認定こども園とは?保育園と何が違う?

  • 2023年06月27日更新

「認定こども園」という言葉を知っていますか?認定こども園は、幼稚園と保育園の機能を持ち合わせた「幼保一元化」の施設です。「子ども・子育て支援制度」の一環として2006年にスタートしました。保育園との違いやどんな場所なのか、詳細をご紹介していきましょう。

認定こども園とは?

現在、子どもを預ける施設には「認可保育園・無認可保育園」と「認可幼稚園・無認可保育園」があります。認定こども園は都道府県が「認定」した施設で、認定こども園を実地したい保育園・幼稚園の施設が都道府県に申請し、認定されれば「こども園」として活動できます。認定の基準は各都道府県が独自に設定しており、自治体によって細かい部分で差が出てきます。園の教育方針によってかなり違いが出てきますが、多くの「認定こども園」は小学校に上がる時に必要な集団生活などの基礎をつくることを目的としています。質の高い幼児教育を目指しているのが大きな特徴です。

どのような経緯で作られた制度なの?

私立幼稚園や地方の公立幼稚園は年々、入園する子どもの数が減り続けています。このままではいずれ、幼稚園の運営自体が危ぶまれます。一方で、中心都市の保育園はほとんどが満員となり、入園待ちの待機児童が常にいます。保育士も備品も不足していて、こちらも運営がうまくまわらない状態です。そもそも「認定こども園」は、このような少子化による子どもの減少と、共働き家庭の増加に対する現状改善の為に生まれました。保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省の管轄ですが、「認定こども園」は内閣府が管轄となり、厚生労働省と文部科学省の両方が関わっている施設です。

認定こども園と保育園の違いは?

保育園との一番の違いは親が働いているいないに関わらず、子どもを預けられることにあります。保育園は親の病気や虐待等による、福祉要因がなければ親が働いていないのに預けることはできません。その垣根を取り払って、同じ年齢の子どもたちが同じ園に通うのが「認定こども園」です。保育園に入園したい場合、住んでいる自治体に入園申請し、そこで割り振られて入園できるかどうかが決まります。「認定子ども園」は、親が直接園に出向いて申し込むのが基本です。他にも、長時間預けること、毎日4時間幼稚園教育を受けることができ、また保育料は園が決め、入園の申し込みや決定もすべて園が行います。保育園と幼稚園のいいとこどりのような「認定こども園」。新しい取り組みとして期待される一方、子ども園と保護者がどう協力し合うかなど、これからも話し合いが続くでしょう。子どもたちにとっても私たち親にとってもすばらしい施設になるように見守っていくことが必要です。

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