勲章と褒章の違い

  • 2021年03月22日更新

日本では毎年、11月5日になると勲章・褒章が個人や団体に授与されます。経済や社会などに貢献した個人や団体を称えるために行われており、以前の地位より高い地位に移動するという意味の「栄転」という言葉が使われています。

勲章と褒章はどう違うのか

勲章は国に貢献した者に授与され、褒章は自己の生命の危険を顧みず人命救助をしたり、仕事を通じて社会貢献した者が対象になります。勲章は大きく分けて6つあります。日本における最高位の大勲位、旭日大綬章や瑞宝大綬章の中でも更に上位に位置する場合に授与される桐花章、国・公共に勲績あるものに授与する旭日章、国・公共機関に対し積年の功労を果たした者に授与する瑞宝章、文化発展に貢献した文化勲章、女性のみを対象とした儀礼的色彩の濃い宝冠章で、それぞれ1~6つのランクに分かれています。褒章も6つに分かれています。自ら進んで社会に貢献し徳行顕著な者に授与される緑綬褒章、業務に精進し国民の模範たるものに授与する黄綬褒章、学術的な発明改良を行った事績著明なる者に授与する紫綬褒章、教育や医療に貢献した者に授与する藍綬褒章、公共のため資材を提供し功績顕著な者に授与する紺綬褒章です。

勲章・褒章をもらうために必要なこと

勲章をもらうためには国会や都道府県議会や市町村区議会の議員、中央官庁や地方自治体の国家・地方公務員になる、また経団連などの財界活動や政府の諮問会議に参加することが必要です。議員として長年の間活動した上で国会や政府内で一定の地位につき、官僚や地方公務員として公務を果たし、事務次官などの地位について大きな事績を残さなければなりません。また、経営者の場合では、単に企業成長するだけでなく財界リーダーや中心人物となり、経済界全体のオピニオンリーダーのような事績が必要です。褒章では人命救助などの社会貢献を中心に、それぞれの生業である医療・教育・文化・スポーツ・寄付などの活動を長期間続けることで、社会に対し良い影響をあたえることが必要です。日本の制度では、国に貢献すれば勲章を、社会や文化などに貢献すれば褒章をそれぞれ授与されます。

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ヨムーノ 編集部

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