実はシャレにならない「Wi-Fiタダ乗り」の恐怖

  • 2023年06月01日更新

寒さも和らぎ、いよいよ引っ越しシーズンが到来。家具や家電などを揃え、新生活の準備を着々と整えている人も多いのではないでしょうか。引っ越しと言えば、忘れてはならないのがインターネット環境の準備。Wi-Fiで快適な無線LANインターネットを楽しみたいものですが、セキュリティ対策を怠ると大変な事態に陥ることも…

Wi-Fiで無線LANはもはや当たり前!

いまではすっかり日常生活になくてはならない存在となったインターネット。かつてはデスクトップパソコンの前に座って接続するスタイルが一般的でしたが、現在ではスマートフォン、タブレット、家電やゲーム機など、インターネットに接続する端末の種類は爆発的に増え、それに伴ってインターネットへの接続も有線LANからWi-Fiによる無線LANが主流となりました。Wi-Fiを導入すれば、リビングでも、トイレでも、お風呂でも、家中どこにいてもインターネットに接続でき、生活の幅も広がります。
最近では、ポケットに入れて持ち歩けるWi-Fiルーターや、スマートフォンのインターネット回線を利用してPCなどをつなぐテザリングという方法も普及していますが、ランニングコストがかかるうえ、回線の容量に制限が設けられているケースもありますから、やはり、自宅にWi-Fi環境があるに越したことはないでしょう。
インターネットへの接続は、プロバイダーと契約し、モデムやルーターを使う方法が一般的。引っ越しの場合、プロバイダーで転居の手続きを行い、これまで使っていた機器をそのままつなぐこともできますが、初めて1人暮らしをする場合など、新たに契約を行う際は1から環境を整えなければなりません。このとき、一歩間違えるととんでもない事態に巻き込まれる可能性があるのです。

“タダ乗り”で起こるこんな恐怖!

Wi-Fiは、無線LANルーターから電波を飛ばし、それをPCやタブレットなどの端末で拾ってインターネットに接続するという仕組み。そのおかげで、家中でインターネットが楽しめるのですが、逆に言えば、もしマンションやアパートなどで隣の部屋にまで電波が届いてしまった場合、隣人があなたのインターネット回線を自由に使うことができてしまうのです。これが「タダ乗り」と呼ばれる状態です。
では、タダ乗りのどこが危険なのでしょうか。たとえばネットショッピングの際に入力した個人情報やクレジットカードの情報が盗み見される可能性があります。また、隣人があなたのインターネット回線を使って掲示板に犯罪予告などを書き込んだ場合、プロバイダーには、どの回線を使って書き込みが行われたかが記録されていますので、あなたが犯人に仕立て上げられてしまう可能性もあるのです。
こうしたタダ乗りを防ぐため、Wi-Fiルーターには必ず「WPA」や「WPA2」「WEP」などと呼ばれるセキュリティ機能が搭載されています。設定方法は機種によって異なりますので、マニュアルを参照しながら、必ずセキュリティ対策を施しておきましょう。

この記事を書いた人
目黒博太郎

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