【田舎暮らし連載】オダジーの、ふらの暮らし応援記 第3回:オダジーが聞く!「富良野市の取り組み」(1)ふらの市移住促進協議会・渡邊克昌さん×「いつか富良野へ」オーナー・増田直子さん

  • 2021年03月22日更新

「オダジーのふらの暮らし応援記」第3回となる今回は、市役所の企画振興課企画振興係で「ふらの市移住促進協議会」の事務局を担当している渡邊克昌さんと、前回、移住者の“ナマの声”を聞かせてくださった、バリアフリーの宿&カフェ「いつか富良野へ」オーナー・先輩フラニストの増田直子さんに、富良野市の取り組みや富良野に移住するにあたっての極意を伺いました。

まずは「北海道暮らしフェア」に参加!

渡邊さん――今年も3都市で開催される「北海道暮らしフェア」ですが、参加されたことはありますか?
(渡邊)私は昨年、東京と大阪に行きました。たまたまかもしれませんが、30代くらいの若い人が多くいました。今までは、「リタイアして、富良野でゆったりと過ごしたい」というような方が多かったのですが、昨年は、「お店を開きたい」、「酪農の中でも削蹄師(さくていし)になりたい」、「農業をやりたい」など、具体的に「やりたいことがあるから北海道に行きたい」という方が多かった印象です。
(増田)私は、好意を持った人に会うような感覚で参加しました。その時、マイナスなことを見つけようという気は全くありませんでした。

――「お試し暮らし住宅」は何棟用意されていますか?
(渡邊)今は布部地区の2棟です。
(増田)先進的な市町村では、山小屋風のコテージや菜園付きの一戸建てなど、かっこいい施設を用意していたりしますが、私は富良野に住みたかったので、「住居を用意していただけるだけいいか」という気持ちでした。

――今年の「お試し暮らし住宅」の利用状況はどうですか?
(渡邊)4月に1年間の申し込みを受け付けています。やはり、冬は申込が少ないのが現状です。短期の場合、富良野にはホテルやペンションなどが多くあるので、そちらを利用していただきたいと思っています。課題は、長期滞在したい方向けのメニューがお試し暮らし住宅以外にないことです。また、「ふらの市移住促進協議会」への移住相談の状況は、インターネットが普及していることもあり、窓口に相談に来る人は、2011年をピークに減少しています。ピーク時年間200件程あった相談が、今は100件程度になりました。ただ、今は相談せずに移住する人が圧倒的に多くなっています。現状では、実際に引っ越して住み始めた人を全ては把握できていないので、移住者が減っているとは限りません。

――「ふらの市移住促進協議会」や行政などの窓口を利用した方がいいと思いますか?
(増田)やはり、行政に相談した方が安心感があると思います。住み始めてからも、行政の方の紹介で知り合った方々には大変お世話になっています。
(渡邊)そうですね。移住者の方の色々な要望に応えられるように、ネットワークを作っている段階です。例えば、「水道が凍結したなら、こういう業者の方がいますよ」など、細かい対応も徹底していきたいと考えています。

自分ができることを精一杯やる!そうすればきっとうまくいく!

増田さん――増田さんは広範囲に人脈を作られていますが、コツはありますか?
(増田)恐れないで、「富良野に住みたい」、「こんなことやりたい」と、自分から包み隠さず出会う人に伝えたら、みなさん好意的に応援してくれました。最初に知り合った方が、「こんなことやっている人がいるけど、会ってみない?」と、地元の方を紹介してくださいました。富良野にはそういう人や、グループがたくさんあります。

――地元の私が言うのもなんですが、富良野って、地元の方と移住者の分け隔てが、あんまりないでしょう?
(増田)ないです、ないです!分け隔てない人がとても多いです。富良野に来たい人が多いのは、地元の人も分かっています。富良野に溶け込みたいという気持ちがあれば、何も怖くないと思います。私は自分から町内会に入ったりなど、色々な行事に参加しているうちに「直ちゃん」とかわいがられるようになりました。

――富良野の人の良いところ、悪いところを教えてください。
(増田)良い意味で普通ですよ!ただ、ウワサは早いと思います。私は被害を被ったことはないですが、人の悪いウワサを聞いたりはしました。街が狭いから仕方ないとも思います。

――最後に、富良野への移住希望者にアドバイスはありますか?
(増田)自分のできる範囲で精一杯やれば、きっとうまくいくと思います。あとは、自分が志を持って動けば、まわりもついてきてくれます。
(渡邊)まず何を相談していいか分からない方が意外と多いと思いますが、話をしていくうちに、本人も自分がどうしたいかが見えてきます。なので、「ふらの市移住促進協議会」に連絡してみてほしいです。電話で声を聞きながら話していると、色々なことが明確になり、第一歩が踏み出せるようになります。移住関係の電話はだいたい私のところにまわってきますので、是非気軽に電話してください。「ふらの市移住促進協議会」はあまり目立たない市役所の2階にあります。移住した方が来やすい窓口を心がけています。先日、5月に移住してきたばかりの方から、「ヨガの教室やサークル活動をしたい」と、文化会館の社会教育課に相談がありました。私の課の管轄の施設を使いたいということで、私のところにも連絡がありました。移住者でそういう方もいることが分かったので、市役所の各課に伝えて、私も対応できるようにするつもりです。今後、移住者とのつながりをもっと広げていけると思います。

“○○課”より、“渡邊”という固有名詞での対応が、より移住者たちに安心感を与えてくれていると思います。プロデューサーのような存在となり、臨機応変にアドバイスしたり、人を紹介したり、移住者が交流できるイベントを企画したりされている渡邊さん。市役所も、民間も、最後は「人」だとなのだと感じました。

【田舎暮らし連載】オダジーの、ふらの暮らし応援記シリーズ

第1回:富良野ってどんなところ?
(1)へそとスキーとワインのまち富良野
(2)美しすぎる!四季折々の富良野
(3)富良野の移住者とウマいもの
第2回:先輩フラニストの“ナマの声”
(1)バリアフリーの宿&カフェ「いつか富良野へ」増田直子オーナー
第3回:オダジーが聞く!「富良野市の取り組み」
(1)ふらの市移住促進協議会・渡邊さん×「いつか富良野へ」オーナー・増田直子さん

宅地建物取引士であるオダジーは、富良野やその近辺で田舎暮らしをお考えの方に、居住用物件や店舗用物件をご紹介できます。オダジーおすすめ物件はこちら
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オダジー

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