あいさつ回りはもう古い!?イマドキの若者の「ご近所付き合い」実態調査

  • 2021年03月22日更新

引越しシーズンの3、4月は、新大学生や新社会人たちが一人暮らしを始めるケースも多い。人間関係が希薄になったと言われる現代、新たな土地で生活していく上で、一人暮らしの若者たちは、どのような「ご近所付き合い」をしているのでしょうか。
今回、株式会社オウチーノは、賃貸アパート・マンションで一人暮らしをしている20~29歳の男女330名に、「ご近所付き合い」に関するアンケート調査を行った。結果、「今の家に引越してきた際、近所に挨拶に行った」と回答したのはわずか33.0%でした。

引越しの挨拶回りをする人、33.0%

引越しの挨拶回りをする人、33.0%最初に、「今の家に引越してきた際、近所に挨拶は行きましたか?」という質問をしました。結果、「行った」と答えた人が33.0%、「行かなかった」と答えた人が67.0%でした。
子どもがいる場合や、持ち家の場合はまた違う結果になるかもしれませんが、賃貸アパート・マンションで一人暮らしをしているイマドキの若者の7割近くは、引越しの際、近所へ挨拶に行っていないことが分かりました。引越しの際は、昔から「向こう三軒両隣」といって、アパートやマンションの場合は両隣と上下階に挨拶をするのが一般的。そんな「引越しの挨拶」だが、もはや若者の間では「慣習」でなくなってきていると考えられます。

4人に1人がご近所さんとの関わりなし

4人に1人がご近所さんとの関わりなし次に、そんなイマドキの若者はご近所さんとどのような付き合いをしているのか、質問をしました。最も多かったのが「顔を合わせれば挨拶をする程度」で、51.8%でした。次に多かったのが「会っても挨拶を交わさない」で14.8%、その次が「会ったこともない」で13.0%と、約4人に1人はご近所さんとの関わりを全く持っていないと言えます。また、4人に3人は隣に住んでいる人の名前も知らない、という結果になりました。イマドキの若者にとってはそれが当たり前なのかもしれませんが、改めて、一人暮らしの若者の多くが地域社会においては無縁状態であることに気づかされます。

大家さんへの挨拶も、半数以上が「行かなかった」

大家さんへの挨拶も、半数以上が「行かなかった」最後に、「今の部屋に引越してきた際、大家さんに挨拶は行きましたか?」という質問をしました。結果、「住んでいるアパート・マンションに大家さんがいる」という人のうち、挨拶に「行った」と答えたのが43.1%、「行かなかった」と答えたのが56.9%でした。ご近所さんへの挨拶に比べれば行く人が多いようですが、それでも半数に達しません。

一人暮らしの多いアパートやマンションでは2年や4年で引越す人も多い。また昼間は仕事や学校で不在にすることが多く、普通に生活していれば、ご近所さんとはたまたま廊下ですれ違う時に顔を合わせる程度です。そんな生活の中で「ご近所付き合い」の必要性を感じている若者が少ないのかもしれません。

※調査概要
有効回答 賃貸アパート・マンションで一人暮らしをしている20~29歳の男女330名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2013年2月19日(火)~2月20日(水)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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