【スター×名脚本家、20年の絆に号泣】「ブクロサイコー!!」平成ジャニーズドラマのサブスク高評価3選【妄想爆発!ジャニオタ推し活ガイド㉓】

  • 2023年03月10日更新

こんにちは、ジャニーズのアイドルが大好きなエンタメライター・柚月裕実です。

秋ドラマが続々とスタートしていますが、新ドラマを追いつつも、ふとしたタイミングで思い出すのが懐かしのドラマ。

推し活ガイド第23回は、ジャニーズ主演のいまなお色褪せない名作ドラマをご紹介! Huluほか各動画配信サービスで見られる作品をピックアップしてみました。

「ブクロサイコー-!」2000年放送「池袋ウエストゲートパーク」

一つ目は2000年4月期に放送されたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)。

主演を務めたのは当時TOKIOのメンバーだった長瀬智也さん。 チーフ演出は堤幸彦さん、脚本は宮藤官九郎さんが務めたことでも話題を集めました。 原作は石田衣良さんの同名小説。「I.W.G.P.」の略称で親しまれてきました。

池袋駅の西口公園を舞台に、長瀬さん演じるマコト、窪塚洋介さん演じるタカシ=キングを中心に物語が展開。加藤あいさん演じるヒカルはマコトの彼女ですがーー。

当時は若手俳優だった出演者が、のちに大活躍する俳優ばかりが登場しているのも特徴。マコトの友人役に佐藤隆太さん、山下智久さん。タカシ率いるカラーギャング集団「G-Boys」の一員で、のちに敵となる凶暴な“ドーベルマン山井”役に坂口憲二さん。

妻夫木聡さんはマコトの中学の同級生であり、のちに暴力団組員という役どころも新鮮。そしてマコトの中学の同級生としてロングヘア姿の高橋一生さんが出演していたのも、のちに大きく話題となりました。

とにかく登場人物が個性的で、遠藤憲一さんに渡辺謙さん、きたろうさん、マコトの母親・真島律子役は森下愛子さんでした。律子がねずみ講に手を染め、大量の結束バンドが発見されたシーンには笑いました。

「めんどくせぇ」が口癖のマコトは、めんどくさそうにしながらも周囲の人を放っておけない性格。なんだかんだで仲間のために奔走します。笑いがある一方で衝撃的なシーンも少々。何かと問題を起こしてきた彼らですが、ラストのマコト×キングが、とことん向き合うシーンは胸に迫るものがあります。

放送中はもちろん、その後も何度も再放送され、そして20年以上経ったいまなお支持されている“名作”と呼べる作品です。

マコっちゃんみたいな人がいたら……。当時もいまも、身近なヒーローのような存在として思い出す人も少なくないのでは。

「昼は噺家、夜はヤクザ」2005年放送「タイガー&ドラゴン」

二つ目は2005年4月期に放送された「タイガー&ドラゴン」(TBS系)。

主演は長瀬智也さんと岡田准一さん。脚本は宮藤官九郎さん。 浅草を舞台に様々な人間模様が描かれています。

長瀬さん演じるヤクザの山崎虎児は、幼少期に両親を亡くしてから笑いを忘れて生きてきた孤独な男。借金の取り立てがてら、西田敏行さん演じる林屋亭どん兵衛の高座を聞いたことで落語に魅了され、どん兵衛に借金の取り立てをしながら落語を教わる間柄に。

ヤクザが噺家を目指す一方で、噺家の道を諦めたのが林屋亭どん兵衛の次男・谷中竜二。岡田さんが演じました。幼い頃から落語に親しみ将来を嘱望された天才落語家……になるはずが、ある理由から進路を変更。原宿でアパレルショップを営んでいます。

そんな対照的な虎児と竜二が、浅草のおでん屋台で酒を飲むシーンがあるのですが、泣けるやら笑えるやら。

毎話、ラストにはまるで寄席に来たかのようなシーンが盛り込まれているのも特徴。一話完結型なので、好きな落語を聞くように、好きな回をチョイスして観るという方法も。

長瀬さんのヤクザで噺家という役が、ハマり役というほどにワイルドで迫力満点でした。笑うことができなかった虎児が、徐々にではありますが表情がわずかにほぐれていくのが印象的です。

芸能界引退へ…長瀬さん×宮藤さんによる締めくくりの作品

長瀬さんと宮藤さんのタッグはその後も続き、2010年放送「うぬぼれ刑事」(TBS系)では、文字通り、ちょっと残念な刑事役を。2016年上演の映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』では、長瀬さんと神木隆之介さんのダブル主演で、死んだあとの世界“地獄”が描かれました。

ちなみに劇中に登場するバンドロックバンド「地獄図」(ヘルズ)がストーリーを飛び出し、音楽フェスでオープニングアクトを務めたことも。こんな遊び心も楽しい!

そして長瀬さんが2021年3月末でジャニーズ事務所退所を発表。最後の出演作品となったドラマが「俺の家の話」(TBS系)でした。

長瀬さんは主人公・観山寿一役。プロレスラーを辞め、能楽の人間国宝である父・観山寿三郎の介護と共に、寿一の人生や家族など様々な人間模様が描かれました。

「タイガー&ドラゴン」では子弟関係だった長瀬さんと西田さんが、本作で親子役で再共演を果たしたのも感慨深いです。

アイドルが出演するドラマのジャンルは様々ですが、宮藤さん×ジャニーズのタッグでは、主人公がくすぶっていたり、挫折を味わったり、不運に見舞われたり……。若さを武器に突っ走れた頃から、アラフォーに差し掛かり自分のキャリアを見つめたり、親の介護など自分の意思だけではどうにもならないことが起こったりと、ユーモアを交えながら現実を見せてくれるのも引き付けられる理由かもしれません。

「池袋ウエストゲートパーク」「タイガー&ドラゴン」の2作はともに動画配信サービスでいまなお高評価を得ており、長瀬さんや岡田さんの出演作品と一緒に、年を重ねてきた視聴者から厚い支持を得ているようです。

ちなみに、「俺の家の話」には、当時まだデビュー前のなにわ男子のメンバー、道枝駿佑さん、そしてジャニーズJr.の羽村仁成さん(Go!Go!kids)も出演。平成のドラマを彩ってきた長瀬さんの背中はどう映ったのか。きっと今後の俳優活動に活かされることでしょう。

さて、若きアイドルたちが、今期も様々なドラマで活躍中!今回ご紹介した人気作品のように、視聴者が俳優と一緒に年を重ねていける作品に巡り合えるのではないかといまから楽しみです。

懐かしさを感じるのに色褪せてはいない名作。秋の夜長にご覧になってはいかがでしょうか。 それではまた次回!

(イラスト/大窪史乃)

この記事を書いた人
編集/ライター
柚月裕実

エンタメ編集/ライター。 ジャニーズのアイドルを応援して25年超。 アイドルがサングラスを外しただけで泣きます。

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