ペットボトルの飲み物の本当の原価っていくら?
- 2023年03月04日更新
便利な割に価格もそこまで高くなく、どこでも購入出来る便利なペットボトル飲料。
でも、自宅でお茶を作れば同じ容量でも10数円で作れるのに、と思ったことはありませんか?
ここでは、気になるペットボトル飲料の原価についてご紹介していきます。
ペットボトル飲料の値段の相場は…
ペットボトル飲料の相場は、容量が500mLのものはスーパーなどであれば大体100円前後、コンビニや自動販売機ではPB製品を除いて大抵の場合は150円程度で販売されています。
また、1.5Lのものはスーパーなどでは200円弱、コンビニなどでは300円弱で売られています。容量が1/3になっているのに、500mLペットボトルの価格が1.5Lペットボトルの価格の1/3にならないのはおかしい、と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中身もボトルサイズも小さくなっているのに価格がほとんど変わらないのは、ペットボトル飲料の容量に関係無く、容器代や製造コストといった原価がほとんど変わらないことに原因があります。中身の飲料が1/3になっているとはいえ、中身の飲料の価格はほとんど水ですから、中身自体の容量差は実は10数円程度。
これが現在のペットボトル飲料の相場に繋がっているのです。
原価を計算してみると?
では、実際にペットボトル飲料の原価を計算してみましょう。
例えば、ミネラルウォーターの500mLペットボトルでは、容器代が15円、キャップが3円、ラベルに2円50銭、梱包用の段ボール代が1本当たり2円ですから、容れ物だけで約22.5円となります。次に肝心の中身ですが、名水は土地があれば汲み放題ですので実は無料です。
ただ、初期投資として土地の購入資金や工場設備費が必要となり、これは大体1本当たり3.5円で計算されます。ここに人件費や電気代として13円、物流費として8円が加わりますから、ミネラルウォーター500mLペットボトルの原価は47円ということになります。
お茶の場合は、茶葉や水道代が別にかかりますが、ミネラルウォーターにかかる初期投資が必要ありませんから、原価自体はほぼ変わりません。
ペットボトル飲料は通常卸値50円で取引されますから、メーカーにとってはほとんど利益の無い製品とも言えます。
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