飼いにするとよいでしょう。手術によって問題行動(雄猫のスプレー行為など)が減り、室内でも飼いやすくなりますし、猫自身のストレスも減ります。上下運動ができるよう家の中を工夫してやれば、「室内ばかりだとストレスが溜まる」などということもありません。室内飼いは感染症の予防にもなります。野良犬や野良猫を増やすのも減らすのも、私たち人間であるといえるのかもしれません。
こちらもどうぞ
人気記事ランキング
24時間PV集計
雑学クイズ
-
野球の指名打者「DH」って何の略?【間違えたら恥ずかしい】「代打……ダブルとか?」「監督から教わったかな…覚えておきます!」2026/10/05 -
「埼玉県と隣接している都県といえば?」【間違えたら恥ずかしい】「4つは確実って選択肢にない涙」「茨城県はどうだろう……」「覚えておきます!」2026/10/03 -
【おもしろ雑学クイズ】初代江戸城の城主は誰?徳川家康ではなく最初に築城した人物とは2026/04/03 -
孫は正解?不正解?【ことわざクイズ】「まごにも衣裳」の「まご」を漢字で書けますか?2026/03/21 -
お掃除会社ダスキンが運営する超有名な飲食店は?【間違えたら恥ずかしい】「範囲広すぎて想像もつかない……」「めっちゃ身近にあるお店だった!覚えておきます!」2026/10/02 -
偉人の無茶ぶりで誕生!「肉じゃが」を最初に作ったのは?2026/04/04 -
【おもしろい漢字雑学クイズ】「肉」の音読み・訓読みは?昔の呼び方と意外な豆知識2026/04/04 -
全国43県の中で一番若い「末っ子の県」は?【意外と不正解者続出】「沖縄県でしょ?」「廃藩置県で同じとか?」→「全然違った…」2026/10/01 -
【クイズ】バイ菌の「バイ」ってどんな意味?意外な語源と漢字の由来を解説2026/04/27 -
合衆国はアメリカだけじゃない?世界に2つの意外な国名と「日本」の由来雑学2026/03/07
特集記事
-
2025年07月31日
-
2025年04月18日
-
2024年08月09日PR
-
2024年05月02日
連載記事
-
2026年06月08日
-
2019年08月21日
-
2019年05月28日






