【バリスタと家電プロが解説】家庭用エスプレッソマシン13選
- 2023年09月29日更新
こんにちは、くふうLive!編集部です。
コーヒー専門店で味わうような、香り高いエスプレッソ。 「家庭用エスプレッソマシン」を使えば、おうちで手軽に淹れることができます。
今回は、総合家電エンジニアの本多宏行さんから、エスプレッソマシンの種類と特徴、そして家庭用エスプレッソマシンを買うときの参考にしたいポイントを教えてもらいました。
さらに、バリスタとして活躍する今野直倫さんがおすすめする、おうちで簡単にエスプレッソを作れる「家庭用エスプレッソマシン」をご紹介します。
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監修者紹介
【総合家電エンジニア】本多宏行(ほんだひろゆき)
- 1999年テックマークジャパン株式会社入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説する活動なども展開。
【バリスタ兼ライター】今野直倫(こんのなおみち)
- 全国各地で出張カフェを開催しながら、WEBライターとしても活動。本州一周車中泊をしながらコーヒーを淹れて回ったり、各地でコーヒーオフ会を開いたりと精力的に活動。出張バリスタとしての知識や経験を活かして、ブログや他社メディアでコーヒー関連記事を中心に執筆している。
エスプレッソマシンとは
エスプレッソマシンは、一般的に細かく挽いたコーヒー豆に圧力をかけて抽出する機械のことをいいます。
豆の挽きから抽出まで、すべての工程を機械が担当するタイプを「オート式」、挽いた豆を専用フィルターに詰め、専用器具で圧力をかけるなどの工程を人が担当し、抽出は機械が担当するタイプを「セミオート式」と呼びます。
家庭用エスプレッソマシンと業務用エスプレッソマシンの違い
家庭用エスプレッソマシンと業務用エスプレッソマシンには、連続抽出ができる杯数やエスプレッソのクオリティに違いがあります。特徴の違いを簡単にまとめると以下のようになります。
家庭用エスプレッソマシンの特徴
- パワーは劣る……基本的には1、2杯ずつの抽出で、連続抽出には向かない
- 比較的安価……1万円~10万円程度
- 最低限の性能……ラテアートは難しい、カプチーノ等は可能、蒸らしは手動で行うなど
業務用エスプレッソマシンの特徴
- パワーがある……連続抽出に優れており、1日100杯~200杯の抽出が可能
- 価格が高い……30万円~300万円程度
- 性能が良い……ラテアートができる、抽出前の蒸らし機能、抽出圧の設定が可能など
家庭用エスプレッソマシンの価格帯はモデルによって大きな開きがあり、家庭用のマシンは数万円台で見つけることができますが、業務用(プロ志向モデル)となるとかなり高額になります。
また、家庭用エスプレッソマシンは操作性が難しくなく、部品の取り外しが比較的容易なので、水洗いも抵抗なくできて衛生面の安心度が増します。プロ志向に近づけば近づくほど、部品点数も多くなります。
たとえば、スチームミルク用のノズルなどは金属製が採用されているので、付着物の掃除などの丁寧なお手入れが必要です。
業務用エスプレッソマシンには、100杯近くまでの連続杯数に耐えられるモデルや、200杯以上の連続杯数を可能とするモデルがあります。
さらに、きめ細かく抽出圧を変えることができたり、エスプレッソだけにとどまらずカプチーノを入れることもできたりと、プロの技術でコーヒーを提供するために必要な性能が備わっています。
家庭用エスプレッソマシンの選び方
それでは、自宅でエスプレッソを楽しむための家庭用エスプレッソマシンの選び方のポイントを具体的に解説します。
エスプレッソマシンの種類と特徴(全自動、半自動、カフェポッド・カプセルタイプ)
全自動エスプレッソマシン
淹れたてのおいしいエスプレッソをおうちでも飲みたいという人には、全自動エスプレッソマシンがおすすめです。全自動のエスプレッソマシンは豆・粉を入れると抽出までフルオートで行ってくれます。
お店レベルのおいしいエスプレッソを、難しいテクニック無しにおうちで再現することができます。
半自動エスプレッソマシン
おうちでエスプレッソを「自分で作りたい」という人には、半自動のエスプレッソマシンがおすすめです。半自動のエスプレッソマシンでは、「コーヒー粉を詰める→蒸らしを手動で行う→抽出」の過程を自分の手で行います。
できあがったエスプレッソは毎回違う味になり、試行錯誤の楽しみが味わえるのが半自動エスプレッソマシンの良さです。
カフェポッド・カプセルタイプのエスプレッソマシン
とにかく簡単にエスプレッソをおうちで飲みたいという人には、カフェポッド・カプセルタイプがおすすめ。1杯分の粉がカプセルに詰められており、それをセットするだけで淹れたてのエスプレッソを楽しめます。
ただし、カプセル1つ1つが包装されているのでその分コストパフォーマンスは下がります。
【詳しくはこちら】
同時に作れる杯数と容量はどれくらいか
家庭用のエスプレッソマシンでは同時に作ることのできるエスプレッソは1~2杯。 連続抽出にも向いておらず2連続までなら抽出できるものもありますが、それ以上は難しいでしょう。
一人で楽しむなら問題ないですが、家族や友人とたくさん飲む場合には一度に2杯抽出できるマシンが望ましいでしょう。
エスプレッソの他にコーヒーやカプチーノが作れるかどうか
スチームノズルがついていることで、カフェラテやカプチーノを作ることができ、ミルクアレンジを楽しむことができます。性能によってはラテアートをすることも可能です。
ただし、ドリップコーヒーを作成できないエスプレッソマシンもあるので、コーヒーも飲みたい方はコーヒーを作れるかどうかの確認が必要です。
ミル機能の有無
自動洗浄機能など、お手入れがしやすいかどうか
パーツの取り外しが少ないものや、自動洗浄機能がついているものはお手入れがしやすい特徴があります。
また、電源オン・オフのタイミングで、内部を自動洗浄してくれるモデルあります。このような機能を備えているのであれば、片付けは外装部位を拭くことや、コーヒー豆を捨てる程度になりますので、かなり楽になることでしょう。
しかし、まったくお手入れしなくて良いということはありません。水洗いができる部品、水洗いができない部品や部位など、取扱説明書を熟読しましょう。家庭用・業務用を問わず、いずれも取扱説明書をよく読み、正しく取り扱うことが大切です。
【こちらもチェック】
バリスタおすすめの全自動エスプレッソマシン5選
バリスタの今野さんに、おすすめのエスプレッソマシンをマシンの種類別に選んでもらいました。
デロンギ「マグニフィカ」
出典:Amazon
豆の挽き方、湯の温度、エスプレッソの濃さ・抽出量を調整することが可能。ミルクフォーマーも付属しています。この機能で4万円台はコストパフォーマンス抜群。
<おすすめポイント>
あらゆる設定を自分の好みで調節できることは、大きなポイントです。エスプレッソにこだわりのある人であれば、色々いじって試してみたくなること間違いなし。
デロンギ「マグニフィカ S」
出典:楽天
エスプレッソの味わいを最大限引き出す機能を搭載しています。香りや味わいを挽きたてる「カフェ・ジャポーネ」機能、熱を発生させないように低速で回転し豆を挽くグラインダーが特徴です。
<おすすめポイント>
おすすめポイントは、豆の良さを最大限に引き出してくれる性能。豆を変えて抽出したエスプレッソはどんな味になるのか、比較しながら楽しめます。ぜひ試してみてくださいね。
デロンギ「エレッタ カプチーノ トップ」
出典:Amazon
22万円台という高価なエスプレッソマシンですが、好みに合わせて自由に調整が可能で、洗浄機能や節電機能などの便利機能も搭載しています。カプチーノも全自動で作ることができます。
<おすすめポイント>
家庭用エスプレッソマシンの最高峰で、機能面ではこれに勝るマシンはないといっても良いほど。値段に見合ったおいしいコーヒーが楽しめます。
デロンギ「マグニフィカS カプチーノ スマート」
基本的なエスプレッソマシンの機能に加えて、フロスミルクやレギュラーコーヒーも淹れられるエスプレッソマシン。グラインダーを搭載しており、粉と豆の両方に対応可能です。
<おすすめポイント>
挽きたて淹れたてのエスプレッソとレギュラーコーヒーを手軽に楽しめるのがおすすめのポイント。5つのプリセットメニューがありボタンひとつで淹れられるので、さらに手軽です。
ガジア「エスプレッソマシン バビラ」
イタリア仕込みの本格的なエスプレッソを淹れられるハイスペックなマシン。ポンプ圧力は15気圧(一般的には9気圧)でおいしいエスプレッソが抽出可能です。加えて自動洗浄機能も搭載しており、お手入れも簡単にできる、機能性に特化したマシンです。
<おすすめポイント>
本格的なエスプレッソマシンを長く使いたいという方におすすめ。本格的なマシンながら、手間がかかり億劫になってしまいがちなマシンの手入れを手軽にできるのが大きな魅力です。
バリスタおすすめのカフェポッド・カプセルタイプのエスプレッソマシン3選
ネスカフェ ドルチェ グスト GENIO S「ジェニオ エス」
Bluetooth接続でスマートフォンと連携することができ、一度レシピを設定すると次回以降同じ設定を再現することができます。
<おすすめポイント>
ドルチェ グスト「ジェニオ エス」のおすすめポイントは、他のカプセルにはない豊かなバラエティ。気分やシーンに合わせてお好みで楽しめるところが人気のマシンです。
【ドルチェグストの体験レポ】
ネスプレッソ「エッセンサ ミニ」
出典:楽天
ネスプレッソのエントリーモデルでコンパクトなボディが特徴。幅11cm×奥行33cm×高さ21cmのサイズで、重量は約2.3㎏。それでいて圧力は最大19気圧と申し分ないモデルです。
<おすすめポイント>
ネスプレッソの豊富なカプセルを試してみるにはおすすめのコンパクトなモデル。値段も1万円を切るので入門編としておすすめのマシンです。
ネスプレッソ「ラティシマ・タッチ」
出典:Amazon
カプセルタイプのエスプレッソマシンながら、ミルクフォーマーを搭載した本格的なエスプレッソマシン。ボタン一つでカプチーノやラテなどを作ることができます。
<おすすめポイント>
カプセルタイプで手軽に本格的なエスプレッソのミルクアレンジドリンクを楽しむことができるのがおすすめのポイント。カプチーノやラテを手軽に楽しみたい方にはぴったりです。
【おすすめのカプセルはこちらをチェック!】
バリスタおすすめの半自動エスプレッソマシン5選
ボンマック「エスプレッソメーカー」
出典:Amazon
お値段が1万円弱と安価ながら、パワフルなスチーム機能が搭載されているコストパフォーマンスに優れたモデル。ミルクをしっかり泡立てられるので、ミルクアレンジのドリンクを美味しく作ることができます。
<おすすめポイント>
家庭用のエスプレッソマシンの購入理由として“ラテアートを作りたい”という声が多く聞かれます。このマシンは、安価ながらミルクをしっかりフォームすることができるので、ラテアートの入門編としておすすめです。
デロンギ「アイコナ コレクション エスプレッソ・カプチーノメーカー」
出典:Amazon
スタイリッシュなメタル素材のデザインが特徴のおしゃれなエスプレッソマシン。ボディのカラーも4色から選べるので、お好きなデザインを選ぶことが可能。もちろん、基本的なエスプレッソの機能を搭載しています。
<おすすめポイント>
2杯同時抽出可能、パワフルなスチームノズル搭載と平均以上のスペックがありながら、スタイリッシュなデザインを実現しているのがポイント。機能性とデザインどちらも捨てがたいという方におすすめの一台です。
ビアレッティ「MOKISSIMA」
出典:楽天
エスプレッソの本場イタリアの直火式エスプレッソマシンメーカーが発売している蝉オートのエスプレッソマシン。直火式エスプレッソマシン「モカエキスプレス」を模したデザインがおしゃれな一台です。
<おすすめポイント>
ビアレッティ MOKISSIMAの魅力はなんといってもその可愛らしい見た目。コーヒー好きなら一度は見たことがあるモカエキスプレスの形状は、お部屋に置いておくだけで雰囲気が出ます。
デロンギ「エスプレッソ・カプチーノメーカー」
出典:楽天
1万円未満で用意することができるシンプルなエスプレッソマシン。カフェポッドホルダー、スチームノズル、2杯同時抽出という基本的な機能を搭載しています。
<おすすめポイント>
エスプレッソマシンに必要な基本的な機能を搭載した入門にぴったりのマシンです。コストパフォーマンスに優れているので、とにかくおうちでエスプレッソマシンを触ってみたいという方におすすめです。
デロンギ「デディカ エスプレッソ・カプチーノメーカー」
出典:Amazon
カフェポッド対応、二重構造のスチームノズルを搭載した本格的なエスプレッソマシンながら、場所を取らないスリムなボディが人気のマシン。横幅は15cm。
<おすすめポイント>
エスプレッソマシンは様々な機能を搭載していることもあり、場所を取りがちです。そんな問題を解消してくれるスリムなボディながらパワフルな性能がおすすめのポイントです。
いかがでしたか?
カフェや専門店で楽しめるような本格的なエスプレッソコーヒーも、自宅で手軽に楽しむことができます。
ほっと一息つきたい時には、香りが豊かなエスプレッソで、おうち時間をぐっと充実させましょう。
※2019年11月末時点の情報です。
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