たった3畳のパントリー収納でオープンキッチンが快適に

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、1級建築士ライターusagi worksです。
解放感のあるオープンキッチンですが、生活感が出やすいのがデメリットです。
そこで家では生活感のでるものすべてを、パントリーに収納してしまいました。

設けることでコストダウンにもなり、LDKの収納も助けてくれる重要な場所、パントリーを詳しくご紹介します。

LDKが見渡せ家族とコミュニケーションがとれる、オープンキッチン

我が家のキッチンは、オープンキッチンです。
キッチンを設計するにあたって気を付けたのは、こどもに目が届き家族とのコミュニケーションがとれることです。

キッチンはLDKの端、LDKの中ではすこし奥まった位置にあります。
キッチンに立つと、ダイニングはもちろんリビングもほとんどが見渡せます。

キッチンからは、こども達がリビング・ダイニング・こども部屋のどこで遊んでいてもだいたい目が届くので、安心してキッチンに立つことができるようになりました。

オープンキッチンのデメリット、生活感をなくす

そんなオープンキッチンですが、キッチンからリビングを見渡せるということは、つまりリビングからもキッチンがよく見えてしまいます。

家族がくつろぐリビングから、生活感のあるキッチンが見えてはゆっくりできないと考え、キッチンの生活感はできるだけなくすことを心がけました。

オープンキッチンは水栓やシンク・レンジフードなどの設備が見えてしまうので、気を付けないと生活感がでやすい場所です。

なるべくキッチンが、インテリア的にリビングやダイニングと一体感のある空間になるように設計しました。

生活感のでるものをすべて収納した、広々パントリー

そこで考えついたのが、パントリーです。
キッチンの背面の扉の先に、3畳ほどのパントリーを設けました。

パントリーに続く扉は、上吊りの引戸にして床にレールがでないようになっています。
料理中は引戸を開けたままにして、キッチンとパントリーが続いた空間になり一体として使用できるようにしました。 お客さまが来ている時など、料理中以外はパントリーの扉を閉めてしまえば、すぐにすっきりしたキッチンになってくれます。
キッチンになるべく生活感を出さないために、必要不可欠な重要な場所です。

パントリーは、ほぼ正方形の平面でコの字状に棚を置いています。
冷蔵庫・オーブンレンジ・炊飯器・フィッシュロースター・食器棚・ごみ箱など、見えると生活感がでてしまうものはすべてパントリーの中に収めてしまいました。

パントリーを設けて、コストダウン

設計当初は使い勝手を考えて、キッチン背面に収納を設けようと検討していました。
でも見た目も機能も納得のいくキッチン収納は、かなり高額なものでした。

さらにリビングやダイニングから見えてしまうと考えると、冷蔵庫・レンジ・炊飯器などの調理家電を選ぶ時にも、デザインや色を気にしなくてはなりません。
そして素敵なデザイン家電は、お値段も素敵とはなかなかいきません。

生活感がでてしまうものをすべてパントリーに隠すと決めてからは、すごく気が楽になりました。
デザインにそこまでこだわらずに機能的な家電や食器棚・棚などを選ぶことができ、結局コストダウンすることもできました。

キッチンから独立した、パントリーの使い勝手

こうして冷蔵庫やごみ箱などできればキッチン背面にあったら便利なものまで、すべてパントリー内に入れてしまった我が家のキッチン。

わたし以外の家族もよく用事があり、調理中も何かと近い方が勝手のよい冷蔵庫とゴミ箱は、パントリーに入ってすぐキッチンから1番近い位置に配置しました。 そのように工夫をしてもやっぱり少し不便に感じるのかな?
と、実際に生活するまでは実はすこし不安がありました。ですが入居して約7年経った今、不便を感じるどころかパントリーのありがたみを日々感じています。

まずキッチンに生活感がでないのは、やっぱりパントリーのおかげだと思っています。

そして今ではLDKで収納に困っていたものやこども達のプリントなども、パントリーに収納するようになり、LDKの収納の上でもパントリーは重要な場所となりました。
LDKに隣接しているのに、扉を閉めてしまえば中の様子が分からないパントリーは、とても便利だと実感しています。
キッチンだけでなく家のLDKがすっきり片付くために、なくてはならないのがこのパントリーなのです。 パントリーのあるキッチン、とっても便利です。

ライター:usagi works
1級建築士の夫婦が自分たちで設計した、こだわりの2世帯住宅に住んでいます。住まい・インテリア・収納など日々の暮らしを、ライブドア公式ブログ『usagi works』にて綴っています。
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この記事を書いた人
1級建築士
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住まい・インテリア・収納など日々の暮らしを、ライブドア公式ブログ『usagi works』とインスタグラム『@usagi.works』にて綴っています。
1級建築士の夫婦が自分たちで設計した、こだわりの2世帯住宅に住んでいます。私・夫・娘・息子の、4人家族です。 インテリアや収納に日々試行錯誤しながら、心地よいおウチを目指しています。

100均 収納 建築士

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