マンション2階の侵入被害に注意|防犯のプロが教える手口と予防策とは

  • 2025年12月30日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

最近、マンションの2階を狙った侵入被害がニュースで取り上げられることがあります。

「2階だから大丈夫」「オートロックだから安全」と油断してしまいがちですが、実際には“2階だから狙われにくい”というわけではありません。

そこで今回は、防犯のプロに「実際に多い侵入手口」と「今すぐできる対策」を教えていただき、わかりやすくまとめました。

教えてくれたのは…防犯のプロ/タウンクロス株式会社 辻 亮太さん

  • タウンクロス株式会社 代表取締役 辻 亮太さん

タウンクロス株式会社は福岡市を拠点とし、防犯カメラやインターホンの設置、防犯設備の更新、通信インフラの構築などの電気設備工事を提供しています。

特に防犯システムや集合住宅の電気工事に強みを持ち、近年ではIoTやクラウド技術を活用した防犯・監視システムの提供にも注力しており、地域社会の安全と暮らしの向上に貢献しています。

タウンクロス株式会社

今回は、マンションで増えている侵入被害について、防犯の専門家にお話を伺いました。

現場ならではの注意点を、わかりやすく紹介します。

防犯のプロが警告!実際に多い侵入経路

共同住宅の侵入犯罪で最も多いのは、表出入口からの侵入で、その多くが鍵の閉め忘れによる「無締まり」です。

また、足場になる壁や柱、雨樋などをよじ登ったり、空室からベランダづたいに侵入されたりするケースもあります。

気づけば防げる!マンション侵入のサインと今すぐできる予防策

侵入を防ぐうえで重要なのは、「侵入に時間がかかる家」だと印象づけること。実際、侵入に5分以上かかると、多くの犯人が犯行を諦めるといわれています。

そのため、施錠の徹底に加え、防犯フィルムや補助錠などの対策が有効です。

知らずにやりがち…“狙われやすくなる”危険行動4つ

実は、日常のちょっとした油断や、何気ない環境づくりが“狙われやすさ”につながることも。

ここでは、防犯の専門家が指摘する「侵入リスクを高めてしまう行動・環境」を4つ紹介します。「うちは大丈夫」と思っている人ほど、ぜひ一度チェックしてみてください。

NG① 足場になるものがベランダに置かれている

室外機や物置、雨樋などが足場となり、2階以上でもバルコニーに上がれてしまう場合があります。

さらに、窓が無施錠であると、そこから簡単に侵入されてしまいます。

また、一室に侵入されてしまうと、ベランダを伝って隣の住戸へ移動されるケースも報告されています。

NG② 高い塀や樹木で視界が遮られている

塀や植木で室内が見えにくいことは安心感もありますが、侵入者にとっても身を隠しやすい環境になってしまいます。

見通しが悪い場所は、施錠に加えてセンサーライトや防犯フィルムなどの防犯グッズを活用してください。

NG③ 短時間の外出だからといって、無施錠で出かける

前述したように、最も多い侵入手口は「無締り(鍵の閉め忘れ)」です。

ゴミ出しや洗濯物を干すためにベランダに出る際など、「少しの時間だから」と油断せず、必ず施錠する習慣をつけてください。

NG④ 防犯対策がほとんどされていない

防犯には「時間・音・光・地域の目」という4原則があります。

  • 侵入に5分以上かかる場合、約7割が侵入を諦める
  • 大きな音が出ると発見リスクが高まり、犯行をためらう
  • 明るい場所では姿を隠しにくい
  • 挨拶や地域活動が活発だと、不審者の早期発見につながる

これらを意識し、防犯フィルム・二重ロック・防犯砂利・センサーライト・防犯カメラなどを組み合わせて対策することが重要です。

2階でも油断禁物!今日からできる防犯チェック

マンションの2階部分は地上からの距離が近く、侵入者にとって“ちょうどよい高さ”になってしまうことがあります。

しかし、施錠の習慣づけやベランダ環境の見直し、防犯グッズの活用など、日頃のちょっとした工夫で侵入リスクは大きく下げられます。

「うちは大丈夫」と思わず、今回紹介したポイントを一度チェックしてみてください。

毎日の暮らしを守るために、できるところから対策を始めていきましょう。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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