「明日から無職かも…」クビ寸前の常連ギャルを弁当屋で雇ったら→お客さんが爆増!?まさかの大逆転

  • 2025年09月23日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーをお届けします。

小さな弁当屋を営む僕の店には、毎日のように訪れる常連客のギャル風事務員さんがいました。いつも明るい笑顔で声をかけてくれる彼女ですが、ある日、店先で浮かない顔をしているのに気づきました。耳に入ってきたのは――「もうクビ寸前で、明日からどうしよう」というつぶやき。

その瞬間、僕の直感が働きました。

常連ギャルがクビ寸前!?

僕は、オフィス街の片隅で小さな弁当屋を営んでいます。脱サラして始めた店で、妻と二人、毎日必死に働いていました。そんな僕の店には、開店当初から通ってくれる常連さんが何人かいます。

その中でも特に印象的だったのが、近所の会社で事務員をしているという女性でした。金髪に濃いめのメイク、長いネイル。いわゆる「ギャル」という言葉がピッタリな彼女は、その派手な見た目とは裏腹に、いつも「こんにちは!」「この唐揚げ、最高です!」と元気よく挨拶してくれる、とても感じの良いお客さんでした。

毎日同じ時間にやってきては、日替わり弁当を買っていく彼女。その明るさに、僕ら夫婦も元気をもらっていました。

しかし、ある日のことです。いつものように店に現れた彼女は、店の前でスマホをじっと見つめ、深いため息をついていました。その表情は明らかに暗く、いつもの元気はどこにもありません。絶望的な表情で、「明日から無職かも……」とポツリ。

彼女のあまりにも追い詰められた様子を見て、僕は思わず「何か、あったんですか?」と声をかけました。

僕の直感と彼女の涙

僕の問いかけに、彼女は堰を切ったようにポロポロと涙をこぼし始めました。

話を聞くと、彼女は職場でひどい扱いを受けているとのことでした。見た目が派手だというだけで、「仕事もどうせ適当なんだろう」「会社の品位が下がる」と上司から目の敵にされ、日々些細なミスを責め立てられていたそうです。

その日の朝は、いつにも増して上司から理不尽な叱責を受けた彼女。しかし、職場の同僚は皆見て見ぬふりで、誰ひとり助けてくれる人はおらず、「もうこんなのクビみたいなもんじゃん……」と途方に暮れていたのでした。

話を聞きながら、僕の中でふつふつと怒りが湧いてきました。同時に、毎日明るく挨拶をしてくれていた彼女の姿を見てきた僕には、彼女が決して不真面目な人間ではないという確信がありました。そして、気づけば僕はこう口走っていました。

「それなら、ウチで働きませんか?」

自分でも驚くほど、自然に出た言葉でした。妻も隣でうんうんと頷いています。僕の突然の提案に、彼女は「え……?いいの!?」と、涙で濡れた目を大きく見開きました。

正直、小さな弁当屋に新しく人を雇う余裕なんてあるはずもなく。でも、このまま彼女が不当な扱いで職を失うのを見過ごしたくなかった。何より、僕の直感が「この人を雇うべきだ」と強く告げていたのです。

彼女がもたらした奇跡

こうして、僕の店で働くことになった彼女。その働きぶりは、僕の直感が正しかったことを証明してくれました。

まず、接客が天才的にうまかった。持ち前の明るさと丁寧な言葉遣いで、お客さんの心をがっちり掴み、店の雰囲気は一層明るくなりました。常連さんからの評判も上々で、「あの子がいると元気が出るよ」と声をかけられることも一度や二度ではありません。

さらに、僕たちを驚かせたのが、彼女の事務能力の高さでした。前職で培ったスキルを活かし、バラバラだった伝票整理や発注管理のシステムをあっという間に効率化。僕が苦手で後回しにしがちだった経理作業も、分かりやすいデータにまとめてくれるので、店の経営状況が一目で把握できるようになりました。

極めつけは、SNSの活用です。彼女は「もっと多くの人にこの美味しいお弁当を知ってもらいましょう!」と、写真映えするメニューの提案や、SNSでの宣伝を始めてくれました。すると、それまであまり来なかった若いお客さんが急増。彼女の力で、僕の店はかつてないほどの繁盛店へと成長を遂げたのです。

人は見た目や先入観で判断してはいけない。彼女と出会い、そのことを心の底から学びました。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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※取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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