【雑学クイズ】セピア色の「セピア」の意味は?古い写真が茶色い本当の理由

  • 2026年03月27日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

古い写真やレトロな雰囲気の代名詞「セピア色」。
では、この「セピア」とは、もともと何のことでしょう?

本記事では、ダ・ヴィンチなどの巨匠が愛したインクの歴史から、古い写真がセピア色になる感動的な理由、「モノクロ=白黒」という勘違い、さらにはインクの「マゼンタ」に隠された戦争の歴史まで、明日誰かに話したくなる色と写真にまつわる意外な雑学をクイズ形式で解説します!

りんごのイラスト/タワシ

問題

古い写真や、レトロな雰囲気の代名詞である「セピア色」。
では、この「セピア」とは、もともと何のことでしょう?

  1. セピアという花の色
  2. イカの墨(インク)
  3. 皇帝が愛した「宝石」の名前

正解

正解は… 2. コウイカ(イカ)の墨(インク) です!

芸術家を支えた「イカの墨」

「セピア」は、もともとギリシャ語で「コウイカ」を意味する言葉です。

かつて、このコウイカの墨袋から取れる墨(イカスミ)を乾燥させ、アルカリで処理して作られた茶褐色の顔料(インク)が、絵画や文字を書くために広く使われていました。

「色」の定義の境界線:
現代でこそ「劣化した古い写真の色」というイメージですが、元々はレオナルド・ダ・ヴィンチやレンブラントといった巨匠たちが、デッサンやスケッチを描くために愛用した、非常に「実用的で、格調高いインクの色」だったのです。

そのインクの色が、そのまま「セピア色」という名前として定着しました。

豆知識:写真が「セピア色」になる、本当の理由

「古い写真は、時間が経つと自然にセピア色になる」と思っていませんか? 実は、そこには技術的な「保存性の境界線」が隠されています。

美しさのためではなく、「長持ち」のため

19世紀後半、写真が普及し始めた頃、モノクロ写真(白黒写真)は銀の粒子を使って画像を定着させていました。しかし、この銀は空気中の硫黄などと反応して、時間が経つと画像が色あせたり、劣化したりしやすいという欠点がありました。

そこで編み出されたのが、「調色(ちょうしょく)」という技術です。
画像の銀を、より安定した硫化銀などに化学変化させる処理(セピア調仕上げ)を行うことで、写真の耐久性を飛躍的に高めることに成功しました。

この処理を行うと、副産物として写真全体が温かみのある茶褐色(セピア色)に変化しました。
つまり、古い写真がセピア色なのは、劣化したからではなく、「大切な記録を、100年先まで残そうとした先人たちの技術の結晶」だったのです。

おまけ:「イカスミパスタ」はセピア色?

現代の料理に使われるイカスミ(主にスルメイカなど)は 真っ黒ですが、セピア色の原料となったコウイカの墨は、より茶色に近い色をしています。

「イカとタコの墨の境界線」

ちなみに、タコの墨は料理にはあまり使われません。
イカの墨には旨味成分(アミノ酸)が豊富に含まれており、料理に深みを与えますが、タコの墨は旨味が少なく、また墨袋が取りにくいため、実用的ではないのです。

セピア色は、コウイカという特定のイカがもたらした、芸術と食の奇跡と言えるかもしれませんね。

豆知識:「モノクロ」は白黒のことじゃない!?

古い写真といえば「モノクロ(白黒)」か「セピア」ですが、実は「モノクロ=白黒」というのは少しだけ間違った認識です。

「1つの色」という境界線

モノクロとは「モノクローム(Monochrome)」の略。
語源はギリシャ語で、「モノ(Mono)= 1つの」「クロム(Chroma)= 色」。つまり、白黒という意味ではなく「単色」という意味なのです。

  • モノ(1)の仲間: モノレール(単線)、モノラル(単一音声)、モノトーン(単一色調)など。

私たちがよく言う白黒写真は、正確には「黒(とその濃淡のグレー)」という1つの色で表現されているから、モノクロームの一種にすぎません。

セピアも立派な「モノクロ」!

勘のいい方はお気づきかもしれませんが、先ほど解説した「セピア調の写真」も、茶褐色という1つの色とその濃淡で表現されているため、立派な「モノクローム」なのです。

同じように、青色だけで描かれた絵画も「青のモノクローム」と呼ぶことができます。

「白と黒」という色の境界線ではなく、「1色か、多色(カラー)か」というのが、モノクロの本当の境界線だったんですね。

なぜギリシャ語ばかりなのか?

古代ギリシャは、西洋の美術、哲学、そして科学の「発祥の地」です。
のちの時代(ルネサンス期や近代)の学者や芸術家たちが、新しい技術や概念に名前をつけようとしたとき、「世界中の知識人が共通して理解できる、格調高い言葉(=古代ギリシャ語やラテン語)」を引っ張り出してきて名付けるのが、一種のルール(教養の証)でした。

いわば、ギリシャ語は当時の「インテリたちの世界共通語」だったのです。

他にもある!ギリシャ語由来の色・写真用語

私たちの身近にある言葉にも、ギリシャ語がたくさん潜んでいます。

シアン(Cyan):
プリンターのインクでおなじみの青緑色。これはギリシャ語で「暗い青(kyanos)」を意味します。

クロマ(Chroma):
テレビや映像技術で使われる「クロマキー合成」のクロマ。これは先ほどのモノクロと同じく、ギリシャ語でズバリ「色(khrōma)」という意味です。

フォト(Photo):
「写真(Photograph)」の語源。ギリシャ語で「光(phōs)」を意味します。グラフ(graph)は「描く」なので、写真は直訳すると「光で描かれた絵」という、なんともロマンチックな意味になります。

豆知識:ギリシャ語の法則から外れた「あの色」

色に関する言葉はギリシャ語が多いのですが、プリンターのインクでシアンと一緒に使われる赤紫色「マゼンタ(Magenta)」は、実は全く違う由来を持っています。

「マゼンタ」は戦争の名前!?

1859年、イタリアの「マゼンタ」という町で、フランス・サルデーニャ連合軍とオーストリア軍による激しい戦闘(マゼンタの戦い)がありました。
ちょうどその直後にこの美しい赤紫色の染料が発明されたため、戦勝を記念して「町の名前(戦いの名前)」がそのまま色の名前になったのです。

古代のロマンから名付けられたシアンと、近代の戦争から名付けられたマゼンタ。同じインクカートリッジの中に、全く違う歴史の境界線が同居しているんですね。

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