【医師監修】今年は飛散量がすごい、今すぐ対策始めて【花粉症対策3つのポイント】学会で話題の"意外な方法"に「えぇ…!知らなかった…!」

  • 2026年02月27日公開

日本の伝統食の"アレ"で「くしゃみ・鼻水が出にくくなる!?」医師監修【花粉症対策に食べてほしいもの】話題の"酪酸菌"レシピ2選!

こんにちは!花粉シーズンは(´3 д 3`)←こういう顔で毎日泣いているヨムーノライターのたすくです!

くしゃみ、鼻水、目のかゆみ……「う〜わ、今年も来た……」って、春の前から身構えちゃいますよね。
しかも今年は、もう花粉が飛び始めているとのこと。
症状が悪化してから慌てるより、できることは“今すぐ”始めておきたいところです。

ということで今回は、腸内環境の視点から花粉症を考察されている、腸内細菌学研究の第⼀⼈者である京都府⽴医科⼤学教授の内藤先生に、「今の時期にやっておきたい花粉症対策」を聞いてきました。

外側のガードだけじゃなく、“内側の整え方”まで、まとめていきます。

今すぐやりたい花粉症対策!教えてくれたのは

腸内細菌学研究の第⼀⼈者。
腸内細菌、⾷物繊維と健康⻑寿の関係など、⻑年 腸内細菌を研究している。
腸内細菌学、抗加齢医学、消化器病学を専⾨。2023年には「ガットフレイル」 という概念を提唱。
胃腸の機能低下と病気のリスクの関連について研究する「⽇本ガットフレイル会議」を設⽴している。
⼀般社団法⼈ ⽇本ガットフレイル 会議理事⻑、⽇本潰瘍学会理事⻑。

今年の飛散状況や近年の花粉症患者の傾向【花粉症対策と合わせて知る】

Q:先生、今年の花粉って……どうですか?

内藤先生:
2026年のスギ花粉は、2月中旬に入り九州から東海地方の一部、さらに関東南部などでもすでに飛び始めています。特に注意してほしいのは「量」ですね。

北海道や東北北部、北陸などは昨年の2倍以上、地域によっては秋田県で約6倍ほどにも至ると2026年2月15日時点では予測されているところもあります。
さらに今年は、1〜2月の気温が平年よりやや高く飛散開始が早まったこともあり、早めの対策が必要です。

Q:ここ数年、患者さんの傾向って変わってきていますか?

内藤先生:
統計的に見ても、アレルギーを持つ方は年々増え続けています。
今や日本人の2人に1人が何らかのアレルギー症状を抱えていると言われるほどで、花粉症はもはや「国民病」といえるでしょう。

腸内環境の視点から見ても、食生活の欧米化などで腸内フローラが乱れている現代人は、アレルギー反応を起こしやすい状態にあると言えます。

今日から今すぐやりたい“花粉症対策3つのポイント”

Q:内藤先生がおすすめする最新の花粉症対策みたいなものはありますか?

内藤先生:
後ほど詳しくお話ししますが、花粉症対策には「ぬか漬けにも含まれるある菌」がおすすめです。

Q:花粉症対策にぬか漬けですか!?

内藤先生:
はい、花粉症対策に「酪酸菌(らくさんきん)」というものが注目されているのですが、酪酸菌を含む食べ物がぬか漬けなんですよ。

この辺りは重要なので、後ほど詳しくお話ししますね。

花粉症対策は"今すぐ"始めてください!

Q:対策って、いつから始めるのが理想ですか?

内藤先生:
理想を言えば、「今すぐ」です。

スギ花粉は2月上旬からもう飛び始めてますし、インフルエンザなどの感染症対策も含めると、ちょうど今が“外側のガード”だけじゃなく“内側のコンディション”も整えておきたい時期なんですね。
だから、“体の守り”を整える意識で「腸を整える生活」をスタートさせるのがよいでしょう

Q:じゃあ、毎年つらい人ほどやっておきたい“基本”ってありますか?

内藤先生:
花粉症対策には、

  • 花粉を回避する
  • 症状を緩和する
  • 花粉症が起こりにくい体質へ改善する

などがありますが、私は“腸内環境を整える”ことも、症状を抑える効果が期待できるのではと考えています。

その流れで今、花粉症対策の“腸活”として注目されているのが、先ほども言った「酪酸菌(らくさんきん)」なんです。

腸活の観点から、3つおすすめしたい対策があります。

ポイント①酪酸菌のエサになる「食物繊維」を食べる

Q:腸活に酪酸菌ですか?具体的には、何をすれば…?

内藤先生:
まずは食物繊維です。
日本人は食物繊維が不足しがちですが、特に「発酵性食物繊維」は、腸の中にいる酪酸菌の大好物なんです。

もち麦、海藻、キウイフルーツ、ごぼう、人参、豆類などを意識して食べると、自分のおなかの中の酪酸菌が元気に働いてくれます。

Q:酪酸菌って、そんなに大事なんですか?

内藤先生:
酪酸菌は「酪酸」という物質を作り出す菌で、この酪酸は大腸のメインのエネルギー源です。

酪酸菌は、乳酸菌やビフィズス菌などと同じ"善玉菌"の仲間で、腸内環境を整える“土台”を作る存在とも言えます。

ポイント②「酪酸菌を含む食品」を食べる(足りなければ整腸剤も選択肢)

Q:酪酸菌って、食べ物からも取れるんですか?

内藤先生:
実は、酪酸菌が含まれている食品は非常に少ないんです。
身近なものでは、日本の伝統食の「ぬか漬け」に入っているとされています。
あとは台湾や中国の「臭豆腐」などですね。
なので、最初に言ったように花粉症対策にはぬか漬けにも含まれる酪酸菌がポイントなのです。

「ぬか漬け」は加熱せずにそのまま食べることで、生きた菌を腸に届けることができます。
ただ、塩分面には気を付けながら取り入れてください。

Q:ぬか漬けだけだと、毎日はちょっと難しいかも……

内藤先生:
その場合は、酪酸菌が入った整腸剤(プロバイオティクス)を利用するのも賢い選択肢です。
さらに乳酸菌と一緒に摂ると、より良い腸内環境改善が期待できます。

ポイント③効率がいいのは「酪酸菌」と「エサ」を“セット”でとること

Q:つまり、どれを優先したらいいですか?

内藤先生:
3つ目が大事で、「両方を摂る」ことです。

菌そのものを摂取することで腸内環境が整えられるだけでなく、エサも一緒に摂ることで善玉菌の働きをサポートするように作用します。
この2つを組み合わせることで、互いの機能がより効果的に働くと考えられます。

Q:腸の中で、いい循環が回りやすくなる感じですね。

内藤先生:
そうですね。
実際、腸にもともといる酪酸菌にエサをあげると、酪酸菌が元気になって酪酸を作り出し、腸の粘膜のバリア機能を改善したり、免疫のバランス維持に重要な免疫細胞(制御性T細胞)の成長に関わったり、炎症を抑えたりすることが期待できるんです。

外出前後やお家の中でできる花粉症対策

内藤先生:
また、腸のケアと並行して、“花粉をできるだけ家に持ち込まない”工夫も、もちろん大事です。

外出時:服と髪で「花粉を寄せ付けない」

Q:外出時に最優先で変えるべき習慣ってありますか?

内藤先生:
洋服によって、家に持ち込む花粉の量に違いが出ることがわかっています。
最優先は、花粉が付着しにくい「つるつるした素材のアウター」を着ること。

ウールやファーなど凹凸のある素材は花粉をキャッチしやすいので、外出時はポリエステルやナイロンなど、花粉が滑り落ちやすい素材を選びましょう。

髪の長い方はまとめる、つばの広い帽子をかぶるなどして、付着する面積を減らすのも有効です。

帰宅直後:おすすめの“動作の順番”はこれ

Q:外から帰ったら、何からやるのが正解ですか?

内藤先生:
この順番がよいと思います。

  • 玄関の外で、上着や髪についた花粉を払い落とす(家の中に持ち込まないのが鉄則)
  • すぐに洗面所へ行き、手洗い・うがい・洗顔をする
  • できれば着替える、さらに言えばすぐお風呂に入るのがベスト

顔や髪についた花粉を早めに洗い流すことで、目や鼻の粘膜への刺激を最小限に抑えられます。

目の対策:メガネは“思ったより効く”

Q:メガネって、どのくらい効果あります?

内藤先生:
ある実験では、メガネを使用しない場合に比べて、通常のメガネでも目に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用メガネではおよそ65%減少しました。

Q:コンタクト派はどうしたら…?

内藤先生:
シーズン中はできるだけメガネに変えることをおすすめします。

レンズと目の間に花粉が入ると、摩擦で炎症が悪化し、結膜炎などのトラブルにつながりやすくなります。
粘膜を守るためにも、メガネが安心です。

室内対策:費用対効果が高いのは「加湿」と「拭き掃除」

Q:家の中って、何からやればいいですか?

内藤先生:
優先順位が高いのは「加湿」と「拭き掃除」です。

加湿は、空気が湿ると舞っている花粉が重くなって床に落ちます。
さらに適度な湿度は、鼻や喉の粘膜バリアを守るためにも重要です。

掃除は、いきなり掃除機をかけると花粉を舞い上げてしまうので、まずはフローリングワイパーや水拭きで拭き掃除をしてから、仕上げに掃除機をかけるのが正解です。
空気清浄機も有効ですが、これらと組み合わせることで効果が最大化します。

花粉症シーズンにやらない方がいいこと

Q:逆に、シーズン中に避けたほうがいいことってありますか?

内藤先生:
「疲労」は自律神経を過敏にして、アレルギー反応を起こしやすくします。
睡眠を十分にとり、ストレスを溜めないようにしましょう。

また、お酒やタバコ、香辛料などは鼻の粘膜を刺激して症状を悪化させます。
できるだけ控えてください。

食事面では、栄養バランスの良い食事が大切です。
特に肉中心の高たんぱく質・高脂質な食事は、アレルギー反応を悪化させるといわれているので注意しましょう。

そして、今回お話しした腸活と合わせて、しっかり寝て体を休めることが、アレルギー反応を鎮める基本になります。

Q:最後に、花粉症対策を頑張る読者へ一言お願いします!

内藤先生:
掃除や服装など、花粉を物理的に防ぐ対策はとても大切です。
でも生活の中で、完全に花粉を防ぐのは難しいですよね。
だからこそ、体の内側からケアして腸のバリア機能を高める“腸活”が重要です。

花粉症は免疫の暴走で起こりますが、その暴走にブレーキをかけるのが「制御性T細胞」。
そして酪酸菌が腸内で作り出す酪酸には、そのブレーキ役の細胞への成長を促して、正常な免疫機能を保つ働きがあるんです。

まずは毎日の食事で食物繊維を意識しつつ、ぬか漬けもたまに取り入れて、足りない分は整腸剤などで酪酸菌を補う。
この基本を大切にして、花粉シーズンを元気に乗り切っていきましょう!

花粉症対策のトレンドは"ぬか漬け"!酪酸菌を意識してみて!

今回の記事では、腸内環境の視点から花粉症を考察されている、腸内細菌学研究の第⼀⼈者である京都府⽴医科⼤学教授の内藤先生に、「今の時期にやっておきたい花粉症対策」を教えてもらいました!

今年の花粉は量が多く、もう飛び始めています。
花粉症対策、できるところから“今日”始めて、つらい季節を少しでもラクに過ごしたいですね。

ぜひ内藤先生のお話を参考に、酪酸菌を意識してみてください!
僕も今日、ぬか漬け買って帰ろ……!

この記事を書いた人
Webライター
たすく

会社員とWebライターを両立させる「たすく」です。ヨムーノでは、毎日の中で見つけた「生活を楽しむネタ」を皆さんと共有できたら嬉しいと思ってます(^^)/仕事は常に”楽しみながら面白く”を心がけています。どこまででも取材に行くフットワークの軽さが自慢です。お仕事依頼のメール募集中です!tasukusan1984@yahoo.co.jp

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